イスラエルの培養肉リーダー企業アレフ・ファームズは、欧州における生産拠点をスイス・ケンプタルに設立します。本件は、スイス小売り業大手ミグロ、世界最大の香料メーカージボダン、ビューラーが設立した培養食品のスケールアップに向けた培養研究施設「The Cultured Hub」との基本合意書(MoU)に基づくものです。
左からThe Cultured Hub AG 取締役会会長ファビオ・カンパニーレ氏、Aleph Farms 共同創業者兼CEOディディエ・トゥービア氏、ヤニック・ジョーンズ氏、チューリッヒ州経済局長カルメン・ウォーカー・シュペー氏
本MoUにより、アレフ・ファームズとThe Cultured Hubは、地域に根差した培養牛肉の欧州生産拠点を構築し、規制当局の承認のもと、欧州市場への展開を可能にします。
The Cultured Hubは、スタートアップ企業向けにプロセス開発、センサー技術、スケールアップの知見、パートナーネットワークへのアクセスを集約する中核拠点です。技術パートナーであるビューラーは、バイオプロセス技術、オートメーション、高衛生設備設計の強みを提供し、パイロット生産から商業生産への移行を後押しします。本件は、拡大するフードテック・エコシステムを強化し、スイスの食肉供給の回復力を高めるとともに、持続可能な食料システムの実現に向けた当社の役割を改めて示すものです。
■ビューラー 最高技術責任者(CTO) イアン・ロバーツのコメント
アレフ・ファームズとThe Cultured Hubのパートナーシップは、産業・テクノロジー・科学が連携し、培養タンパク質のスケーラブルで安全かつ経済的なソリューションを市場に届ける好例です。持続可能な食料システムへの移行には、スタートアップと産業パートナーが一体となった取り組みが不可欠です。The Cultured Hubに整備された細胞農業プラットフォームは、肉・乳製品・カカオ・コーヒー・化粧品など、持続可能な移行を牽引する各社のスケールアップを支援する体制を備えています。アレフ・ファームズの参加は大きな前進です。
■The Cultured Hub 取締役会会長/Givaudan サイエンス&テクノロジー統括 ファビオ・カンパニーレ氏のコメント
大きな社会的インパクトを実現するためには、業界横断の協業こそが未来の栄養を支える基盤になると確信しています。アレフ・ファームズの革新力・専門性と当培養研究施設を組み合わせることで、新商品の市場投入に必要なインフラ、サービス、ネットワークを提供し、成功に導くことができると自負しています。
■The Cultured Hubとは
ミグロ、ジボダン、ビューラーによるスイス、ケンプタルの合弁会社。
細胞農業を活用した培養食品および非食品プロダクトの商業化支援を目的としており、スタートアップ企業に対し、市場投入を効率的かつ責任ある形で実現するためのインフラと支援サービスを提供しています。
■会社概要
商号 : ビューラー株式会社
代表者 : 代表取締役社長 ベンジャミン・デゥプイッシュ
所在地 : 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-22-11
設立 : 1974年1月
事業内容: 穀物、食品、先端素材の加工機械
資本金 : 25,000万円
URL : https://www.buhlergroup.com/global/ja/homepage.html
【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
ビューラー株式会社
TEL : 045-477-3000
お問い合せフォーム: buhler.japan@buhlergroup.com