IEEEがインタビューを公開 趣味の電子工作の授業がキャリアの転機に
IEEE(アイ・トリプルイー)は、インフラおよび通信技術分野で活躍するIEEEシニアメンバー、アイヤッパン・ピライ氏のインタビューを公開しました。インタビューでは、趣味の電子工作の授業をきっかけにエンジニアを志した経緯や、これまでのキャリア、次世代のエンジニアへのメッセージなどを紹介しています。
なお、IEEE(アイ・トリプルイー)は世界各国の技術専門家が会員として参加しており、さまざまな提言やイベントなどを通じ科学技術の進化へ貢献しています。
■大きな機械への憧れから、エレクトロニクスの世界へ
幼い頃のアイヤッパン・ピライは大きな機械にすっかり魅了されていました。電車、トラック、船、建設機械――ピライが注目していたのは、そういったものでした。
しかし、小学6年生の時に、彼は趣味の電子工作の授業を受け、そこでプリント基板の製作やラジオの組み立てを学びました。
「エレクトロニクスに対する好奇心と興味が深まりました」と彼は語ります。――「それがきっかけとなり、私はエレクトロニクス・通信工学の学位を取得することになったのです。」
現在、IEEEシニアメンバーであるピライ氏は、インフラおよび通信技術分野のサービスに特化した自身のコンサルティング会社を経営しています。
――最初の職場で得た、現在も役立っている教訓は何ですか?
最初の職場は、インドの総合電力会社でした。私の専門分野に直接関連する仕事ではありませんでしたが、貴重な教訓を得ることができました。
成果を上げるには、適切な体制とプロセスが整っていることが不可欠です。
部門横断的なチームワークと学際的な連携は不可欠であり、組織の成功において人が果たす役割がいかに重要かを浮き彫りにしています。
明確かつ一貫性のある文書化は、業務上の摩擦を軽減し、知識を保存し、長期にわたって一貫性を維持するのに役立ちます。
――これまでのキャリアパスについて教えていただけますか?
私は、任された任務を確実に遂行することでキャリアを築いてきました。それがより大規模なプロジェクトへとつながり、新しいプロジェクトごとに計画と実行の責任が増していきました。
エンジニアとして海底ケーブルシステムの設置や運用に携わった後、インドの「全国高齢者ヘルプライン」の技術インフラや、3,500カ所以上の地方鉄道駅におけるブロードバンドWi-Fiといった、非常に大規模なインフラプロジェクトの展開において、複数の専門分野や機能を担うチームを率いる立場へと進みました。
――次世代の方々にどのようなアドバイスをされますか?
決まった「公式」のようなものはないと思います。広い視野で目的を見定め、それを実現するための複数の道筋に心を開いておくことが大切だと信じています。
誠実さ、高潔さ、倫理という基本原則を指針とすることが非常に重要です。柔軟性と適応力があれば、どのような分野においても不確実性に対処することができます。成功であれ、失敗であれ、あるいはネガティブな出来事であっても、あらゆる状況から学ぶべきことがあるのです。
とはいえ、万人に通用するアプローチなど存在しません。一人ひとりが、正しい行動の基本原則を遵守しつつ、自身の置かれた状況や人生経験に合わせて適応していかなければなりません。
■IEEEについて
IEEEは、世界最大の技術専門家の組織であり、人類に恩恵をもたらす技術の進展に貢献しています。160カ国、40万人以上のエンジニアや技術専門会の会員を擁する公的な慈善団体で、論文誌の発行、国際会議の開催、技術標準化などを行うとともに、諸活動を通じて世界中の工学やその他専門技術職のための信用性の高い「声」として役立っています。
IEEEは、電機・電子工学およびコンピューターサイエンス分野における世界の文献の30%を出版、2,000以上の現行標準を策定し、年間1,800を超える国際会議を開催しています。
詳しくは http://www.ieee.org をご覧ください。


























