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    全員がヴィオラ奏者! 唯一無二のアンサンブル、ヴィオラ演奏集団SDA48 須田祥子インタビュー到着&プログラム発表! 3月1日(日) 第一生命ホール いよいよ開催!

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    2026年2月6日 12:00

    東京フィルハーモニー交響楽団 首席奏者、日本センチュリー交響楽団 首席客演奏者としても活躍する須田祥子が結成した、ヴィオラ奏者だけのスペシャル・アンサンブル「SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)」。公演に先駆け、須田祥子のインタビューが到着した。

    完成されなかった楽器による極上のエンターテインメント

    「ヴィオラという楽器の認知度はまだまだ低いんです」
    SDA48の主宰にして現代のクラシック界を代表するヴィオラ奏者、須田祥子は自分に再確認させるかのように語る。「だからこそ、その魅力をもっと知ってほしい」そう何度も取材中に口にした。
    ヴィオラ奏者だけで編成された世界的にもレアなアンサンブル、SDA48。3月1日、第一生命ホール公演を控えた須田に話を聞いた。
    グループ名の由来は言わずもがなであるが、彼らはそのユーモア溢れるネーミングとは裏腹に、そのステージを通してヴィオラという楽器の可能性をどこまで高めていけるか、どこまで聴く者の耳を愉しませることができるのかという真摯な命題に向き合い続けてきた。“まさに須田が人生を賭けてこの楽器を・・・”という彼女個人のプロジェクトと思われがちだが、実際のところはだいぶ様子が異なるようだ。
    「同じ楽器だけでこれだけの奏者が集まる機会はまずありませんが、現場では仲間を大事にしている感じがありますね。例えばヴァイオリンだと演奏する人数が多い分、その中で“自分が残っていくためには”という感覚は絶対にあると思うのですが、ヴィオラ奏者は自分が一番目立ってやるぞ!という人がいなくて、お互いに評価し合えるし、基本的にメンバーそれぞれが自由に発言していますね。最終的には自分が仕切る形になるのですが、とてもいい現場だと思います」

    ヴィオラという中音域の楽器のみで構成されているが故に、そのサウンドデザインはなんとも言えない心地よさが常に漂う。更に彼らのステージを実際に観た者、または音源に触れた者が関心を寄せるのは、幾重にも重ねられた旋律だ。誰が誰と、どのパートを弾いているのかが一見/一聴して判別できないほどそのアレンジには趣向が凝らされている。緻密でありながら、自由度も高く風通しも良い。特徴的なアレンジは出演者でもあり、アンサンブルの編曲を長年に渡り手がけてきた飯田香によるものだ。
    「公演ごとに出演者の変動はあるのですが、みんなどのような音楽性なのかを知っていますし、その上でメンバーを決めています。それぞれがどこで才能を発揮できるかも分かるので、常に適材適所を心がけていますね。アレンジをしてくれる(飯田)香もこの感覚は共有してくれています。私のソロも含めて、この人はこういう風に弾くだろうという当て書きで楽譜を書く。みんな良く弾けるからどのパートを振られても大きな問題にはならないし、メンバーにスコアを送って“どのパートを弾きたい?”と聞いてみることも。ステージにいるみんなのことを知ってほしいんです。みんなの音色を聴いてほしい。お客様たちには推しのヴィオリストを探してほしいんですよね。アレンジの中で色々なところにソロを散りばめているのもそのような意図からです。みんなで作っているコンサート、でありたい」

    桐朋学園大学にはヴァイオリン専攻として入学した須田。ドイツの名門・バンベルク響の首席ヴィオラ奏者を務めた名匠、岡田伸夫氏による「君はヴァイオリンでは収まりきれない」という後押しを受けて、ヴィオラへの転向を決めた。
    「(ヴィオラの楽譜に用いられる)ハ音記号が簡単に読めたので、ヴァイオリン専攻でしたが室内楽などでヴィオラを弾くことが多かったです。2年生になって副科の楽器を選ぶときもそんな流れからヴィオラを習ってみようと思い立ちました。友人たちからの評判を聞いて、岡田先生に習ってみようと。そうしたら一番最初のレッスンから「絶対ヴィオラの方が向いているよ」とスカウトされまして(笑)。学校から借りたあまり質の良くない楽器を持っていたら先生が所有する楽器も貸してくれました。ヴァイオリンが上手く弾けないからヴィオラに・・・という風にも見られたくなかったのですが、同時にヴァイオリンが思うように弾けないという悩みを抱えていた時期でもありました。「ヴァイオリンで納得がいかない今、ヴィオラに転向すると後悔しそうなので」と先生にお伝えしたところ、先生が「すぐヴァイオリンを持って来い」と。そこで先生にヴァイオリンのレッスンを受けたらすぐに悩みが解消された。この人についていけばいいのかな?と思った瞬間でした。今思うと、ヴァイオリンを弾いていた時の方が端正でした。今はどんどんはみ出していく傾向にあって(笑)、常に自分の想像を越えてくる音を出していた先生が仰っていたことに妙に納得しているかもしれない。ヴィオラとの出会いは運命だったのかな」

