医療法人社団久視会いわみ眼科

    眼の衰えは全身の衰えにつながるー “アイフレイル”という考え方

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    2026年6月13日 17:40
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    年を取れば、いずれ介護が必要になる。 本当にそうでしょうか?

    たしかに、年齢を重ねれば体力は落ちます。筋力も落ち、疲れやすくもなります。
    でも、年を取ることと、介護が必要になることは同じではありません。
    介護が必要になる前に気づけるサインがあり、まだ元気な状態に戻れるタイミングがあるとしたら。
    未来の自分を、少しでも変えられるとしたら。
    私は、そこに医療の大きな意味があると思っています。
    私が診たいのは、今の病気だけではありません。

    未来を診ること。

    このまま進むと、将来どうなるのか。
    どこで気づけば、未来を変えられるのか。
    何を知っていれば、自分の人生を守れるのか。
    その視点で、眼科医療を考えています。

    フレイルとは何か

    フレイルとは、簡単に言えば、
    「このままだと介護が必要になるかもしれない。
    でも、今ならまだ元気な状態に戻れる」

    という段階です。
    つまり、フレイルは「ただ年を取った状態」ではありません。
    要介護へ向かう危険信号であり、
    まだ引き返せる最後のチャンスです。
    要介護になってから、リハビリや治療をどれだけ頑張っても、完全に元の状態へ戻ることは簡単ではありません。
    だからこそ、もう戻れない地点に行く前に気づく必要があります。
    そのために作られた考え方が、フレイルです。
    フレイルには、主に3つの面があります。
    体の衰え。
    心の衰え。
    人とのつながりの衰え。

    歩行速度の低下、食事量の減少、外出や会話の減少、楽しみや気力の低下。
    こうした変化が重なると、人は少しずつ介護に近づいていきます。
    だからこそ、しっかり食べること、体を動かすこと、人と会うこと、楽しみを持つことが大切になります。

    健康寿命は、思ったより長くない

    日本人は長生きです。
    しかし、長く生きることと、元気に生きることは同じではありません。
    健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。厚生労働省の資料では、2022年の日本人の健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳とされています。
    人生100年時代と言われるのに、70代前半で「元気に動ける時間」が終わってしまう。
    私は思います。
    冗談じゃない。
    行きたい場所、会いたい人、楽しみたいこと、自分らしく生きたいという願い。
    それがあるなら、未来はただ受け身で待つものではありません。
    正しい知識を得て、備えて、健康に投資する。
    未来を少しでも良い方向へ変えていく。
    そのために、私は記事を書いています。

    眼にもフレイルがある

    このフレイルの考え方は、眼にも当てはまります。
    それが、アイフレイルです。
    アイフレイルとは、年齢とともに眼の力が落ち、生活に困りごとが出始める状態です。
    「見えにくいけど、年のせいかな」
    「少しかすむけど、まだ大丈夫かな」
    「暗いところが見えにくいけど、こんなものかな」
    そう思って放っておく。
    これが危ないのです。
    白内障、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症などは、初期には気づきにくいことがあります。そして、進んでから気づくと、治療しても完全には戻せないことがあります。
    見えにくさ、かすみ、まぶしさ、もののゆがみ、視野の欠け、段差の分かりにくさ、暗い場所での見えにくさ。
    こうした変化は、眼からの危険信号かもしれません。

    眼の衰えは、全身に広がる

    アイフレイルが重要なのは、眼の問題が眼だけで終わらないからです。
    見えにくくなると、生活そのものが小さくなります。
    外出や歩行量の減少、転倒リスクの増加、読書や趣味の減少、人と会う機会の減少。
    つまり、眼が弱ると、体も、心も、人とのつながりも弱っていくことがあります。
    眼を守ることは、視力を守るだけではありません。
    自分の足で歩く力、好きなことを楽しむ力、人とつながる力、自分らしく生きる時間。
    そのすべてを守ることにつながっています。

    まず、自分の見え方を確認しましょう

    アイフレイルを防ぐ第一歩は、
    自分の見え方の変化に気づくことです。
    本来は、定期的に眼科検診を受けていただくのが理想です。
    ただ、しばらく眼科検診を受けていない方は、まず一度、ご自身の見え方を確認してみてください。
    以前、眼のセルフチェックについて動画で解説しました。

    検診を受けていない方は、まずこの動画を見ながら、片眼ずつ見え方を確認してみましょう。
    そして、見えにくさ、ゆがみ、暗さ、欠け、左右差を感じた場合は、「年のせい」で済ませず、眼科で確認してください。
    未来を変える第一歩は、
    今の自分の状態に気づくことから始まります。
    眼の衰えを放っておかないこと。
    それは、これからの体と心と暮らしを守るための、大切な一歩です。


    医療法人社団久視会 いわみ眼科
    理事長:岩見 久司(医学博士・日本眼科学会認定 眼科専門医)
    所在地:兵庫県芦屋市公光町11-2 CH158 BLDG HANSHIN ASHIYA 2F
    公式サイト:https://iwami-eyeclinic.com/
    TEL:0797-35-0183

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