PHP開発バーコードライブラリー「Barcode.php ver 4.0」 12月19日リリース ~幅指定描画・SVG出力対応&PHP 8.5対応~
有限会社パオ・アット・オフィス(本社:千葉県習志野市、代表取締役:村井 誠、以下 Pao@Office)は、PHP開発環境向けバーコード作成ライブラリ「Barcode.php」のメジャーバージョンアップ版「Barcode.php ver 4.0」(税込22,000円)を2025年12月19日にリリースしました。
本バージョンでは、開発現場から要望の多かった「幅指定描画」機能を新たに搭載。レイアウトに合わせた柔軟なバーコード生成が可能になりました。また、ベクター形式のSVG出力にも対応し、Web・印刷の両用途で高品質なバーコードを提供します。
【製品サイト】
https://www.pao.ac/barcode.php/
【デモ・サンプルサイト】
https://www.pao.ac/~barcode.php/sample/
【製品価格】
価格:1開発ライセンス 22,000円(税込)
※ランタイムライセンスは無償。開発環境にのみライセンスが必要です。

Barcode.phpデモサイトでのバーコード出力
■ Ver 4.0 新機能ハイライト
Ver 4.0では、バーコード描画の柔軟性と品質を大幅に向上させる機能を追加しました。
【1】幅指定描画 draw_by_width 対応
これまでのBarcode.phpでは、バーコードの「最小モジュール幅」を指定して描画していました。この方式は精度面で優れる一方、「帳票の枠に収めたい」「決まった幅で出力したい」といった実務要件への対応が難しいという声がありました。
Ver 4.0で追加された「draw_by_width」メソッドは、バーコード全体の幅を直接指定できます。
// 従来:モジュール幅を指定(最終的な幅は成り行き)
$img = $barcode->draw($code, 2, 50);
// Ver 4.0:全体幅を指定(300ピクセル幅で出力)
$img = $barcode->draw_by_width($code, 300, 50);
帳票設計において「この枠内にバーコードを収めたい」という要件は日常的に発生します。draw_by_width はそうした現場のニーズに直接応える機能です。
【2】FitWidth プロパティ ― 幅優先か精度優先かを選択
幅を指定した場合、「指定幅にピッタリ収める」か「読み取り精度を優先する」かという選択が生じます。Ver 4.0ではFitWidth プロパティでこれを制御できます。
// 幅ピッタリモード(デフォルト)
$barcode->FitWidth = true;
// → 小数点以下のモジュール幅で計算し、指定幅に完全フィット
// 精度優先モード
$barcode->FitWidth = false;
// → 整数ドット単位で描画、指定幅以内に収まる最大サイズ
バーコードは「読めてナンボ」です。高精度スキャナ環境であればFitWidth = trueで問題ありませんが、ハンディターミナルでの読み取りや、インクジェット印刷など滲みが発生しやすい環境では、FitWidth = falseでドット境界を明確にすることで読み取り率が向上するケースがあります。
用途に応じた使い分けを推奨します。
【3】SVG出力対応
Ver 4.0では、PNG等のラスター画像に加え、ベクター形式のSVG出力に対応しました。
$barcode->OutputSVG = true;
$svg = $barcode->draw($code, 2, 50);
// $svg にはSVG形式の文字列が格納される
SVGはベクター形式のため、拡大・縮小しても劣化しません。Webページへの埋め込み、高解像度印刷、レスポンシブデザインなど、幅広い用途で活用できます。
draw_by_width との組み合わせも可能です。
【4】PHP 8.5 対応
最新のPHP 8.5まで動作確認を完了しました。PHP 8.3以降で導入された動的プロパティの禁止にも対応済みです。
PHP 5.6からPHP 8.5まで、幅広いバージョンで動作します。レガシー環境の保守から最新環境での新規開発まで、同一のライブラリで対応可能です。
【5】試用版Docker・VMWare 最新OS・PHP対応
試用版の実行環境を最新OSに刷新しました。
☆Docker版
いずれも docker-compose up -d の1コマンドで環境構築が完了します。
