フィジカルAIの導入に向けて、現場特化型AIエージェントが課題を可視化。 BrainPad AAA、作業映像から業務改善を支援する「COROKO Analytics」を提供開始

    映像から現場の「作業標準化」と「改善提案」を実現

    その他
    2026年7月6日 14:00

     株式会社ブレインパッド(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO 関口 朋宏、以下:ブレインパッド)および、そのグループ会社である株式会社BrainPad AAA(ブレインパッド エーキューブ、本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO 辻 陽行、以下:BrainPad AAA)は、作業映像を解析する業務改善支援AIサービス「COROKO Analytics(コロコ・アナリティクス)」を、本日より提供開始することを発表します。
     「COROKO Analytics」は、「COROKO Manual(コロコ・マニュアル)」「COROKO Field Intelligence(コロコ・フィールドインテリジェンス)」に続く、現場特化型AIエージェント「COROKO」シリーズの第3弾サービスです(*1)。
     製造業をはじめとする現場では、業務改善のたびに担当者が現地に張り付き、作業を観察・記録する必要があり、その分析に数週間を要することも珍しくありませんでした。「COROKO Analytics」は、現場で撮影した作業映像をAIエージェントが解析し、ムダな動作やボトルネックとなる工程を自動で特定します。人手による観察では見落としがちな細かな差異も定量的に可視化し、これまで数週間かかっていた分析を短期間で完了します。

    ■ 背景:政府成長戦略「フィジカルAI」の実装を阻む「PoCの壁」と「従来手法の限界」

     2026年、AIの主戦場はデジタル空間から現実世界にも広がり、「フィジカルAI」が大きな関心を集めています。深刻な人手不足に直面する日本において、政府も新たな成長戦略を構成する「戦略17分野」の筆頭に位置付けるなど、導入への期待が高まっています(*2)。
     しかし、多くの現場において、フィジカルAIの導入は実証実験(PoC)の段階で留まるケースが少なくありません(*3)。その背景には、現場の作業が暗黙知化していることに加え、部門ごとのデータの分断(サイロ化)や現場の暗黙知をデータ化するノウハウの不足があります(*4)。その結果、人間がやるべき作業とロボットに任せるべき作業の適切な配分が整理できず、投資対効果を明確に描けないまま本格導入が見送られる事態を招いてしまいます(*3、*5)。
     これらの課題を解決し、フィジカルAI導入のボトルネックを解消するには、現状の作業工程を可視化し、属人化や無駄を取り除く「作業の標準化」が重要です。
     現場作業を標準化するための計測は、これまで人の目に頼らざるを得ない領域でした。しかし、全工程を正確に把握するには膨大な工数を要するため、多くの現場では優先順位が下げられ、限られた調査結果をもとに生産計画が策定されてきました。「COROKO Analytics」は、こうして見過ごされてきた課題を、AIの力で解消します。

    ■ 「COROKO Analytics」の概要

     「COROKO Analytics」は、作業映像や関連資料(作業手順書、製品仕様書等)をAIエージェントが解析し、改善点を可視化するサービスです。すでに現場で蓄積している定点カメラ映像などの既存データをそのまま活用できるため、新たな動画撮影やシステム導入の必要がなく、導入負荷を低く抑えることが可能です。
     「COROKO Analytics」の大きな強みは、標準作業分析・生産性分析に特化したAIエージェントが、映像をもとに工程分析を自律的に繰り返す点にあります。

     従来、工程分析には二つの隠れたコストがありました。一つは、分析の前提となる定義づけです。映像上のどの動作を「直接作業」とし、どの条件で「間接作業」とみなすのか。作業者ごとの動きの違いを許容するのか統一すべきなのか、こうした判断基準を人間が詳細に定義する必要がありました。もう一つは、定めた基準に沿って現場作業を繰り返し計測し、実測のバラツキを把握する作業です。人の動きは一回ごとに微妙に異なるため、信頼できるデータを得るには同じ工程を何度も観測し、作業時間や手順のばらつきを地道に積み上げる必要がありました。

     「COROKO Analytics」は、この定義づけから実測までをAIエージェントが引き受けます。現場に負担をかけることなく高度な分析・検証を絶えず実行し、これまで多大な人手と時間を要していた工程分析を、短時間で実現します。

    「COROKO Analytics」の強み
    「COROKO Analytics」の強み

    ■ 「COROKO Analytics」が提供する分析内容

    以下2パターンの分析内容を提供し、現場の課題解決を支援します。

    ① 標準作業分析
     多くの現場で計測しきれていない「標準作業時間」を、作業映像からAIエージェントが定義・計測します。作業手順書や標準作業票といったドキュメントだけでは表しきれなかった細かな動作や身体の使い方までを形式知として抽出し、業務改善の土台となる明確な作業工程を定義します。

    「COROKO Analytics」標準作業分析のイメージ
    「COROKO Analytics」標準作業分析のイメージ

    ② 生産性分析
     作業映像から不要な作業や待機時間をAIエージェントが洗い出し、生産性向上に向けた具体的な改善アプローチを提案します。さらに、ベテランと新人のスキルギャップの可視化や、拠点ごとのオペレーション比較にも対応し、目的に応じた高度な分析・検証も可能です。

    「COROKO Analytics」生産性分析のイメージ
    「COROKO Analytics」生産性分析のイメージ

    ■ スモールスタートから全社展開へ、導入の3段階

    「COROKO Analytics」は、多額の初期投資を必要とする従来の大規模システム開発とは異なり、スモールスタートで導入効果を確認した上で、素早く全社展開を進められます。