    東京フィルの首席としての活動に加え、ソリストや室内楽奏者としても高く評価されていた須田がこのアンサンブルを立ち上げたのは今から13年前。自身が教鞭を執る大学の学内演奏会のためにヴィオラ奏者たちが須田の元に集った。
    「SDA48として演奏し始めてから大分経ちましたが、まず演者が楽しまないと人には伝わらない。この考えは当時から変わっていません。弾いている方が楽しいと思わないとその熱はお客様に届かないんですよね。クラシック音楽は一般的に難しいとされていて、その難しさを楽しむという聴き方もあります。ただ、私は小曽根真さんのステージを観て反省したんですね。小曽根さんが全身で楽しんでいる、そうするとこちらも幸せな気分になるし、そこに音楽のあるべき姿を見た思いがしました。その実感から更に進み、クラシック音楽のファンベースを広げ、ヴィオラの魅力を伝えていく。これも変わらない願いです。

    現在、アンサンブルは10人編成ですが、メンバーのレベルが相当上がってきた。ここは明らかに当時から変わったところですね。ひと言で言えば、このメンバーでやれることが増えた。ヴィオラは音域が狭いことに始まり、音楽における内旋律を受け持ちます。私たちは楽器の性質上、そう言ったいわば「伴奏系」をおいしいと感じるのですが、この現場に来るとみんな張り切り過ぎちゃう(笑) 以前はそのバランスを取るのが難しかった。でも最近はアンサンブルとしての耳が自然と発達してきましたね」

    今回の第一生命ホール公演も趣向を凝らしたレパートリーが満載だ。中でも目を惹くのはマイエリングの「ロック・ザット・ヴィオラ」。
    「原曲はトロンボーンですね(「ロック・ザット・トロンボーン」)。3分ほどの短い作品ですが、かっこいい。実はSDAでやる前に、日本センチュリー交響楽団のヴィオラセクションのコンサートで一度演奏しました。コンマスの荒井英治さんに相談して(荒井氏は、現代音楽やプログレッシブロックを演奏する先鋭的な弦楽四重奏団「モルゴーア・クァルテット」のメンバーにして、日本センチュリー響はじめ国内のオーケストラで客演コンサートマスターとして活躍している)。その時から「これ、ヴィオラアンサンブルでやってみたら?」と勧めてくださって、10人編成のヴィオラ用に香にアレンジしてもらいました。ロック系のレパートリーに挑戦するときはいつも荒井さんに相談に乗ってもらっています」

    昨年、中島みゆきメドレーに魅了されたファンたちにとって見逃せないのが・・・
    「山口百恵メドレーですね。この歌ものシリーズは前回から始まりましたが、今回はどうする?とメンバーの意見を募ったところ自然と名前が上がってきました。みゆきさんに続き、百恵さんもモロに“ヴィオラ声”です(笑) あとは美空ひばりさん。ドスのきいた良いヴィオラ声です。それにフレディ・マーキュリーも。シリーズ化していきたい流れですね。選曲は香に任せました。上がってきたのが、「プレイバックPart2」「いい日旅立ち」「秋桜」「絶体絶命」「イミテーション・ゴールド」この5曲です。1曲につきふたりずつでソロを回す!」

    それ以外にも、レスピーギ作品、チャールダーシュにスター・ウォーズとヴィオラアンサンブルで演奏するというだけで期待が膨らむようなプログラムが並ぶ。前半はしっかりとクラシックを披露し、冒頭にオペラの序曲が配されることの多いSDAであるが、今回はモーツァルト「魔笛」の序曲が選ばれた。先に、ヴィオラ四重奏版の「魔笛」ファンタジー・ピースの演奏が決まっていたため、そこに繋がるオープニング曲として準備に取り掛かった。

