株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、三笠宮家の彬子女王殿下と、漫画家のほしよりこ氏との共著書『飼い犬に腹を噛まれる』(1,485円税込)を、2025年9月29日に発売します。彬子女王殿下は、英国オックスフォード大学マートン・コレッジに留学し、女性皇族として初めて博士号を取得されました。留学記である『赤と青のガウン』は38万部を超えるベストセラーとなり、本書は、その後の「プリンセスの日常」を綴ったエッセイ集です。ほしよりこ氏が、愛らしくて表情豊かな挿絵を、エッセイ全編に描きおろしました。本書のタイトルは、収録エッセイの一つからとったものです。

■プリンセスの日常に起こった「事件」という名の小さな「幸せ」
最新刊『飼い犬に腹を噛まれる』は、彬子女王殿下が2016年から2025年の期間に「朝日新聞」と「京都新聞」に寄稿されたエッセイ47編を中心にまとめたものです。
彬子女王殿下は、本書「おわりに」の中で、「私は自他共に認める事件体質である。ささいなことから、めまいがするような大事件まで、日常的にいろいろ起こる」「この本には私の日常で起こった様々な『事件』という名の小さな『幸せ』がたくさん詰まっている」と書かれています。
書籍化にあたり、47編のエッセイを、「おおきに」の巻、「もぐもぐ」の巻、「わくわく」の巻、「にっぽん」の巻など、6章にまとめました。彬子女王殿下が「感激した」という、ほしよりこ氏の柔らかなタッチで描かれた人物や場面の挿絵にも注目で、その挿絵が読者のイメージをさらにふくらませて、彬子女王殿下の日常を楽しく追体験できる一冊になっています。
■タイトルの「飼い犬」とは
本書のタイトルとなった「飼い犬」とは、「左馬助(さまのすけ)」と名付けられた、彬子女王殿下の愛犬のこと。「山陰柴犬」という山陰地方の地犬の一種で、現在11歳の男の子です。ことわざの「飼い犬に手を噛まれる」は、相手の予想外の行動で裏切られることのたとえですが、左馬助くんは、なぜ、どのようにして、プリンセスのお腹を噛んでしまったのでしょうか。本書では、そうした彬子女王殿下の日常に起きた様々な「事件」が軽妙な筆致で綴られています。
■「スペシャル対談」「絵日記」を特別収録
本書の巻末には、彬子女王殿下とほしよりこ氏の「スペシャル対談」と、ほしよりこ氏の描きおろしによる「絵日記」を収録します。対談は、彬子女王殿下が特別教授として勤務されている京都産業大学で行われ、お二人の交流のきっかけや、共著書制作の裏話、さらにお互いの仕事に対する姿勢や考え方など、幅広いテーマに及びました。「絵日記 キャンパスのプリンセスを訪ねて」では、ほしよりこ氏が、彬子女王殿下の学内での1日の様子をストーリーにして描いています。
■『飼い犬に腹を噛まれる』について


【著者プロフィール】
彬子女王
1981 年、故寬仁親王殿下の第一女子として生まれる。学習院大学在学中及び卒業後に、英国オックスフォード大学マートン・コレッジに留学し、女性皇族として初めて博士号を取得(専攻は日本美術)。京都産業大学日本文化研究所特別教授、一般社団法人心游舎総裁などを務める。著書に『赤と青のガウン オックスフォード留学記』(PHP文庫)、『新装版 京都 ものがたりの道』(毎日新聞出版)、『日本美のこころ イノリノカタチ』(小学館)などがある。
ほしよりこ
1974 年生まれ。関西在住。2003 年から「きょうの猫村さん」をネット上で毎日1コマ連載。2005 年に『きょうの猫村さん1』(マガジンハウス)として書籍化されベストセラーになる。2015 年、『逢沢りく』(文藝春秋)で第 19 回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。その他の著書に、『カーサの猫村さん』『僕とポーク』『B&D』(いずれもマガジンハウス)などがある。
【書誌情報】
書 名:飼い犬に腹を噛まれる
著 者:彬子女王 著/ほしよりこ 絵
価 格:1,485円(10%税込)
仕 様:B6判変型並製240ページ
発売日:2025年9月29日
発 行:PHP研究所