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    開催報告:“誰もが遊べる” インクルーシブ親子キャンプ2025 医療的ケア児を含む約200名が参加

    支援の現場から生まれた4年目の挑戦 医療的ケア児ときょうだい児の「初めて」を支える場づくり

    企業動向
    2025年11月28日 17:00

    認定NPO法人おれんじハウス(神奈川県横浜市、理事長:中陳 亮太)は、2025年11月8日~9日、神奈川県南足柄市にて、医療的ケア児や発達特性のあるお子さんとそのご家族にもご参加いただける「インクルーシブ親子キャンプ2025」を開催しました。


    インクルーシブ親子キャンプ2025 集合写真

    インクルーシブ親子キャンプ2025 集合写真


    「インクルーシブ親子キャンプ」について

    本取り組みは、当法人が進める「医療的ケア児の居場所づくり」活動の一環として実施したもので、2022年の秋から継続して開催しています。「外出や体験のハードルが高い」「家族全員で楽しめる場が少ない」といった課題に対し、安心して“遊べる・挑戦できる・つながれる”場を社会の中に増やしていくための実証的な試みです。本事業は神奈川県・南足柄市の後援、ならびに地域企業・アウトドア企業との協働により成立しました。


    ※2025開催レポートはこちら

    https://orangebaby.org/topics/inclusive_oyako_camp_2025/


    背景:医療的ケア児や多様なこどもたちは「外で遊ぶ機会」が圧倒的に少ない

    医療的ケア児家庭の多くは、医療機器の持ち運び、急変・安全確保への不安、受け入れ先の不足などを理由に、外出や自然体験が極端に制限されます。

    その結果、「きょうだい児だけが外遊びに参加する」「家族全員で出かけられない」といった状態が生まれ、家族の孤立感にもつながります。

    今回のキャンプは、こうした“見えない壁”を取り除き、家族全員で楽しめる体験機会をつくる試みとして企画されました。


    キャンプの特徴:誰もが安心して参加できるアウトドア体験

    本取り組みは、医療・保育・市民ボランティア・企業が横断してつくる、多職種協働型のアウトドア体験です。



    ■雨天でも「全員が遊べる」体育館アレンジ

    雨により屋外アクティビティは変更となりましたが、体育館を活用し大型ブースやこども向け体験コーナーを展開。

    結果として、天候に左右されず200名全員が参加できるインクルーシブ設計となりました。


    ■多様なこども・家族を支える専門スタッフの配置

    当法人より、小児専門訪問看護師・保育士・児童発達支援の専門職・医療的ケア児支援に経験のあるスタッフが常駐し、安心して楽しめる環境を整備しました。



    ■地域・企業との連携で実現

    地域の後援とスポンサー企業の協力により、“アウトドア × インクルージョン × 多職種協働”という新しい形が成立しています。


    【後援】

    神奈川県 / 南足柄市


    【協賛・協力】

    トヨタモビリティ神奈川 神奈川トヨタ自動車株式会

    株式会社スノーピーク

    横浜みなみ生活クラブ生活協同組合

    CAMPiece南足柄

    黄金井酒造株式会社

    あしがら環境保全株式会社

    ふくらん(社会福祉法人県西福祉会)

    株式会社つま正

    有限会社梅や

    スーパー分別プロジェクト南足柄実行委員会

    NPO法人 laule'a(遊びリパークLino'a〈リノア〉)


    テント設営する医療的ケア児のご家族

    テント設営する医療的ケア児のご家族


    シュークリームデコレーション体験に参加する医療的ケア児のご家族

    シュークリームデコレーション体験に参加する医療的ケア児のご家族


    参加者の声や変化:家族の挑戦を後押しする場に

    参加した家族からは、

    ・「初めて家族全員で泊まりがけの外出ができた」

    ・「こんなに自由に遊べたのは初めて」

    ・「同じ状況の家族とつながり、心強かった」

    などの声が寄せられています。

    また、障害のある子・発達に特性のある子だけでなく、きょうだい児から「自分も思い切り遊べた」「家族みんなで笑えた」というポジティブな意見が見られました。


    本取り組みの社会的意義:医療的ケア児を含む多様なこどもたちを支える場を地域と共につくる

    今回のキャンプは、単なるレクリエーションではなく、

    ・家族の社会参加の促進・医療・福祉

    ・地域・企業連携の実践

    ・インクルーシブな地域コミュニティづくり

    ・障害の有無を越えて“共に遊ぶ”体験の創出

    という社会的価値を持つ取り組みです。

    当法人では、今回の成果をもとに、インクルーシブ親子キャンプを「誰もが安心して参加できる地域共生型アウトドアイベント」として、来年度以降も継続・発展させる予定です。


    理事長 中陳 亮太 コメント

    「このキャンプで、医療的ケア児や多様なこどもたちが『初めての体験』に挑戦し、家族全員で笑顔になれたことをとても嬉しく思っています。

    地域・企業・行政が力を合わせれば、誰も排除しない場をつくることができる。

    今回の取り組みを、全国に広げていきたいと考えています。」



    食事の様子

    食事の様子


    レクリエーションの様子

    レクリエーションの様子


    活動へのご支援について


    「これまでの枠を超えて、必要な子育て支援を生み出す」というミッションのもと、こども一人ひとりに寄り添った多様な活動を行っています。医療的ケアが必要なこどもとご家族に、日々の安心や成長の喜びを届けるために。イベントへの参加やご寄付など、できることからぜひご一緒ください。


    ●ふるさと納税を活用したNPO指定寄附

    2025年4月から神奈川県で開始された「NPO応援寄付」は、ふるさと納税を活用して、県内で活動するNPOの内、自分が応援したい法人を選んで寄付ができる制度です。ふるさと納税を通じて「おれんじハウス」をご指定いただくことで、私たちの活動に直接ご支援いただけます。制度の詳細や参加方法などについては、神奈川県ホームページにてご確認ください。

    神奈川県ホームページ

    https://www.pref.kanagawa.jp/docs/md5/cnt/f380004/npo-select.html


    ※サポーター(寄付)に関する詳細はこちらから

    https://orangebaby.org/donation/


    医療的ケア児とご家族(1)

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    医療的ケア児とご家族(2)

    医療的ケア児とご家族(2)

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