日中韓の文化交流プロジェクト「東アジア文化都市」が 長野県松本市で開幕  「ARTS&PEACE」をテーマに多彩な文化事業を展開

    イベント
    2026年6月4日 09:45

    2026年5月17日、長野県松本市で「東アジア文化都市2026松本」が華やかに開幕しました。

    日本・中国・韓国の3か国が文化を通じて相互理解を深める国家プロジェクト「東アジア文化都市」。その2026年日本開催都市として選ばれた松本市が、いよいよ本格始動します。


    ロゴ

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    メインテーマは「ARTS&PEACE」。世界中の人々が互いの文化芸術を尊重しあい、ともに平和への道を歩んでいく―――そんな理想を込めています。

    松本は、北アルプスの山並みに抱かれた山岳都市であり、国宝・松本城を中心に、音楽、工芸、演劇、食文化など、多様な芸術文化が日常に息づく“地方文化都市”として「三ガク都」と呼ばれています。

    今回の開幕は、行政主導の単なるイベント開始ではなく、市民・学生・アーティスト・商店街・文化団体・観光事業者など、まち全体が一体となって創り上げる「参加型プロジェクト」のスタートでもあります。

    “文化による地方創生”が全国的テーマとなる今、松本が掲げるのは日常的な暮らしの中で文化芸術に触れられ親しむ機会が生まれるまちづくりです。

    観光誘客にとどまらず、地域アイデンティティの再発見、次世代育成、国際交流を視野に入れた総合文化戦略として展開していきます。



    ■開幕を彩った5月17日――松本のまち全体が“文化会場”に

    2026年5月17日に開催された開幕イベントでは、松本城周辺や中心市街地を舞台に、多彩な文化プログラムが展開されました。

    中心市街地で開催された「East Asia Street(イーストアジアストリート)」では、和文化を象徴する太鼓の演奏や、日中韓の伝統文化パフォーマンスの競演が行われ、東アジアの文化を感じながら伝統と現代、地域と世界、日常と芸術が交差する異文化との交流空間が広がりました。

    また、開幕を記念して、「祭り舞台」の展示が行われました。舞台保存会や町会のご協力のもと、一般公募による市民キャストと舞台を曳行し、8つの舞台が市街地を彩りました。

    今回の開幕にあたり、松本市ブランド大使の松重豊さんにお越しいただき、トークセッションや開幕記念パレードを実施しました。パレードでは、松重さんをはじめ、2024年パリ五輪柔道金メダリストで松本市との縁も深い出口クリスタさんにお越しいただき、「ARTS&PEACE」のフラッグを開幕式典会場まで運んでいただく旗手を務めていただきました。

    なお、この日は東アジア文化都市2026松本開幕記念として、日本の伝統文化を再認識する機会とすることを主旨とし、当日ご来場の際は和装でお出かけいただくことを推奨する「市民和装デー」を周知しました。

    そして、イベントのハイライトとなるのが夕方からの式典です。

    18時より、松本城本丸庭園にて「開幕式典」を行いました。松重豊さんによる開幕宣言や、長野出身の『天々高々』による記念ライブが行われ、皆様と共に、歴史的な瞬間を迎えました。

    当日は多くの来場者(イーストアジアストリートは延べ2万人、開幕式典は約1千人)にご来場いただき、会場運営や案内、パフォーマンス参加など、幅広い世代が関わり、その市民参加の熱量は「行政イベント」ではなく「市民が育てる文化都市」であることを象徴する開幕となりました。


    (左から)伊藤文化庁長官・出口クリスタさん・松重豊さん(松本市ブランド大使)・臥雲市長・韓国安東市関係者・阿部長野県知事

    (左から)伊藤文化庁長官・出口クリスタさん・松重豊さん(松本市ブランド大使)・臥雲市長・韓国安東市関係者・阿部長野県知事


    行進する臥雲市長と松重さん

    行進する臥雲市長と松重さん


    ■2026年に本格展開する松本の一年を彩る多彩な文化事業

    「東アジア文化都市2026松本」では、松本市内各所で多彩な関連事業が展開される予定です。


    【演劇・舞踊・音楽:渡辺弘ディレクター】

    ◆(2026年8月11日)日中韓の演者による「人形劇フェスタ(仮)」は、舞台芸術を通じて日中韓の交流と深い対話を促す企画として開催準備中です。

    ◆(2026年10月3日)「身体と音楽」は、まつもと市民芸術館の舞踊部門の倉田翠監督が手掛け、中韓の音楽やダンサーを取り入れて実施します。倉田監督ならではの質の高いプログラムで、東アジア文化都市にふさわしい展開にご期待ください。

    ◆(2026年10月~11月)1月、4月に開催した「3つの国のあわいで考えるディープレクチャー」は秋の回として2回開催を予定しています。


    【美術:小川稔ディレクター】

    ◆(2026年8月~10月)「松本でつむぐ、ひと・もの・こころの未来」というテーマのもと、松本のアイデンティティである民藝を、100年という節目に深く掘り下げていきます。 

    松本が大切にしてきた「民藝」の精神を次世代へつなぐ「民藝百年記念事業」を夏から秋にかけて展開します。


    【伝統文化:おおうちおさむディレクター】

    ◆(2026年7月31日~10月23日)「食」を通じて東アジア地域の文化の違いを学ぶ講座「おいしいねっアジア」

    文化交流を“食”から楽しめる企画も多数予定されています。

    地酒や発酵文化などの地域食文化と、中国・韓国を含む東アジア食文化とのコラボレーション企画や、学校給食に着目した企画を進めています。

    ◆(2026年10月30日~12月13日)2月~3月に盛況に終わった「マツモト建築芸術祭2026 ADVANCE」の第二弾企画が、10月30日の開催に向け準備が進んでいます。


    【まちなかアート:野村政之ディレクター】

    ◆(事業)市民の皆様や民間団体が行う東アジア文化都市2026松本の主旨を踏まえた文化事業に対し、助成や認証を行うことで事業の認知度を高めるとともに、事業者の文化芸術事業の取り組みをサポートします。


    ◆(2026年7月4日、24~25日及び10月上旬)「まつもと城下町舞台2026市民交流プロジェクト」は、歴史ある「祭り舞台」を市民自らの手で動かし、街を彩るという、伝統文化資源の再評価を目指す本事業の象徴となる市民参加型プロジェクトです。


    【その他民間事業者との共催事業の紹介】

    ◆(2026年9月26日~27日)「りんご音楽祭」

    民間ならではの爆発的なエネルギーを持つこの音楽祭とも連携し、若い世代や全国のアートファンはもちろん、松本市民に対する認知度をより高めて、松本ならではの音楽イベントを通じて東アジア文化都市のメッセージを力強く発信していきます。


    【交流事業】

    ◆(2026年7月31~8月3日、8月7日~10日(予定))韓国安東市との学生国際交流事業

    東アジア文化都市事業では、未来世代への文化継承と国際交流も重要なテーマです。

    中高生による企画参加、アートワークショップ、安東市との交流事業などを実施します。

    若者が“受け手”ではなく“創り手”として主体的に関われる点は、東アジア文化都市事業における大きな特徴の一つです。


    「地方都市だからできる文化発信」を全国へ

    地方都市発の新しい国際文化モデルとして、「東アジア文化都市2026松本」の挑戦にご期待ください。

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