宮崎県小林市が郷愁や笑い誘う「西諸弁ポスター」市民・出身者参...

宮崎県小林市が郷愁や笑い誘う「西諸弁ポスター」市民・出身者参加型で制作  ~方言で「地方創生」なるか!?反響受けて展示会も3月27日から開催~

 小林市では、「地方創生」に向けた取り組みの一つとして、市民や出身者らの協力を得ながら、宮崎県の西諸地域で使われている方言「西諸弁」にまつわるポスターを制作しています。写真やネタを募集し、送られてきたものを基に、市役所の担当課でポスターを作成。Facebookを中心にデータで公開しています。3月20日現在で、計45枚のポスターを公開中です。

西諸弁ポスター「ぎをいう」
西諸弁ポスター「ぎをいう」

「てなんど小林プロジェクト」Facebookページ
https://www.facebook.com/tenandokobayashi


 西諸弁に触れたことがない人には、「全く伝わらない」「意味が分からない」ポスターですが、住民や出身者からは、「笑った!」「懐かしい!」「あるある!」「久々に帰ってみようかな!」とじわりと話題になっています。
 市では好評を得て、ポスター展の開催を決定しました。インターネットを利用しない人や小林市を訪れる人に広く見てもらい、ポスター制作への参加を呼びかけるとともに、小林市のPRにつなげていくことが狙いです。


■送られてくる写真素材がとにかく秀逸
 市民や出身者から送られてくる写真素材は、強烈なインパクトがあったり、シュールであったりと、笑いを誘います。例えば、文句を言う、反抗するという意味の「ぎをいう」。やんちゃそうな子どもの写真に、とても味があります。「わいがおいにわいっちゅうでおいもわいにわいっちゅうとよ。わいがおいにわいっちゅわんければおいもわいにわいっちゅわんとよ。」は、南九州の人であれば、ほとんどの人が口や耳にしたことがある早口言葉。メイクで男性に扮した女性の写真が強烈で、Facebook上で公開したところ、現在一番多くの反響を得ています。(3月16日現在、271いいね!17コメント13シェア)


■地域資源や魅力を発掘・ブランド化していくPR事業「てなんど小林プロジェクト」
 「西諸弁標準語化計画」を合い言葉に展開している方言ポスターの制作。これは、市のPR事業「てなんど小林プロジェクト」の一環です。方言だけでなく、風景、食、文化、伝統などあらゆる資源や魅力を、住民力によって掘り起しブランド化していこうという事業です。「てなむ」は、「一緒に」という意味の西諸弁で、それに「ブランド化」を進めたいという想いを込めた造語です。
 市では、「てなんど小林プロジェクト」ウェブサイトを2015年3月下旬に公開予定。西諸弁ポスターを含め、住民が編集するインターネット百科事典「こばぺでぃあ」、会話などを聞いて西諸弁を覚える「西諸弁ラーニング(仮)」の体験版、コンテストに出品された写真、動画を閲覧できるギャラリーなどのコンテンツを順次公開していきます。

「てなんど小林プロジェクト」ウェブサイト(2015年3月27日12時公開)
http://tenandoproject.com/


■地方創生のカギを握る「シビックプライド」の醸成に、方言を活用
 「地方創生」において、カギになると言われている考えの一つが、「シビックプライド」です。これは、住民の一人一人が自分の住むまちや地域に対して愛着や誇りを抱き、まちづくりに関わろうとする当事者意識のことです。この「シビックプライド」が高まり、「このまちをもっとよくしていこう」という住民が増えることで、地方創生への推進力が高まると期待されています。
 市では、住民に地域を見つめなおす機会と、愛着をもってもらうきっかけとして、「方言」に注目しました。2014年度の「てなんど小林プロジェクト」の事業では、西諸弁にまつわるエピソードコンテストや、市民や出身者参加型の「西諸弁ポスター」制作を進めてきました。

 このプロジェクトを担当している、企画政策課 柚木脇 大輔主査は「20代前半のころまでは、『訛っている』と言われるのが非常に恥ずかしく、なるべく西諸弁(方言)を使わないようにしていました。しかし今では、『私たちの“まち”にしかないものは何か』と問われたら、胸を張って西諸弁だと答えます。住民とともに進めるこのプロジェクトを通して、方言は地域の貴重な資源であり、文化を形成する中心にある唯一無二のものだと、再確認しました。言葉の力で地域おこしの機運が醸成されていけばいいと思います。」と話しています。


■西諸弁標準語化計画!「西諸弁ポスター」展
日にち: 2015年3月27日(金)~4月12日(日)
時間 : 10時~17時
場所 : のじりこぴあメロンドーム
内容 : ポスター24点を、小林市産の木材を利用したパネルに掲示します。
その他: この事業の一部は、宝くじの助成金により整備・運営しています。
URL  : http://cms.city.kobayashi.lg.jp/display.php?cont=150320160355

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