カナダ・オンタリオ州政府、鉄鋼産業への支援を加速!

~鋼材メーカー、イバコ・ローリング・ミルズ社による、オンタリオ州東部の雇用創出をサポート~

カナダ・オンタリオ州政府は、本日、700万カナダドル(約6億3,700万円)の投資を通じて、鋼材メーカーのイバコ・ローリング・ミルズ社(Ivaco Rolling Mills: 本社オンタリオ州)※1を支援すると発表しました。今回の投資は、オンタリオ州東部において新たに41人の雇用を生み出します。

イバコ社の施設
イバコ社の施設

同社は、既存の施設に最先端設備を導入し生産能力をより一層高めながら、自動車、高度製造業、エネルギーの各業界に対する資材供給の機会を拡大します。また、新技術を導入することで機械一式のエネルギー効率を向上させ、原材料の必要量を削減するだけではなく、粒子状物質の排出量を削減して大気汚染の防止に貢献します。

カナダで製造される鋼材の80%以上はオンタリオ州が占めており、同州の鉄鋼産業では、17,000人以上が
直接雇用されています。州政府は、鉄鋼産業のように競争力が高く、経済成長においても重要な分野に、積極的な投資を続けています。

オンタリオ州政府経済開発省、エリック・ホスキンズ(Eric Hoskins)大臣は、以下のようにコメントしています。
「今回の投資によって、イバコ・ローリング・ミルズ社は競争力を高めると同時に、環境保護を推し進めることになります。州政府は、オンタリオをより豊かで公正な地域とするために雇用創出、経済成長を促進する戦略をとっており、その一環で製造業を支援しています。」

イバコ・ローリング・ミルズ社、ジョルジオ・ピリュー(Giorgio Piliu)社長は、次のようにコメントしています。
「この度の重要な設備更新は、弊社が次の段階に進むことを示しています。私達のチームは、顧客により高品質な鋼材を提供することで、進化していくニーズに応えられることを楽しみにしています。オンタリオ州や弊社にとって素晴らしい機会です。」

■関連情報
・ オンタリオ州政府は、投資総額8,000万カナダドル(約72億8,000万円)のイバコ・ローリング・ミルズ社の近代的なプロジェクトに対し、700万カナダドル(約6億3,700万円)を融資しています。
・ 同州では、景気後退時に失われた雇用のすべてを回復しました。また、2009年以降、同州の雇用創出ペースは米国のそれを上回り続けています。

※1 イバコ・ローリング・ミルズ社(Ivaco Rolling Mills)について
同社は1970年代の初めに創立された、鋼片と熱延線材を製造する世界クラスのメーカーです。鋼片は年間
45万トン、線材は年間85万トンの生産能力を誇ります。
現在、425人の雇用を抱え、労働環境の整備に努めるとともに、「カイゼン」と呼ばれるトヨタの生産方式を参考に、労働生産性の向上にも尽力しています。また、モントリオールとオタワの間という好立地を生かし、国内外の市場に高品質の鋼材を提供しています。
同社のウェブサイト(英文): http://www.ivacorm.com/

※為替レートは1カナダドル=91円で計算しています。

■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの38%、人口の39%、カナダの輸出品の39%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7の中で最も高い教育水準を誇る労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、北米でトップ10の経済圏となっています。
約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キャノンなどの主要企業が現地法人を置いています。日本はオンタリオ州の5番目の貿易相手国となっており、また、当州への海外資本投資額のうち、日本からの投資額が約9%を占めます。
詳細は、「インベスト・イン・オンタリオ」日本語サイトhttp://www.investinontario.com/Japan 、「Ontario Exports」http://www.ontarioexports.com をご覧ください。
オンタリオ州政府経済開発省(Ontario Ministry of Economic Development, Trade and Employment)サイトhttp://www.InvestinOntario.com

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