京都精華大学ポピュラーカルチャー学部、新校舎完成 音楽とファ...

京都精華大学ポピュラーカルチャー学部、新校舎完成  音楽とファッションを学ぶための充実した制作・研究施設が誕生

音楽プロデューサーとして活躍した故・佐久間 正英氏の監修による 国内屈指の音響性能を誇るレコーディングスタジオ 「Magi Sound Studio」が完成

京都精華大学(所在地:京都市左京区、学長:竹宮 惠子)は、本学ポピュラーカルチャー学部の新校舎「友愛館」が完成したことをお知らせします。

「Magi Sound Studio」 コントロールルーム
「Magi Sound Studio」 コントロールルーム

【友愛館 施設概要】
2014年3月に完成した友愛館は、地上3階、地下2階、延床面積およそ3,800m2。2013年4月に新設したポピュラーカルチャー学部の校舎として建設されました。音楽コースとファッションコースそれぞれの実習室をはじめ、音楽コースには、日本でも屈指の音響性能を誇る録音ブースを備えたレコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」と、ドラムやシンセサイザーなどの機材を常設した6つの練習室を完備。ファッションコースは、自然光のもとで生地本来の色を見ることができるようにガラスを多用した設計の明るいフロアに、用途別のプロ仕様の工業用ミシン17機種を備えています。また、全学的な施設として500人を収容できる多目的ホール「Agora」を併設。7.2chサラウンドのAV環境を備え、音楽ライブやファッションショーなど様々なイベントを開催することができます。


■佐久間 正英が監修したレコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」について
レコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」は、音楽プロデューサーの故・佐久間 正英(2014年1月まで本学教員)が設計に携わった録音スタジオです。音楽プロデューサーとして、数々のアーティストのレコーディングを手がけた経験から「よい音」で録音する環境をめざしたスタジオでは、楽器の音や歌声をそのままの響きで録音することができます。たとえば、もっとも広い録音ブースには、部屋の一角に重量のあるアンティークのレンガを積むことで、ドラムの低音をしっかり反響させて録音することが可能です。そのほかのブースも、ピアノや弦楽器、ボーカルなどの音響特性に合わせた壁や床が使われており、仕様の細部にまでこだわることで最高の音響性能を実現しています。“「よい音」すなわち「本物の音」を体験しているかどうかが、音楽のつくり手として将来大きな差となる。”それが佐久間氏の考え方であり、学生にもその音を体験して欲しいという願いから佐久間氏がスタジオの設計に携わりました。


■佐久間氏とともに設計に携わった谷田 秀雄氏からのコメント
設計を担当した谷田 秀雄氏からは、下記のコメントをいただいております。
「佐久間氏とは1991年、佐久間氏のプライベートスタジオを建設したときからのお付き合いになる。京都精華大学のレコーディングスタジオ建設の依頼を受けた際、佐久間氏は「学生と一緒になって、音楽に付いて会話し、自分が知る技術や感性を伝え、何よりロックの楽しさを分け合いたい。」「いろいろな問題もあるだろうけど、ぜひやってみたいんだ。」とお話しいただき、感じ入ってしまった。

佐久間氏は設計コンセプトとして、「学校の施設だからシンプルなデザインで良い。但し、「本物」である必要がある。将来のある学生諸氏に偽物は教えられない」「一度完成してしまったら変更の効かない項目、特に電気設備、システムアース、空調設備、湿度管理、音響内装に付いても基本的な性能に関わる部分に付いては「本物」であって欲しい」「できるだけ広く開放感のある空間としたい」等を挙げていた。

2013年4月9日、10日にプロのアーティストによるテスト録音がおこなわれ、「Magi Sound Studio」は完成を向かえた。佐久間氏は本年1月16日に身罷られ二度とお会いすることはかなわないが、「Magi Sound Studio」には確実に彼の「思い」が存在する。学生諸氏におかれては、「本物」にこだわった彼の思想をぜひ受け継いでいただき、まずは興味を持ち、夢を抱き、楽しく充実した時を満喫してもらいたい。」


■レコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」の設計に携わった3名
故・佐久間 正英 さくま まさひで(1952年-2014年)
和光大学人文学部人間関係学科卒業後、ロックバンド四人囃子に参加。同時に作編曲家、演奏家としての活動を開始。1978年、PLASTICSに参加。同時期よりプロデューサーとしても活動開始。BOOWY、THE BLUE HEARTS、JUDY AND MARY、GLAY、黒夢、Hysteric Blue、TOKIO等150組以上のアーティストをプロデュース。その他、映画、CM等の音楽も数多く手掛ける。2013年4月、本学ポピュラーカルチャー学部音楽コース教員に就任。2014年1月16日逝去。

中崎 文惠 なかざき ふみえ(サウンドエンジニア/京都精華大学 非常勤講師)
2005年よりHIBINO Visual Divisionにてビデオ・エンジニアとして勤務。2007年、Dog House Studioにアシスタント・エンジニアとして入社。GLAY、雅など多数のレコーディング・セッションに参加。2009年同社を退社。2010年、フリーランスのサウンド・エンジニアとして活動開始。hachi、unsuspected monogram、タイフーン・ミニスターズ等CircularTone Recordsの一連のレコーディングに参加。また、ウラニーノ、N'夙川BOYS、Over The Dogs、GLAY、cuneなどのレコーディング・エンジニアとしても活躍している。

谷田 秀雄 たにだ ひでお(一級建築士/有限会社アコード代表取締役)
日本大学生産工学部建築工学科卒業。1980年、日東紡音響エンジニアリング株式会社に入社。工事部にて、営業、設計、施工、メンテナンス等を担当する。1993年、株式会社新英に入社。建築音響部を設立、以後それまで同様に建築音響に携わる。2000年、有限会社アコードを設立。現在に至る。


■ポピュラーカルチャー学部について
ポピュラーカルチャー学部|ポピュラーカルチャー学科(定員118名)|
音楽コース/ファッションコース

2013年4月に開設した、ポピュラーカルチャーを学問対象として専攻する日本で初めての学部です。ポピュラー音楽とファッションを学ぶ2コースからなり、文化表現を通して産業界の将来を担い、世界で活躍できる人材の養成を目指します。


■ポピュラーカルチャー学部 教員一覧
音楽コース
高野 寛/ミュージシャン
Bose(スチャダラパー)/ミュージシャン
近田 春夫/ロックンローラー
永田 純/音楽エージェント、プロデューサー
中伏木 寛/サウンドデザイナー
落 晃子/音楽家
安田 昌弘/ポピュラー音楽研究者
谷口 文和/ポピュラー音楽研究者

ファッションコース
山縣 良和/ファッションデザイナー
西谷 真理子/ファッションエディター
中道 友子/パタンナー
柳田 剛/ファッションデザイナー
蘆田 裕史/ファッション研究者

学部共通
斎藤 光/研究者(専門は生物学史・性科学誌・近現代文化誌)
大下 大介/プロデューサー

客員教員
細野 晴臣/音楽家
藤原 ヒロシ/音楽プロデューサー、アーティスト、ファッションデザイナー
ツトム・ヤマシタ/パーカッショニスト(打楽器奏者)、作曲家、音楽監督
ピエール・バルー/音楽家、俳優、プロデューサー、映画監督
ナイジェル・ケーボン/ファッションデザイナー


■京都精華大学について
1968年に「自由自治」を教育理念とし、短期大学として開学。1979年に4年制大学として美術学部を開設、2006年には日本で初めてマンガ学部を設立するなど、『表現の大学』として先進的に歩んできました。現在は、ポピュラーカルチャー学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、人文学部の5学部、芸術研究科、デザイン研究科、マンガ研究科、人文学研究科の研究科のあわせて約4,000人の学生が、自由で自然豊かな環境のなか、世界に向けて発信する『表現』を追求しています。

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