Webユーザビリティランキング2026<企業サイト(PC)編>発表 昨年に続き1位はJ:COM、2位大日本印刷

    情報取得手段が多様化する中、企業独自の情報発信が生活者との関係構築のカギ

    調査・報告
    2025年12月9日 12:00

    トライベック株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:後藤  洋)は、「ユーザビリティランキング2026<企業サイト(PC)編>」を発表いたしました。本ランキングでは全15業界・150サイトを対象に、企業サイトにおけるユーザビリティ(使いやすさ)が担保されているかを100点満点で評価いたします。調査は2025年8月上旬から11月上旬にかけて実施いたしました。


    Webユーザビリティランキング2026<企業サイト(PC)編> トップ10

     

    調査結果の概要

    2025年は、生成AIのさらなる進化と普及により、生活者が自らサイトを訪れなくても、AIを通じて効率的に必要な情報を取得できる環境が整いつつあります。このような情報取得手段の多様化が進む状況のなかで、企業のオウンドメディアには「果たすべき役割」が問われています。企業のオウンドメディアは単なる情報発信の場ではなく、独自性・専門性・信頼性の高いコンテンツを通じて、企業ならではの視点や価値を継続的に発信していくことが、生活者との信頼関係を築く上でこれまで以上に重要となります。

     

    今回実施した調査におけるユーザビリティランキングスコアの平均スコアは、79.76点(昨年:78.15点)となり、昨年比で1.61ポイント上昇していることから、対象企業全体でユーザビリティを向上させる取り組みが見られる調査結果となりました。

    ランキングトップのJ:COMは継続的なサイト改善を重ね、3年連続で1位を獲得しました。ランキング上位の企業には、大日本印刷や大同生命など前回に続きWebサイトのユーザビリティを高い品質で保ち続けた企業がランクインする形となりました。


    また、サイトリニューアルにより、日本製鉄(昨年87位、今回10位)や三菱UFJ信託銀行(昨年71位、今回20位)、神戸製鋼所(昨年140位、今回23位)は大幅にスコア/順位を上昇、中外製薬(昨年21位、今回3位)においてはランキングトップ3に入りました。トップページやカテゴリトップにおいてWebサイトに来訪するユーザーの目的・ニーズに合わせた情報・導線の配置を行ったことが、ユーザビリティの向上につながったと考えられます。


    今年度の傾向と各社の取り組み

    1.来訪ユーザーのニーズに沿ったオウンドメディア発信    

    上位企業を中心に、多くの企業でWebサイトに来訪するユーザーのニーズに沿ったコンテンツの継続的な発信が見られ、オウンドメディアを通じてユーザーとの積極的なコミュニケーションを図ろうとする姿勢がうかがえる結果となりました。


    ランキングトップのJ:COMは、商品・サービスにまつわる様々な疑問や課題の解決に繋がるお役立ち情報として、コラムを提供しています。また、加入者限定の優待サービスやイベント情報の発信など、利用者の満足度向上・継続利用に繋がる情報提供も見られました。

    ランキング2位の大日本印刷では、製品・サービスの導入事例を紹介するページを用意しており、顧客の意思決定の支援に繋がる情報提供が見られます。


    AIでは生み出せない独自性・専門性・信頼性の高いコンテンツの制作・提供は、企業への共感形成や商品・サービスの利用意欲向上に寄与する有益な手段といえます。

     

    2.BtoB企業におけるユーザビリティへの意識向上

    今回の業界別ランキングでは、昨年に続き上位の「精密機器・電子部品」(昨年2位、今回3位)、順位を上げた「鉄鋼・金属・材料」(昨年10位、今回4位)などBtoB企業におけるユーザビリティへの意識が高まっている傾向が見られます。


    「精密機器・電子部品」や「鉄鋼・金属・材料」の企業においては、トップページやカテゴリトップにおける情報整理や誘導の工夫、サイト全体でのコンテンツ発信の強化が見られ、「B.サイト全体の明快性」「D.コンテンツの適切性」の評価軸においてユーザーにとって使いやすいサイトの指標となるスコア80点を上回る企業が多く見受けられました。


