.NET開発用 帳票作成ツール 「Reports.net Ver.11.0.0」を7月24日リリース  欲しかった機能を実装 × 現場で使えるサンプル多数

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2025年7月24日 09:30
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有限会社パオ・アット・オフィス(本社:千葉県習志野市、代表取締役:村井 誠)は、Microsoft .NET開発環境下での帳票作成ツール「Reports.net Ver.11.0.0」を2025年7月24日(木)にリリースしました。


様々なフォーマットで帳票出力

様々なフォーマットで帳票出力


製品サイト: https://www.pao.ac/reports.net/



■サービス開発背景と純国産製品の利点

今回リリースした「Reports.net ver 11.0」は、業務系アプリケーション開発を自ら生業としているパオ・アット・オフィスが、同じ開発者の目線で設計・開発した、これまでの.NET帳票ツールの弱点をカバーした製品です。


帳票作成ツールは、業務系アプリケーションには欠かせない存在であるため、いくつかのソフトウェアベンダーからは、既に.NETの帳票ツールがリリースされています。しかし、これまでの.NET帳票ツールは、海外製品が日本語化されたものがほとんどでした。


Reports.netは、日本の帳票に要求される機能を盛り込んだ帳票作成ツールとして独自に開発され、固定行数の伝票や、罫線中心の表などのデザインが容易で、(印鑑の)印影を透かすなどの機能も実装されています。


また、ページを完全掌握できるコード設計が可能です。ユーザプログラムから海外の帳票ツールが採用している各イベントにコードを書く形式ではなく、1箇所に印刷コードを書いて制御する形式です。帳票作成のためのロジックが分散することなく、プログラムの流れが帳票ツールに依存してしまうというようなことがありません。


加えて.NET 5~.NET 9に対応することにより、Reports.netで開発したWEBアプリケーションやWEB APIが、Linux上で動作します。したがって、Reports.netで開発したプログラムは、様々な手法にて、Azure/AWS/GCPといった多くのクラウド上のプラットフォーム上でPDF帳票を出力するWEBアプリケーションとして動作します。


Reports.net クラウド構成図

Reports.net クラウド構成図


国産であるため、サポートが良く、ユーザのニーズを柔軟に取り込み、頻繁にバージョンアップされています。



【今回のバージョンアップ内容】

Reports.net Ver.11.0.0 リリース内容


《帳票デザイナーの不具合対応》

● デザイナー操作時に発生していたいくつかの不具合を修正いたしました。

● 主な原因は、オブジェクトのコピー時に既存のオブジェクト名を重複して付けてしまうタイミングがあったためです。

● その他の細かな不具合も併せて修正し、帳票デザインの操作性が大幅に向上しています。


《PDF出力で透過PNG/GIF画像に対応》

● ご要望の多かった印鑑の印影などが、通常のPDF出力で正しく透過されるようになりました。

● これにより、これまでのように Image PDF に切り替えずとも、自然な印影付きPDFが出力できます。


《サンプルプログラムの整備・拡充(.NET Framework 4.5 ~ 4.8.1 /.NET 5 ~ .NET 9)》

今回のアップデートでは、.NET Framework 向けのすべてのサンプルプログラムを再構成し、よりわかりやすく・使いやすい形に整備しました。

Visual Studio でソリューションを開くと、以下のような明確なフォルダ構成でサンプルが分類されています。

<主な構成>

1. 簡単なサンプル - あっという間に帳票出力

2. 実践帳票サンプル集 - 様々な帳票手法

3. 帳票WEBアプリ(MVC) - クラウド公開中

4. 帳票WEB API(REST API) - クラウド連携中

5. 帳票WEBアプリ(旧式WebForms) - クラウド公開中

6. 帳票WEB API(旧式WCF+SOAP) - クラウド連携中

7. XAML(WPF版プレビュー・XPS出力)


◆ WEBアプリケーション(クラウド公開中)

