「近大生まれのブリ」養殖開始の決定について

新宮市と近畿大学の支援のもと設立された和歌山県新宮市の「株式会社食縁(本社:和歌山県新宮市、代表取締役:有路 昌彦(近畿大学農学部水産学科准教授))」が2014年11月2日に新体制と事業計画を発表しました。
当社(株式会社東京一番フーズ、本社:東京都新宿区、代表取締役:坂本 大地、証券番号3067)の子会社、株式会社長崎ファームは、第一次産業として筆頭株主となり、同日の役員会にて長崎ファーム代表取締役の良川 忠必が食縁の役員となったことを受け、今後、食縁の戦略策定・遂行の中核的な役割を担っていく体制となりました。

食縁は、国内有数の養殖業者及びIT企業・餌料メーカー、包材メーカーが投資参加しており、海外に国産養殖魚加工品(ブリ、マダイ、とらふぐが中心魚種)を輸出する「ジェネリック(包括的)マーケティング」を推進すると同時に、和歌山県新宮市に鮮魚加工場を置き、新宮埠頭からの海外輸出を展開していきます。
長崎ファームは、食縁の事業展開との取組みの一つとして、近大種苗の「近大生まれのブリ」の周年生産体制の優良養殖地域として長崎県平戸市の自社養殖場にてブリ養殖を開始することを決定いたしました。また、長崎ファームの主力魚種であるとらふぐも魚種ミックスの中心魚種としてブリの海外市場獲得に合わせた市場開拓戦略をスタートしていきます。
また、2014年9月3日に近畿大学と食縁との間で「水産業の発展に関する協定」を締結し、食縁は養殖種苗生産、養殖魚生産規格基準支援、養殖水産製品の品質向上等について、近畿大学による研究支援を受けつつ、実践的な事業展開を実現する関係性が構築されています。これにより「近大生まれのブリ」のブランド養殖魚などで1兆円規模の拡大を続ける欧米の水産市場へ販売を目指す方針です。


【食縁事業計画】
2014年12月  加工工場設計終了、建築確認申請、テストマーケティング開始
2015年1~2月 工場建設開始
2015年11月  工場本格稼働
2016年3月   HACCP認定取得
2016年4月   輸出開始
2016年7月   第1期 夏ブリ販売開始 年間3,000トン規模の輸出販売を予定


【長崎ファームのブリ養殖開始決定について】
養殖場所    長崎ファーム養殖場(長崎県平戸市)
養殖開始時期  2015年12月
出荷時期・規模 2016年9月期・初年度30,000尾を予定


【業界の背景】
日本では魚食量の縮小により、養殖業は、厳しい経営状態にさらされています。一方、世界規模では、人口増加とともに、生食用などの高品質水産物の需要が急速に拡大し、養殖水産量は年々増え続けております。
日本の養殖業は、優れた技術と、広大な漁場を有していますが、世界展開する近年の各国の養殖業と比べると出遅れているのが現状です。


【事業会社】
株式会社長崎ファーム
本社所在地 : 東京都江東区塩浜2-2-13
養殖場所在地: 長崎県平戸市 古江湾内
代表取締役 : 良川 忠必
事業内容  : 養殖事業・卸売業・首都圏活魚物流センター事業・
        活〆とらふぐ身欠き(みがき)等の水産物加工事業
株主    : 東京一番フーズ
URL     : http://nagasaki-farm.co.jp/

株式会社食縁(しょくえん)
本社所在地:和歌山県新宮市三輪崎3006
代表取締役:有路 昌彦(近畿大学農学部水産学科准教授)
事業内容 :近大種苗を用いた国内養殖魚をフィレ加工し、
      機能性フィルムで包装・凍結して販売する。
      本格的な海外マーケティングを行い、
      日本の養殖業を成長産業にする。
株主   :新宮港埠頭(新宮市第3セクター)、
      自然産業研究所(近大ベンチャー企業)、長崎ファーム、
      徳島魚市場、積水化成品工業、ダイニチ、安高水産、富士通、
      尾鷲物産、兵殖、中部飼料、マリン大王 合計12社

カテゴリ:
企業動向
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フード・飲食
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