京都精華大学人文学部再編記念講演会「人文学の逆襲」を開催  2015年度より人文学部教員に就任予定の白井 聡氏、佐々木 中氏らが登壇

    イベント
    2014年10月1日 10:00

    京都精華大学(所在地:京都市左京区、学長:竹宮 惠子)人文学部は、2015年度にカリキュラムを刷新するのを記念し、連続講演会を開催いたします。新たに人文学部教員に就任する白井 聡氏や佐々木 中氏らを講師に迎え、それぞれの専門分野から「人文学」という学問の持つ可能性について解き明かしていきます。

    人文学部再編記念講演会

    http://www.kyoto-seika.ac.jp/humanities/2014/09/26/commemorative-lecture/


    経済や科学が発展する一方で、紛争や貧困、環境破壊や生命倫理についての課題など、現代社会は複雑で多様な問題を抱えています。これらの諸問題に向き合うには、物事の背景や問題の本質を見抜く力が必要であり、知性と教養、そして対話する力が求められます。そのような時代に必要となるのが、俯瞰的な視野で人間と社会を追究する「人文学」という学問であり、「人文学」こそが、人間の無限の可能性を見出し、未来の希望をつくりだすのです。そのような考えで開催する本講演会では、「人文学」の現代における存在意義について考察し、人間と社会のあり方を参加者のみなさまと共に考える機会として参ります。


    【講演会概要】
    京都精華大学 人文学部再編記念講演会「人文学の逆襲」
    <会場>
    京都精華大学 黎明館1階 L-101 / 時間:14:00~15:30

    <日程>
    第1回 10月18日(土)講師:白井 聡 テーマ:現代社会と人文学
    第2回 10月25日(土)講師:佐々木 中 テーマ:人文学と思想のあり方
    第3回 11月 8日(土)講師:ウスビ・サコ テーマ:グローバル社会と人文学

    <参加費>
    無料

    <参加申込方法>
    Webサイトからの事前申込が必要です。
    詳細は下記京都精華大学Webサイトをご覧ください。
    http://www.kyoto-seika.ac.jp


    講師プロフィール
    【白井 聡(しらい さとし)】専門分野:政治学・社会思想
    東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。主にロシア革命の指導者であるレーニンの政治思想をテーマとした研究を手掛けてきたが、3.11を基点に日本現代史を論じた『永続敗戦論――戦後日本の核心』(太田出版)により、第4回いける本大賞を受賞(2013年)。著書に『未完のレーニン』(講談社、07年)、『「物質」の蜂起をめざして』(作品社、10年)。2015年4月より、京都精華大学人文学部教員に就任予定。

    【佐々木 中(ささき あたる)】専門分野:哲学
    東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。『定本 夜戦と永遠―フーコー・ラカン・ルジャンドル』(河出文庫、2011年)、『切りとれ、あの祈る手を ―〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』(河出書房新社、10年)、『晰子の君の諸問題』(河出書房新社、12年)、『踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ』(河出書房新社、13年)等、著作多数。2015年4月より、京都精華大学人文学部教員に就任予定。


    【ウスビ・サコ(うすび さこ)】専門分野:空間人類学
    アフリカ・マリ出身。北京語言大学、南京東南大学を経て、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門分野は居住空間、建築文化、コミュニティを相対的にとらえる空間人類学。著書に『知のリテラシー・文化』(ナカニシヤ出版、2007年)、論文に「バマコの集合住宅の生成と中庭型在来住宅の形成過程の考察」など。2001年より京都精華大学人文学部教員、2013年から人文学部学部長。



    1.新・人文学部の目指す教育

    人文学部――総合人文学科 (定員300人)
           ・文学専攻
           ・歴史専攻
           ・社会専攻

    混沌とした答えのない現代において、「少子化」「高齢化」「環境」「地域格差」「紛争」などの諸課題は、細分化された学問領域では解決を果たし得ません。複雑で深刻な課題を抱える現代社会だからこそ、人文学の必要性が改めて叫ばれています。新・人文学部では、複雑で深刻な課題に立ち向かい、迎えたい未来やその未来を支える仕事を創りだす人材を育成するため、以下3つの特徴を持つ教育を行います。

    1) 学ぶ意味を理解した上で、わかりやすく体系的に学ぶ
    ・3専攻(文学・歴史・社会)の学びを、実社会でどのように活かしていくかを理解した上で、学びやすく工夫された、体系的プログラムが用意されています。

    2) あたらしい社会を創造する「ソーシャルデザイン」の手法を取り入れた教育
    ・2年前期はソーシャルデザイン・プログラムで、身近な暮らしの課題からグローバルな問題まで、社会の課題を楽しみながら解決する方法を学び、社会を変革するアイデアを生み出していく“文系ソーシャルイノベーター”を育成します。

    3) 京都から日本全国へ、そして世界中に人文学部の教室がある
    ・3年前期には全学生に対し、フィールド・プログラムを実施。このプログラムの基地となる「グローバル教室」が日本全国、そして世界中に用意されており、グローバル環境での学習が可能です。


    2.京都精華大学について http://www.kyoto-seika.ac.jp/

    1968年に「自由自治」を教育理念とし、短期大学として開学。1979年に4年制大学として美術学部を開設、2006年には日本で初めてマンガ学部を設立するなど、既存の枠組みにとらわれることなく、常に新しい学問領域を切り拓いてきました。現在は、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、ポピュラーカルチャー学部、人文学部の5学部、芸術研究科、デザイン研究科、マンガ研究科、人文学研究科の4研究科のあわせて約3,800人の学生が、自由で自然豊かな環境のなか、世界に向けて発信する芸術と文化を追求しています。

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