● 3. 帳票WEBアプリ(MVC版)

 現在主流の ASP.NET MVC 構成による最新版のサンプルです。

 Linux 上の Docker 実行や Azure/AWS/GCP 等のクラウド展開を想定し、可搬性の高い構成となっています。

● 5. 帳票WEBアプリ(旧式WebForms版)

 旧来の ASP.NET WebForms 技術で構成されたレガシー向けサンプルです。

 既存の VB/ASP システム資産と連携したいユーザ向けに引き続き収録しています。

* 両サンプルは実際にクラウドへ公開済みで、ブラウザから帳票出力をそのまま確認できます。


◆ WEB API(クラウド連携中)

● 4. 帳票WEB API(REST API版)

 JSON + HTTP ベースのモダンな API 構成です。

 フロントエンドや他の業務アプリケーションから帳票出力処理をバックエンド化する用途に適しています。

● 6. 帳票WEB API(旧式WCF+SOAP)

 WCF + SOAP を使ったレガシーAPI構成です。

 VBアプリや Excel VBA など SOAP クライアントと帳票処理を連携させるシーンでも活用可能です。

* APIサンプルには、設定手順・注意点・実行時のポイントをまとめた README.md を完備しています。


◆ Azure / Docker 対応の強化

● 各 WEB アプリ/API は、Azure App Service への直接デプロイや、.NET 5以降向け Linux ベース Docker イメージの構築に対応。

● Docker イメージはそのまま AWS / GCP にも展開可能で、マルチクラウド環境への対応が強化されました。

● Dockerfile や公開用スクリプトもソリューションに含まれています。


◆ デスクトップアプリケーション(WinForms / WPF)

すべての Windows デスクトップアプリケーションのサンプルに、従来の Windows Forms プロジェクトに加えて WPF プロジェクトを追加しました。

1つのソリューション内で WinForms / WPF を切り替えて実行可能となっており、WPF がデフォルトで起動するよう構成されています。

Visual Studio のスタートアッププロジェクト選択で簡単に切り替えができ、具体的な操作手順は README.md に丁寧に記載されています。


◆ README.md をすべてのサンプルソリューションに完備・自動表示

● ソリューションを開くと、Visual Studio 上で自動的に README.md が開き、サンプルの概要や実行手順、切り替え方法、クラウド展開、トラブル時の対処法までが一目で把握できます。

● Visual Studio 2022 以降では Shift + F7 による Markdown プレビューにも対応しており、視認性・可読性にも優れています。

● 内容は各サンプルに最適化されており、初めての方でも迷わず使い始められるよう構成されています。

* Ver.11.0.0 では、「README.md を見るだけで、実行~運用~トラブル対応まで全体像が把握できる」ことを目指し、全サンプルにわかりやすいガイドを組み込んでいます。


《開発環境の判定方式を変更》

● これまで「Visual Studio」の文字列を含むウィンドウタイトルが存在するかどうかで、開発環境かを判定していました。

● 今回より、Visual Studio / VSCode 等の開発環境から Reports.net が起動されているかを基準に判定する方式に変更しました。

● これにより、開発とは無関係なウィンドウ(例:“Visual Studio Code でドキュメントを開いているだけ”)によって、誤って試用版の「SAMPLE」印字が出る問題を回避できるようになりました。


《.NET Framework 4.0以前で帳票デザイナーが起動しない不具合の修正》

● 一部の古い .NET Framework 4.0以下の環境で帳票デザイナーが起動しない不具合がありました。

● 不具合は今回のバージョンで修正済みです。


《デザイナーからプレビュー実行時にウィンドウが小さくなる不具合の修正》

● 帳票デザイナーで印刷プレビュー(GDI+ プレビュー)を実行した際、画面解像度やスケーリング設定により、デザイナー画面が小さくなる不具合が発生することがありました。

● 原因は、DPIスケーリングに関する application.manifest の未設定でした。今回これを追加・修正し、プレビュー時の画面崩れを防止しています。