    ① 現状の可視化とクイックな効果検証
     すでにお持ちの現場映像を利用し、最短1〜2週間で業務課題の可視化と改善アクションを提示します。解析結果と改善箇所を直感的に理解できる形式で確認できるため、チーム内で迅速に現状把握・改善案の検討が可能です。

    ② 継続的な改善サイクルの定着
     クイックな効果検証にて抽出された課題に対し、お客様の現場改善のペース(例:毎月、四半期ごと)に合わせて定常的に課題可視化と改善アクションを提供し、継続的なPDCAに伴走します。

    ③ 自律的なデータ活用組織への進化
     日常的な業務分析として定着した段階で、映像を自動連携し、解析結果を確認できるシステム環境を構築します。現場主導での自律的な改善活動を支援します。

    ■ 今後の展望

     2027年末までに数十社の「COROKO Analytics」導入を目指します。また、本サービスで培った作業動画の解析技術は、生産性の向上にとどまらず、現場が抱えるさまざまな課題の解決への応用が可能です。長時間の観察や記録が欠かせず、人手と時間の制約から手をつけられずにいた業務こそ、AIエージェントによる映像解析が最も効果を発揮する領域であると考えています。
     今後は、以下のような領域への展開を予定しています。

    【安全管理】 危険な動作やヒヤリハットにつながる予兆を、常時の目視に頼ることなくAIエージェントが検知し、リスクの大きさに応じた対応を実施
    【品質管理】製品不良や機械故障の原因となる工程の逸脱や異常を早期に把握し、未然に生産ライン停止や手戻り発生による損害を防止
    【機会損失の防止】記録の負荷から見過ごされがちな棚の欠品や補充漏れ、レジ待ちを自動で可視化しオペレーションを改善

     「COROKO Analytics」は、こうした領域へ対応範囲を広げ、人手不足のなかでも改善を止めない現場づくりを支えていくことを目指します。

    ■ 株式会社BrainPad AAA 代表取締役社長 CEO 辻 陽行 コメント

     深刻な人手不足に直面する日本の現場において、限られた人員で生産性を高めていくことは避けて通れない課題です。その鍵となるのが、現場の作業を正しく把握し、標準化することですが、現状把握には多くの工数と時間を要するため、必要性を認識しつつも十分に着手できずにいた現場が少なくありませんでした。
     「COROKO Analytics」は、これまで人間が担ってきた作業の定義づけと計測をAIエージェントが引き受けることで、この状況を変えられると考えています。現場の負荷を抑えながらも素早い業務改善を可能にし、これまで手をつけきれなかった現場にも業務改善の裾野を広げます。さらに、標準化されたデータは、将来的なフィジカルAIの活用に向けた基盤にもなります。
     BrainPad AAAは「COROKO Analytics」を通じて、日本の現場の生産性向上と持続的な成長に貢献してまいります。

    (*1)COROKO(コロコ)とは、現場のさまざまな暗黙知データをマルチモーダルAIで形式知化し、現場の人材不足を解消するAIエージェントサービスです。
    https://coroko.jp/
    (*2)日本経済新聞「戦略17分野、フィジカルAIに10.5兆円 官民投資の全容が判明」
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA18CWY0Y6A610C2000000/
    (*3)三菱総合研究所「フィジカルAI時代の日本のAIロボティクス戦略」
    https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20260403.html
    (*4)三菱総合研究所「フィジカルAI時代、日本に求められるデータ戦略とは?」
    https://www.mri.co.jp/knowledge/opinion/2025/202511_3.html
    (*5)産業競争力懇談会「生成AIによる社会受容性のあるサステナブルなエンジニアリングの実現」
    https://www.cocn.jp/report/d9f052a0da3a6f505cc86bb7fc616a02345b1acd.pdf

    ■ ご参考情報

    ● 「COROKO Analytics(コロコ・アナリティクス)」および「COROKO(コロコ)」シリーズについて
    サービスサイト:https://coroko.jp
    お問い合わせ:https://go.brainpad.co.jp/l/391552/2025-09-25/j5p2gw

    ● 株式会社BrainPad AAAについて https://brainpad-aaa.ai/
    本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ
    設立:2025年3月
    代表者:代表取締役社長 CEO 辻 陽行
    資本金:1億円
    事業内容:AI エージェントサービスの開発・提供、AI エージェント活用のコンサルティング

    ● 株式会社ブレインパッドについて https://www.brainpad.co.jp/
     ブレインパッドは2004年創業の日本を代表するデータ/AI活用のリーディングカンパニーです。近年は「分析/コンサルティング/SI」「人材育成・教育」「SaaS」の三位一体のビジネスモデルを武器に、企業の内なるIT力を高める「データ活用の民主化と内製化支援」に注力しています。支援実績は金融・小売・メーカー・サービスなど幅広い業種を対象に1,400社を超え、データの力をビジネス創造と企業価値向上につなげるお手伝いをしています。

    本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ
    設立:2004年3月
    代表者:代表取締役社長 CEO 関口 朋宏
    資本金:365百万円(2026年6月30日現在)
    従業員数:589名(連結、2025年6月30日現在)
    事業内容:データ活用を通じて企業の経営改善を支援するプロフェッショナルサービス、プロダクトサービス

    ■ お問い合わせ先
    ● 製品・サービスに関するお問い合わせ
    株式会社ブレインパッド
    e-mail:info@brainpad.co.jp

    ● 本ニュースリリースに関するお問い合わせ
    株式会社ブレインパッド
    コーポレートユニット 経営企画部 広報担当
    e-mail:marcom@brainpad.co.jp

    *本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
    *本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。

    以上

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