11月26日は「いい風呂の日」! 家庭の『お風呂の追いだき配...

11月26日は「いい風呂の日」!  家庭の『お風呂の追いだき配管』内の残湯に潜む雑菌数を調査

親子カフェを運営する株式会社スキップキッズは、小児科医、産婦人科医、助産師、家事アドバイザー、菌・カビの専門家などの方々と共同で、沐浴を卒業した親子の「はじめてのお風呂」にまつわる様々な疑問や不安を解決してまいります。その一環として、衛生微生物研究センターの協力の下、一般家庭15件の「お風呂の追いだき配管(一つ穴タイプ)」内の残湯の雑菌数を調査しましたので、その結果を発表いたします。

お風呂の追いだき配管内の残湯に含まれる雑菌数
お風呂の追いだき配管内の残湯に含まれる雑菌数

・対象とした15件全ての家庭の追いだき配管の残湯で雑菌を確認。
 半数以上から1万個~100万個/100mlの雑菌を検出。
・家の築年数が経つほど、配管内から雑菌が検出されやすい傾向。
・3日間浴槽を使わないと、追いだき配管の中で雑菌が約50倍~450倍に増殖。


■沐浴を卒業した子どもを持つお母さんたちは
 お風呂に関する疑問や不安を抱えています
11月26日は「いい風呂の日」です。子どものお風呂の入れ方といえば、妊娠中に沐浴指導がありますが、沐浴を卒業した子どもと一緒にお風呂に入る際の指導はなく、多くのお母さん、お父さんたちは子どもと一緒に入るお風呂について、疑問や不安を抱えています。0歳から3歳の子どもを持つ母親402人にアンケートをとったところ、53.7%が子どもと一緒に入る際のお風呂について疑問や不安を感じていました。その内容は、お風呂の温度や湯量、床や浴槽で滑って転ぶかもしれないという心配、夫の帰りが遅い際に一人で子どもをお風呂に入れる際のコツや見えないところに潜む菌への不安など、多岐にわたります。
(「はじめてのお風呂」事務局調べ 2014年10月)


■お風呂のギモン:
 お風呂の追いだき配管(一つ穴タイプ)の中も汚れているのか?
「お風呂に関する疑問や不安」については、入り方だけでなく、お風呂場の見えない菌、お風呂場の除菌に関する質問も多く寄せられました。そこで、衛生微生物研究センターと協力し、子どもと一緒にお風呂に入るようになって母親たちが気になりだした「お風呂場の除菌ポイント」として、特に質問が多かった場所の一つである「お風呂の追いだき配管(一つ穴)」について、一般家庭15件の追いだき配管内の残湯に含まれる雑菌数を実際に調べてみました。


【調査方法】
今回の調査では、15件とも夫婦と子ども(1人または2人)の家庭にご協力いただきました。家族全員に普段通りにお風呂に入って湯船に浸かってもらった後に浴槽のお湯を抜き、翌日、浴槽の自動お湯はり機能を使って、浴槽の給湯口から出てきた最初のお湯を100ml採取し、その中に含まれる雑菌数を計測しました。


【調査結果】
1.対象とした15件全ての家庭の追いだき配管の残湯で雑菌が確認された。半数以上から1万個~100万個/100mlの雑菌が検出された。

今回調べた、一般家庭15件全ての「追いだき配管の残湯」から雑菌が検出されました。半数以上(15件中8件)の家庭からは1万個/100ml 以上の雑菌が検出され、中には100万個/100mlの雑菌が検出された家庭もありました。(図1)

(図1)
http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_1.jpg

(参考) お風呂の追いだき配管の中から検出した主な細菌の種類
Coliform group(大腸菌群)、Micrococcus sp.(マイクロコッカス属)、Bacillus sp.(バシラス属)、Pseudomonas sp.(シュードモナス属)


一般家庭の追いだき配管から採取した残湯を光学顕微鏡でみた様子
(1) http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_5.png
(2) http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_6.png
(3) http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_7.png
(4) http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_8.png


2.家の築年数が経つほど、追いだき配管内から雑菌が検出されやすい傾向

今回の調査では、築1年未満、築5年前後、築10年前後の家庭をそれぞれ5件ずつ調べました。築年数ごとに比較してみると、築1年未満の家庭では数10個/100mlから数万個/100mlの雑菌が検出され、家庭ごとの差が大きかったのに対し、築5年前後では、数1,000個/100mlの雑菌が検出された家庭が目立ちました。さらに、築10年前後では、数万個/100mlの雑菌が検出された家庭が増え、雑菌が多いところでは最大100万個/100mlの雑菌が検出されました。このことから、今回のサンプリングでは、家の築年数が経つほど、追いだき配管内が雑菌で汚染されている傾向が見られました。
(図2、図3)

(図2)
http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_2.jpg

(図3)
http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_3.jpg


【実験】
3日間「お湯はり」をしないと、
追いだき配管の中で雑菌が約50倍~450倍に増殖

一般家庭15件の追いだき配管内の残湯の雑菌数調査とは別に、お風呂(浴槽の自動お湯はり機能)を3日間使用しなかった場合に、追いだき配管内の残湯の雑菌数がどう変化するのかを2つの家庭で調べてみました。
実験の結果、家族がお風呂に入った翌日に追いだき配管から採取した残湯と比較し、3日間使用しなかった配管からは50倍、450倍の雑菌が検出されました。(図4)
お風呂を毎日使わない家庭の方が、毎日使う家庭に比べ、配管の中で雑菌が増殖し、かえって配管の内側を汚染しているかもしれません。

(図4)
http://www.atpress.ne.jp/releases/53078/img_53078_4.jpg

衛生微生物研究センターの李憲俊所長は、「お風呂の追いだき配管(一つ穴タイプ)」は、構造的に汚れた湯の一部がその長い配管内に残留するため、配管内で雑菌が繁殖した場合、配管の壁面にバイオフィルム(細菌、汚れの層)を形成している可能性もある」と指摘しています。清潔なお風呂は、気分的にも気持ちがいいものです。季節の節目に一度程度、お風呂場の見えない場所も掃除や除菌をしてみてはいかがでしょうか。


【衛生微生物研究センター】
衛生微生物研究センターは、汚染微生物分析試験、保存効力試験(チャレンジテスト)、微生物限度試験、抗菌抗カビ試験、カビ抵抗性試験、最小発育阻止濃度(MIC)試験、空中浮遊微生物分析試験、一般生菌数測定試験、消臭試験、その他の微生物関連試験などを行っている民間の研究機関です。

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