● 通常のデザイン作業には影響せず、プレビュー機能を利用した際にのみ発生する稀な症状でした。


《QRコードのバージョン自動決定に対応》

● これまで、QRコードのバージョンは「1~40」の整数で指定し、デフォルトはバージョン5でした。

● 今回より、バージョン0を指定することで、自動的に最小限で収まる適切なバージョンが自動選択されるようになりました。

● データサイズに応じて最適なサイズで生成されるため、出力精度と印刷品質の両立が可能です。


《その他の不具合修正》

● 掲示板やメール等でご報告いただいた、細かな不具合にも多数対応いたしました。

● 個別にご対応させていただいていた内容も、今回のメジャーバージョンアップにて正式に反映済みです。



■製品の特徴

◇帳票デザイナー(レポート設計ツール)のユーザインタフェイスがフレキシブルで分かりやすい。エンドユーザにレポート設計の微調整を行ってもらうことができる。

◇独自フォーマット印刷データの保存・読込が可能なため、印刷データを再表示・再出力することができる。

◇レポートのPDF出力が可能。

◇レポートのXPS出力が可能。

◇レポートのSVG出力が可能。

◇バーコードの出力が可能。

◇独自フォーマット印刷データをサーバのWEBサービスで生成し、クライアントで出力することが可能。Azureにも対応。

◇印刷データは圧縮して転送するため、ネットワーク・トラフィックへの影響が少ない帳票システムを構築できる。

◇帳票出力動作環境は、Linux/Windows/Macプラットフォームを選ばない。



■製品の詳細はWEBサイトで公開

Reports.net: https://www.pao.ac/reports.net/

Facebook  : https://www.facebook.com/reports.net



■開発元(Pao@Office)WEBサイト

https://www.pao.ac/ (日本語)

Facebookページ: https://www.facebook.com/pao.at.office



■製品価格

○通常ライセンス(開発ライセンス)

価格:80,000円(税込:88,000円)


※デザイナ(レポート設計ツール)とエンジンそれぞれの1開発ライセンス込み。

 ランタイム・ライセンスは無償。


○Linux版ライセンス/Azure版ライセンス

価格:8,000円(税込:8,800円)



■動作環境

開発環境:Windows 7/8/8.1/10/11

     Windows Server 2008/2012 R2/2016/2019/2022/2025

     Microsoft Visual Studio

     2005/2008/2010/2012/2013/2015/2017/2019/2022


開発言語:VB.NET/C#/他 .NET用言語


実行環境:Windows 7/8/8.1/10/11

     Windows Server 2008/2012 R2/2016/2019/2022/2025

     Azure Linux/Azure Windows Server/AWS

     各種Linux(EC2/ECR-ECS/Elastic Beanstalk/他)/

     AWS Windows Server/GCP GCE 各種Linux/

     GCP GCE Windows Server


.NET     :.NET 5/.NET 6/.NET 7/.NET 8/.NET 9

.NET Framework:2.0/3.0/3.5/4.0/4.5/4.5.1/4.5.2/4.6/4.6.1/

        4.6.2/4.7/4.7.1/4.7.2/4.8/4.8.1

※.NET/.NET Frameworkのバージョン別に製品ご提供。下位互換あり。



■マニュアル

https://www.pao.ac/reports.net/manual.html



■会社概要

社名   : 有限会社パオ・アット・オフィス(Pao@Office)

設立日  : 2001年10月

資本金  : 1,000万円

代表者名 : 代表取締役 村井 誠

企業サイト: https://www.pao.ac/

社員数  : 10名

事業所  : 千葉県習志野市谷津3-29-2-401

事業内容 : 1. システム全般に関するコンサルタント(企画・立案)

       2. ソフトウェアの設計・製造・販売

       3. システム運用サポート

       4. ソフトウェア開発支援ツールの開発、および販売

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様々なフォーマットで帳票出力
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