NTTコミュニケーションズ株式会社のロゴ

    NTTコミュニケーションズ株式会社

    WebRTCプラットフォーム「SkyWay」にTURN機能を追加し 国内初のトライアル提供を開始 ~セキュアなネットワークでも WebRTC(*1)を使ったPeer to Peer(*2)通信を利用可能に~

    サービス
    2015年1月27日 15:00
     NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)は、WebRTC(*1)技術を活用できる無償のプラットフォーム「SkyWay(*3)( http://nttcom.github.io/skyway/ )」に、通信プロトコルTURN(*4)を利用可能な「TURN機能」を追加し、2015年1月27日より、WebRTCを活用したサービスを開発・提供する方(以下、開発者)を対象に無償トライアル提供を開始します。TURN機能の利用により、NATなどネットワーク機器の設定のためPeer to Peer(*2)通信が利用できない企業ネットワークなどの環境において、セキュリティポリシーを厳しく設定しながらもWebRTCの活用が可能となり、より柔軟なコミュニケーション基盤の構築が可能となります。  またNTT Comは、2015年2月5日(木)~6日(金)に開催される日本初のWebRTCをテーマにしたカンファレンス「WebRTC Conference Japan( http://webrtcconference.jp/ )」に実行委員およびプラチナスポンサーとして参加します。SkyWay( http://nttcom.github.io/skyway/ )の展示を行うほか、社員2名が講演に登壇します。 1.背景・目的  WebRTCは、リアルタイム通信のオープン標準であり、パソコンやスマートフォンのブラウザやネイティブアプリで、Peer to Peerの映像、音声およびデータ通信を実現します。従来のWebサービスのように通信時にサーバーを介さないため、Webサービスのリアルタイム性向上と低コスト化が期待されています。また、ブラウザを用いる場合、アプリケーションのインストールが不要なため、サポートコストの低減やITに詳しくない方の利用が容易になるという長所もあります。オープン技術であるため、既存のWebサービスや社内システムに機能を組み込むことが容易であるという利点もあります。このため、今後の応用に注目が集まっています。  しかし、NAT、Firewall、Proxyといったネットワーク機器の種類および設定によっては、WebRTCを使ったPeer to Peer通信が確立できない場合があります。TURNは、サーバーで通信を中継することにより、特にセキュリティポリシーが厳しい企業ネットワークでなど、現在Peer to Peerの通信が利用できない環境でも、WebRTCを利用できるようにする技術です。TURN機能の利用は、企業のネットワーク管理者にとっては、セキュリティポリシーを厳しく設定しながらも、WebRTCを使ったPeer to Peer通信が利用できるというメリットがあります。開発者にとっては、より多くのユーザーにサービスを提供できるというメリットがあります。 (別紙)Peer to Peer通信とTURN機能の図解 http://www.atpress.ne.jp/releases/56479/att_56479_1.pdf 2.SkyWayの「TURN機能」の特長  従来、TURNを利用するためには、利用者である企業や開発者側がサーバーを用意し、TURN利用のためのアプリケーションを当該サーバーにインストールし、WebRTCのプログラムを改変する必要がありました。TURN機能を利用すると、これらの手間が不要になります。  TURN機能を利用するには、SkyWay( http://nttcom.github.io/skyway/ )のWebサイトでの利用申し込みが必要です。申し込みの受付順に順次提供を開始します。WebRTCのプラットフォームにおけるTURN機能の提供は、国内で初めてです。  TURN機能は、大量の通信を中継するために、大規模なネットワーク帯域とサーバー能力を備える必要があります。また、不正利用を防ぐため、セキュリティ機能を提供する必要があります。今後は、TURN機能のトライアルを通じてTURN機能の運用ノウハウを蓄積し、機能を改善し信頼性を高め、正式サービスとしてのリリースを目指します。 SkyWay(「TURN機能」は2015年1月27日より提供開始) http://nttcom.github.io/skyway/ SkyWayのロゴ画像 http://www.atpress.ne.jp/releases/56479/img_56479_1.jpg 3.WebRTC Conference Japanについて (1) WebRTC Conference Japanの概要  WebRTC Conference JapanはWebRTCをテーマにした日本初のカンファレンスです。WebRTCの現状と可能性について、技術的な観点だけではなく、ビジネス的な観点からも存分に学べる場を目指しています。 Webサイト: http://webrtcconference.jp/ 日程   : 2015年2月5日(木)、6日(金) 会場   : ソラシティ カンファレンスセンター 2F       JR御茶ノ水駅徒歩1分・東京メトロ新御茶ノ水駅直結       〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6 2F 参加人数 : 200名(予定) 参加費  : 一般参加者向け2dayチケット 30,000円(税別)       WebRTC開発者限定特別チケット       (CodeIQの問題正解者にプレゼント) 主催   : WebRTC Conference Japan実行委員会 WebRTC Conference Japanのロゴ画像 http://www.atpress.ne.jp/releases/56479/img_56479_2.jpg (2) NTT ComのWebRTC Conference Japan出展概要 NTT Comは、「WebRTC Conference Japan」に実行委員およびプラチナスポンサーとして参加し、SkyWayを活用した展示を行うほか、社員が2件の講演に登壇します。 講演名称:WoT(Web of Things)の現状とWebRTC活用の可能性 講演者 :技術開発部 担当課長/エバンジェリスト      小松 健作 講演名称:WebRTCエキスパート座談会      ~WebRTCが世界に与えるインパクトを探ろう~ 講演者 :技術開発部 担当課長/Webコアテクニカルユニットリーダ      大津谷 亮祐 4.参考  NTT Comは、2013年7月よりHTML5を活用した新たなICTサービスの開発を推進するプロジェクト「NTTコミュニケーションズ HTML5ラボ(以下、HTML5ラボ)( http://html5lab.ntt.com/ )」を展開しています。SkyWayおよびTURN機能の提供は、HTML5ラボ( http://html5lab.ntt.com/ )の取り組みです。 *1:Web Real-Time Communicationsの略。パソコンやスマートフォンのブラウザやネイティブアプリで、サーバーを介さないPeer to Peerのリアルタイム通信(音声・データ)を実現するオープン技術。広義のHTML5の一つとして、W3CとIETFで標準化が進められている。 *2:2つの端末間を、サーバーを介さず接続する通信。P2Pと表記することもある。 *3:NTT Comが無償提供する、WebRTC技術を活用するために開発したプラットフォーム。ソフトウェア開発支援サービスGitHub( http://nttcom.github.io/skyway/ )上でライブラリ・ソースコードも公開している。 *4:Traversal Using Relay NATの略。サーバーで通信を中継することにより、Peer to Peerの通信が利用できない環境でもWebRTCを利用できるようにする技術。 (日本語)関連リンク SkyWay紹介サイト http://nttcom.github.io/skyway/ HTML5ラボ http://html5lab.ntt.com/ WebRTC Conference Japan http://webrtcconference.jp/ (報道発表)次世代Web標準技術HTML5による新サービス開発を推進するプロジェクト「NTTコミュニケーションズ HTML5ラボ」の展開について http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20130710.html (報道発表)ブラウザ間でリアルタイム通信を実現するWebRTCのプラットフォーム「SkyWay」の提供開始およびライブラリ・ソースコードの公開について http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20131205.html

    すべての画像

    シェア
    FacebookTwitterLine

    配信企業へのお問い合わせ

    取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら。
    プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

    NTTコミュニケーションズ株式会社

    NTTコミュニケーションズ株式会社