    バロック時代から古典派にかけて、具体的にはハイドンが弦楽四重奏という革新的かつ本質的な編成を確立する中で、ヴィオラという楽器の立ち位置も決まった。ヴァイオリンやチェロがバロック時代以降の名匠たちの手により完成したことに比べると、ヴィオラは“完成されなかった楽器”だと須田は語る。特に演奏方法や音域の面で他の弦楽器に対して折衷的な側面があることも確か。
    「完成されていない分、個性がはっきりと出る楽器だし、本当に全員の出す音が違う。それでもその音色はしっかりと混ざり合っていてそこが面白い。ですが、認知度をもっと上げていかないといけないし、このヴィオラアンサンブルはまだまだ試行錯誤を重ねています。この形でOK、というふうに思い込むともうダメだし、常に新しい切り口を探していきたいです。クラシックというジャンルが持つ敷居の高さを利用させてもらいつつ、この形でどこまで盛り上げていけるのか。しっかりとエンターテインメントに振り切って、目指すクオリティは絶対に極上のものじゃないと。それが本物だったら、お客様も付いてきてくれると信じています」

    インタビュー・記事:小崎紘一 

    プログラム:

    モーツァルト(飯田香編)/オペラ「魔笛」より 序曲
    モーツァルト/オペラ「魔笛」より 四重奏 
    レスピーギ(飯田香編)/リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲
    マスカーニ/「オペラ」カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲 
    ガルデル/首の差で 
    山口百恵メドレー 
    モンティ(飯田香編)/チャルダッシュ 
    キエル・マイエリング(飯田香編)/ロック・ザット・ヴィオラ
    ジョン・ウィリアムズ(飯田香編)/スターウォーズより「メインタイトル」

    公演概要

    【公演名】ヴィオラ演奏集団SDA48 
    【公演日程】2026年3月1日 (日) 14:00開演 (13:30開場)
    【会場】第一生命ホール
    【出演】SDA48 :須田祥子 池辺真帆 落合なづき 加藤大輔 小中澤基道 四家絵捺 髙野香子 冨永悠紀子 古屋聡見 森野開

    【チケット料金(税込)】
    全席指定:5,800円 U25:2,800円

    ※未就学児入場不可 ※チケットはお一人様1枚必要です。
    ※車イス席をご利用ご希望のお客様はチケットをご購入の上、キョードー東京(0570-550-799)までお電話にてご連絡ください。
    ※万が一出演者が変更になった場合でもチケットの払い戻しは致しません。

    チケット販売プレイガイド:
    キョードー東京https://tickets.kyodotokyo.com/sda48/
    0570-550-799(オペレーター対応 平日11:00-18:00/土日祝10:00-18:00)
    イープラス https://eplus.jp/sda48/
    チケットぴあ https://w.pia.jp/t/sda48/
    ローソンチケット https://l-tike.com/sda48/
    【主催】キョードー東京
    【お問い合わせ】キョードー東京 0570-550-799(平日11:00-18:00/土日祝10:00-18:00)


    SDA48プロフィール

    東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者である須田祥子を中心としたヴィオラ奏者によるアンサンブル。SDA48が紡ぐそのハーモニーは、他の楽器とのアンサンブルでは表せない独特な温もりに満ち溢れている。メンバーには、神奈川フィル首席の大島亮、東京フィル副首席の加藤大輔ら、国内外のオーケストラの首席奏者やオーケストラに所属している若手演奏家などが参加。コンセプトは「ヴィオラという楽器の魅力をより多くの方に伝え、クラシックのファンの裾野を広げること」。2016年には NHK「ららら♪クラシック」のヴィオラ特集に出演し、普段あまり目立たないヴィオラの魅力を大放出した。2020年2月NHK-FM「今日は一日ビオラ三昧」に須田はトークゲストとして出演、SDA48は番組最後の45分間の生ライブに出演。2023年8月にはNHKFM「ベストオブクラシック」及びNHKBS「クラシック倶楽部」の公開収録を行った。

    須田祥子 (すだ さちこ) プロフィール

    桐朋学園大学を首席で卒業。室谷高廣、岡田伸夫の各氏に師事。第23回ヴィットリオ・グイ国際コンクールを始め多数のコンクールで第1位優勝。2015年「題名のない音楽会」及び2016年「らららクラシック」のヴィオラ特集、同年「題名のない音楽会」の「弦楽四重奏特集」、2021年「オーケストラの黒幕楽器を知る休日」に出演。2016年1月には「報道ステーション」で白川氷柱群の前からヴィオラだけのソロ演奏が生中継された。また、2018年NHK-FM「きらクラ」の水戸での公開収録、2020年には「今日は一日ビオラ三昧」にゲスト出演。
    現在、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者、ビオラ演奏集団「SDA48」主宰。洗足学園音楽大学非常勤講師。CD「ビオラは歌う」シリーズ、「びおらざんまい」「VIOLA INFINITY」をリリース。レッシュ4スタンス理論マスター級トレーナー。

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