自然災害や火山砂防対策など緊急時の多地点遠望観測に迅速対応で...

自然災害や火山砂防対策など緊急時の多地点遠望観測に迅速対応できる 長距離無線LAN臨時可搬型パッケージをリリース

 日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南、代表取締役社長:岩本 眞)はこの度、災害現場などからのハイビジョン映像を伝送できる長距離無線LANシステムFalconWAVE(R)を使用し、多地点遠望観測や各種観測データの無線伝送が可能な「FalconWAVE(R)臨時可搬型パッケージ」をリリースします。これにより現場の状況をリアルタイムかつ簡易に遠隔地から監視・観測することができます。

製品概要
製品概要

【製品概要】
 最近の自然災害では、緊急時に広域の映像中継が必要になります。火山活動監視の例で言うと、噴煙や噴出物などを観測する高感度カメラと併せて地震計、GPS、傾斜計を設置して火山防災ステーションに映像を伝送して監視しています。
 FalconWAVE4.9Gを使用することにより、4ポイントまでのカメラ映像と各種センサ情報を防災ステーションへ最長30km(※1)の無線集約伝送が実現します。
 また、FalconWAVE2.4Gでは業界唯一の低消費電力特性(2.5W)を活かし、太陽光パネルによる完全自立電源運用で最長8km(※1)まで無線伝送でき、1対4の構成では最長1kmの無線伝送が実現します。

※1:ポイントトゥポイントで利用した場合

<製品概要>
http://www.atpress.ne.jp/releases/57973/img_57973_1.jpg


 臨時可搬型パッケージは、映像伝送に必要なカメラ・アンテナ・無線装置(FalconWAVE)類がすべてパッケージ化されたシステムです。電源を接続することにより最短15分で災害現場などからライブ中継を行うことができます。IPネットワークの構成により、HUB経由で各種センサ情報も伝送することができます。

<FalconWAVE4.9G‐MP臨時可搬型パッケージ>
http://www.atpress.ne.jp/releases/57973/img_57973_2.jpg


 「FalconWAVE2.4G」を利用した臨時可搬型パッケージは2.5Wの低消費電力特性を活かして太陽光パネルを利用した自立電源運用が可能となっています。可搬タイプの小型太陽光パネルを利用して電源のない場所でも運用できるので、山間僻地などでも設置可能です。用途・目的・設置場所など条件に合わせて組み合わせることができます。

<設置イメージ>
http://www.atpress.ne.jp/releases/57973/img_57973_3.jpg


【特長】
(1) 長距離伝送
≪FalconWAVE4.9G-MPを利用した場合≫
 1対1のハイビジョン映像伝送では最長30km(※2)の伝送、4対1のハイビジョン映像伝送では16kmを実現しています。

※2実証実験によりFalconWAVE4.9G-MP利用時、30kmで7Mbpsを確保。

≪FalconWAVE2.4Gを利用した場合≫
 1対1のハイビジョン映像伝送では最長8kmの伝送、4対1のハイビジョン映像伝送では1kmを実現しています。

(2) 簡単調整
 広指向性アンテナにより簡単な方向調整が可能なため短時間で設営でき、FalconWAVE2.4G、FalconWAVE4.9G-MPとも最短15分で運用を開始できます。

(3) 耐降雨特性
 耐降雨特性の優れた周波数2.4GHz帯と4.9GHz帯を利用しており、災害時に懸念される降雨災害でも影響を受け難くなっています。


【伝搬実験実施結果】
 想定災害現場とする堂平山山頂から想定事務所とする坂戸事業所まで、臨時可搬型パッケージを使い、4台の現場カメラ映像を無線伝送しました。
その結果、伝送距離16kmでのハイビジョン映像を確認し、システムの簡易設置と通信の安定性を実証しました。

<実験概要・構成図>
http://www.atpress.ne.jp/releases/57973/img_57973_4.jpg


【今後の予定】
 今後は、映像機能の高度化ならびにカメラ監視地点周辺のWi-Fiエリア化など、無線伝送機能と周辺機能を組み合わせたパッケージ化の充実を図ります。


<日本電業工作(DENGYO)について>
 1947年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、中長期的な革新技術の創出にも積極的に取り組んでいます。

資本金 :3億3,000万円
売上高 :142億円
従業員数:253名(平成26年3月期)

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