    今回70位以上順位を上げた日本製鉄(昨年87位、今回10位)のサイトでは、リニューアルによりサイト全体でレイアウトが統一されたことに加え、ページの説明文やエラー時の案内を分かりやすくするなどユーザーが迷わず情報にたどり着ける構成となり、スコア向上につながりました。

    また、100位以上順位を大幅に上げた神戸製鋼所(昨年140位、今回23位)のサイトでは、リニューアルによりトップページやカテゴリトップでコンテンツが整理されており、ユーザーニーズに沿った情報配置を行っている点が評価につながっています。加えて、ナビゲーションの配置や操作性をサイト内で統一されている点もスコア向上に寄与しました。


    <企業サイト(PC)編>評価対象

    「総合電機・ITサービス」、「精密機器・電子部品」、「情報通信」、「機械・部品メーカー」、「自動車・自動二輪」、「医薬品」、「化学・繊維・印刷」、「鉄鋼・金属・材料」、「銀行・クレジットカード」、「証券・保険」、「商社・流通・小売」、「食品・飲料・生活用品」、「建設・不動産・住宅」、「鉄道・運輸」、「電気・ガス・エネルギー」の15業界、主要企業150サイト。


    評価方法

    トライベック・ブランド戦略研究所のユーザビリティ診断プログラムを用いて、「A.アクセス性」、「B.サイト全体の明快性」、「C.ナビゲーションの使いやすさ」、「D.コンテンツの適切性」、「E.ヘルプ・安全性」の5つを評価軸におき診断を実施。


    <参考資料>

    企業サイト(PC)トップ10 ※()内は前年順位

    順位                             企業/サイト名

    1.J:COM (1)

    2.大日本印刷(2)

    3.中外製薬(21)

    4.大同生命(6)

    5.松井証券(3)

    6.清水建設(4)

    7.ソフトバンク(7)

    8.中部電力(11)

    9.三越伊勢丹ホールディングス(5)

    10.日本製鉄(87)


    企業サイト(PC)業種別トップ10 ※()内は前年順位

    順位                             業種名

    1.証券・保険(3)

    2.情報通信(1)

    3.精密機器・電子部品(2)

    4.鉄鋼・金属・材料(10)

    5.商社・流通・小売(4)

    6.電気・ガス・エネルギー(9)

    7.食品・飲料・生活用品(5)

    8.鉄道・運輸(8)

    9.機械・部品メーカー(6)

    10.医薬品(13)


    ◎主要企業150サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら

    URL:https://brand.tribeck.jp/usability/


    ◎トライベック ユーザビリティ・オブ・ザ・イヤー 2025-2026

    ユーザー視点でのサイトの使いやすさ、分かりやすさに継続して取り組んでもらう契機となることを目的に表彰いたします。今までのユーザビリティランキングのスコアをもとに、ユーザーとのコミュニケーション向上に取り組まれている企業を複数の部門に分けて表彰しております。

    URL:https://brand.tribeck.jp/usability/award/2026/

     

    ◎「Webユーザビリティランキング2026 <企業サイト編>調査報告オンラインセミナー」を開催いたします。

    セミナーの詳細についてはこちら

    URL:https://www.tribeck.jp/event/webinar/20260115/ 


             

    【会社概要】

    会社名 :トライベック株式会社

    所在地 :東京都港区赤坂7丁目1番1号 青山安田ビル3階

    代表者 :代表取締役社長 後藤 洋

    設立  :2001年9月4日

    資本金 :3億1千万円

    事業内容:デジタルマーケティング支援事業、DXプラットフォーム事業、エクスペリエンスマネジメント事業、メディア/広告代理事業

    URL  :https://www.tribeck.jp/

             

    【本調査に関するお客様からのお問い合わせ先】

    トライベック株式会社 トライベック・ブランド戦略研究所所長 長谷山

    TEL:03-5413-0177 / E-MAIL:mail@tribeck.jp


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