災害関連死の課題解決へ。快適で安心なオフグリッド型「天然トイ レ」をナンバーグループがアサヒ衛陶の知見を活用し挑む
ナンバーグループ株式会社(本社:静岡県伊豆の国市)は、人々の命と健康を脅かす「災害時のトイレ問題」に正面から向き合い、電気・水道・下水道といった既存のライフラインから完全に切り離された【完全オフグリッド型の水洗トイレシステム「天然トイレ」】の製品化を加速させることを発表します。
この度、当社の理念である「人々の生命と尊厳を守ること」を実現するため、本プロジェクトの「快適性」と「安全性」を追求します。
そのために、信州大学工学部建築学科の高村秀紀教授の専門的な知見を活用して参ります。また、便器にはアサヒ衛陶株式会社(本社:大阪府大阪市)のタンク式便器を標準仕様として採用することを検討しております。
クラウドファンディング実施中
■【開発の背景】「トイレ」で命が奪われる現実を解決する
30年以内に70〜80%の確率で発生するとされる南海トラフ地震を始め、日本は大規模災害のリスクと日々向き合っています。
被災地では、食料や水よりも先にトイレの問題に直面し、排泄を我慢することからエコノミークラス症候群などの健康被害が発生し、命を落とすケースも少なくありません。この見過ごされがちな「排泄が命を奪う」という事実を広く伝え、安心できるトイレインフラを社会に提供することが私たちの使命です。
■【天然トイレの優位性】平常時から災害時まで、変わらずに使えるインフラの実現
災害に備えたトイレとして、マンホールトイレやトレーラートイレ、仮設トイレは重要な役割を果たします。しかし、これらの多くは平常時の活用の機会が限られ、いざという時の機能確認や、日常的な利用の難しさが課題です。
また、避難所などで使われる一般的な仮設トイレは、利用者の衛生面や精神的な負担が大きいという声も聞かれます。
私たちは、災害時だけのための備えとは全く異なる発想から生まれた、革新的なインフラの製品化を目指しています。
普段から使う公共トイレとして、年間を通して水温が安定している井戸水という自然の恵みを最大限に活用し、商用電源に依存しない画期的な水洗トイレシステムとして機能することを目指しています。この完全オフグリッド型のシステムは、災害時にも特別な準備や操作を必要とせず、普段通りに機能し続けることを目指します。
このシステムの実現に向けた以下の2つの連携により、「災害時のトイレ問題」でも日常と変わらない安心と快適さを追求します。
■1. 高村教授の専門的な知見の活用による快適空間の創出
「天然トイレ」プロジェクトにおける「快適な空間の追求」のため、信州大学工学部建築学科の高村 秀紀教授から専門的なご助言をいただいております。
私たちは、将来的には、「天然トイレ」の設置後に、井戸水の水温、外気温、そしてトイレ施設内の室温のデータ解析を依頼し、学術的な知見に基づいた最適な空間の追求を通じて、利用者にとって心理的にも安心できるトイレ環境の実現を目指します。
信州大学工学部 建築学科 高村 秀紀 教授
■2. 未来を共創するパートナー、アサヒ衛陶株式会社のタンク式便器の採用を検討
数ある便器メーカーの中からアサヒ衛陶様に注目したのは、石橋社長が対話を重ねる中で、当社の理念や製品への想いに深く寄り添ってくださるためです。
私たちは、製品の品質だけでなく、未来を共に創造できるパートナーシップを重視しています。
天然トイレでは、多機能な便器があふれるなか、あえてタンク式のシンプルな構造の便器を採用する予定です。この選択には、以下の2つの大きな理由があります。
1. 確実性を高めるシンプルな構造
電気は使える状況であっても、電気に頼らないシンプルな仕組みを採用することで、いつ何が起きても確実に機能する便器を目指しました。誰もが直感的に扱えることが、いざという時の最大の強みだと考えています。
2. アサヒ衛陶様の防災への取り組み
アサヒ衛陶様は、少量の水でもしっかり流せる「オートフラッパー」のような独自の技術を持つ簡易水洗トイレの製造で長年の実績があります。そのため、水量に制約がある場所での設置をご希望されるお客様に対しては、簡易水洗トイレの選択肢をご提案することが可能となります。この技術的な背景も、当社の「天然トイレ」が災害時に強い製品となるための重要な要素です。
天然トイレは、自然との共生を目指す当社の理念を体現する製品です。
私たちは、日々の快適な使い心地と、いざという時の安心感を両立させた天然トイレを、皆様にご提供できることを楽しみにしています。
■今後の展望
ナンバーグループ株式会社では、現在、技術・施工サポート企業様( https://number-group.co.jp/news/2025/07/31/1277/ )と連携しながら、「天然トイレ」の製品化に向けた具体的な打合せを開始しました。本プロジェクトは、「自然エネルギーのみ」で機能する災害時トイレシステムのモデルを構築し、このモデルが国の防災ガイドラインや関連団体・企業からの推奨を得ることを目指します。全国の自治体や企業への導入を通じて、「CO2排出量削減」だけでなく、「国の防災力強化」にも貢献できると考えております。
将来的には、公共施設や避難所・災害対策拠点などへの常設導入を進め、地域住民が安心して過ごせる環境づくりに貢献し、地域全体の防災力向上に寄与していきます。
今後も、自治体・企業・専門家の皆さまと連携しながら、命と安心を守る新たなインフラの実現に取り組んでまいります。
■【ご協力のお願い】子どもたちの未来のために、安心できる場所を
「明るくて安心」と子どもたちが笑顔で言えるような場所。高齢者が無理なく使える、そんな命と尊厳を守るインフラを、私たちはどうしても実現したいのです。
この「天然トイレ」は、単なる製品ではなく、災害時でも人々が希望を失わずに済むための、安心できる居場所です。この想いにご共感いただける皆様との「共創」を目指し、クラウドファンディングを実施しております。
どうか、子どもたちが未来に希望を持てる社会のために、私たちと一緒にこのプロジェクトを応援してください。
プロジェクトページ: https://for-good.net/project/1002348
■関連動画
天然トイレ3D動画 : https://www.youtube.com/watch?v=bvIN9MiPVgU
にっぽんトイレ強靭化計画: https://www.youtube.com/watch?v=Uygy5hcTyP0&t
私のカクゴ : https://www.kakugo.tv/person/detkrd6zb.html
災害関連死ゼロへ : https://www.youtube.com/watch?v=utvj57623vk
■ナンバーグループ株式会社について
会社員という立場では取り組みが中途半端になってしまうと考え、「独立」という選択に至り、2024年3月15日に伊豆ナンバー合同会社を設立しました。その後、2025年3月10日付けで社名を「ナンバーグループ株式会社」に改称しております。
会社設立の「目的」は「災害時も使える水洗トイレシステム」を開発し普及させることとなります。この「目的」を実現させると、災害後に発生する「トイレに関係する災害関連死」を、最小限に抑えることが期待できると考えております。
ナンバーグループ株式会社 代表取締役 木内 剛
■会社概要
商号 : ナンバーグループ株式会社
代表者 : 代表取締役 木内 剛
所在地 : 〒410-2132 静岡県伊豆の国市奈古谷1142-1
設立 : 2024年3月15日
事業内容: 災害時も使える水洗トイレシステムの開発と普及
防災関係商品の販売
資本金 : 100万円
URL : https://www.number-group.co.jp/
会社HP
https://www.number-group.co.jp/
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