「採血したから安心」は大間違い!がんのリスクを見逃さないための"コスパ最強"追加検査

初夏から夏にかけて、健康診断を受けたり、その結果が手元に返ってきたりする時期を迎えました。「今年も基本項目はクリアしたし、採血もしたから一安心!」と胸をなでおろしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。一般的な会社の定期健康診断や基本の健診は、あくまで「働く上で健康上の問題がないか」を確認するもので、がんの発見を主目的とした項目は限られています。
そこで、池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院の柏木宏幸院長が、「基本項目以外に絶対に受けておきたいオプション検査」を徹底解説。数千円で追加できるコスパ最強の検査から、多くの人が誤解している「腫瘍マーカー」の注意点まで、お腹の専門医の視点から本音で語ります。
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💡 基本健診だけでは「胃」も「腸」もノーチェックという事実
一般的な健康診断の血液検査に含まれているのは、主に貧血、肝機能、脂質、血糖値などです。 「血を抜いたから大丈夫」と思いがちですが、ここには胃や大腸といった消化器系のチェックは一切含まれていません。
「がんなどのさらに一歩進んだ病気を心配されている方や、ご家族に病歴がある方は、基本項目に『オプション』を追加して、自分のリスクを補っていく必要があります(柏木院長)」
💡 専門医がガチで推奨する「追加すべきオプション検査」
では、具体的に何をプラスすれば良いのでしょうか? 柏木院長が「これだけは外せない」と太鼓判を押す項目がこちらです。
① 血液検査で手軽にわかる「ピロリ菌検査」
胃がんの最大の原因とされるピロリ菌。実は胃カメラをしなくても、健診の採血にオプション追加するだけで簡単に有無が分かります。 ピロリ菌は自分だけでなく、親から子、祖父母から孫など家族間での感染リスクもあるため、人生で一度も検査したことがない方は「マストで受けるべき」と強調します。
注意点として、血液のピロリ菌抗体検査は除菌後も陽性が続くことがあること、疑陽性や偽陰性もあるため確定診断には他検査が必要となります。また、保険診療で除菌治療を行うには、内視鏡検査による胃炎の確認が必須となります。
② 1,000円〜2,000円で追加可能!「腎機能・尿酸値(痛風)」
家族に腎臓病の人がいる場合や、足の親指の付け根が痛む「痛風」が気になる方は、尿酸値や腎機能の詳しい数値を検査しておきましょう。非常にリーズナブルな価格で追加できる、高コスパなオプションです。
③ 沈黙の臓器を狙い撃つ「腹部超音波(エコー)検査」
お腹にゼリーを塗って機械を当てるだけの痛くない検査ですが、これが極めて優秀です。 血液検査だけでは見つかりにくい肝臓・膵臓(すいぞう)・腎臓の腫瘍や、胆石などを発見できます。特に「膵臓がん」の家族歴がある方や、お酒を飲む方は受けて損はありません。
💡 【最新常識】肝臓の数値「ALT」の基準が厳しくなっている?
健診結果で「肝機能(AST・ALT・γ-GTP)」の項目を見る際、特に注目してほしいのが「ALT」です。2023年、日本肝臓学会は「奈良宣言2023」として、健診でALTが30 U/Lを超えていたら、まずかかりつけ医を受診することを提唱しました。基準値内と判定される数値でも、脂肪肝から肝硬変・肝がんへ進むリスクを見逃さないための考え方です。
「お酒を飲まないから脂肪肝なんて関係ない」と思っている方や、夏バテ対策で糖分の多いジュースを飲みすぎている方は要注意。健診で「要精密検査」が出たら放置せず、まずは消化器内科を受診することが大切です。
💡 「腫瘍マーカー」のモヤモヤにサヨナラ。プロが「一発で内視鏡」をすすめる理由
人間ドックなどでよく目にする「腫瘍マーカー検査」。がんがあると数値が高くなるイメージですが、実は「がんがなくても数値が上がってしまうこと」もあれば、逆に「がんがあっても正常値のまま(陰性)」ということも珍しくありません。
「腫瘍マーカーの結果に一喜一憂してモヤモヤするくらいなら、私は胃カメラや大腸カメラで直接中を見てしまった方が確実なので、圧倒的に内視鏡おすすめ派です(柏木院長)」
費用面で見ても、腫瘍マーカーを複数受けると数千円〜数万円。人間ドックでの内視鏡検査は施設によって異なりますが、胃カメラで2万円前後、大腸カメラで2〜3万円ほどです。「陰性だから大丈夫」という過信を生みやすい腫瘍マーカーよりも、一発で確実に白黒つけられる内視鏡検査の方が、結果として安心への近道と言えます。
🦉 年に1回の健診を「本当の安心」に変えるために
年齢を重ねるごとに、体の中では少しずつ変化が起きています。最低限の基本項目だけで終わらせず、自分の年齢や家族の病歴に合わせた「自分専用のオプション」を追加することが、未来の健康を守る鍵となります。
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックでは、公式YouTubeチャンネルを通じて、こうした日常生活で勘違いしやすい医療のリアルを専門医の視点から分かりやすく発信しています。
【クリニック概要】
院名: 医療法人社団アイメッド 池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院
院長: 柏木 宏幸(かしわぎ ひろゆき)
所在地: 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-21-1ラグーン池袋6F
