・CentOS Stream 9 + PHP 8.3
・Ubuntu 24.04 LTS + PHP 8.5
・Debian 9 + PHP 5.6(レガシー環境向け)
☆VMWare版:Ubuntu 24.04 LTS + PHP 8.3
■ 3種類のバーコード描画方法 ― 用途に応じた選択
Ver 4.0により、Barcode.phpは3種類の描画方法を提供します。
開発者は用途に応じて最適な方法を選択できます。

3種類のバーコード描画方法
1. 幅ピッタリ優先(小数モジュール)
draw_by_width + FitWidth = true
→ 指定幅に完全フィット。Web表示やレイアウト重視の用途に。
2. 精度優先(整数モジュール)
draw_by_width + FitWidth = false
→ 整数ドットで描画。スキャナ読み取り精度を重視する用途に。
3. 最小ピッチ指定(端から描画)
draw(従来方式)
→ 最小モジュール幅を指定。精度最優先の用途に。
バーコードの用途は多岐にわたります。商品管理、物流、医療、金融...それぞれの現場で求められる品質は異なります。Barcode.phpは、その多様な要件に応えるための選択肢を提供します。
■ Docker試用版 ― 5分で動作確認
Barcode.phpの試用版は、Docker Composeプロジェクトとして提供しています。
以下の手順で、すぐにバーコード出力を体験できます。
1. ZIPファイルをダウンロード・展開
2. ターミナルで展開したフォルダに移動
3. docker-compose up -d を実行
4. ブラウザで http://localhost:8082/ にアクセス
Dockerfileの中身を見れば、PHPの拡張モジュール設定やApache設定の参考にもなります。本番環境構築のヒントとしてもご活用ください。
試用版では、出力バーコードに「SAMPLE」の文字が入りますが、クラス・プロパティ・メソッドの動作確認には支障ありません。ソースコードを自由に参照・変更しながら、Barcode.phpの使い方を把握してください。
■ 対応バーコード一覧
Barcode.phpは、業務で必要とされる主要なバーコードに対応しています。
【1次元バーコード】
・JAN-13 / JAN-8(EAN-13 / EAN-8)
・UPC-A / UPC-E
・Interleaved 2 of 5(ITF)
・Matrix 2 of 5 / NEC 2 of 5(COOP 2 of 5)
・NW-7(CODABAR)
・CODE39 / CODE93 / CODE128
・GS1-128(UCC/EAN-128)
- 標準料金代理収納用バーコード(コンビニバーコード)
- 医療用バーコード
- 食肉標準物流バーコード
・郵便カスタマバーコード
・GS1データバー(RSS)全種
【2次元バーコード】
・QRコード
・DataMatrix(GS1 DataMatrix)
・PDF417
■ Barcode.phpが選ばれる理由
Pao@Officeは、2002年から開発者向けバーコードツールを提供してきました。
20年以上の実績の中で培われた技術とノウハウがBarcode.phpには凝縮されています。
【精度への徹底したこだわり】
RJS社のバーコード検査機「Model L2000」を使用し、出力バーコードの品質を検証しています。プリンタの特性による滲みへの対応として、黒バー幅の微調整機能も備えています。
【シンプルなAPI設計】
2~3行のコードでバーコードを出力できます。複雑な設定は不要。必要な機能はプロパティで制御できる、直感的なインターフェースです。
【軽量な動作】
数MBのメモリで動作します。Webアプリケーションへの組み込みでも、システムへの負荷は最小限です。
【PDF出力との親和性】
GDライブラリのイメージオブジェクトを返すシンプルな設計により、TCPDFなどのPDFライブラリとの連携が容易です。帳票出力システムへの組み込み実績も豊富です。
■ 動作環境
・PHP 5.6 / PHP 7.x / PHP 8.x(8.5まで動作確認済み)
・GDライブラリが利用可能であること
■ ダウンロード
試用版・マニュアルは製品サイトからダウンロードできます。
https://www.pao.ac/barcode.php/#download
■ 会社概要
社名 : 有限会社パオ・アット・オフィス(Pao@Office)
設立日 : 2001年10月
資本金 : 1,000万円
代表者名 : 代表取締役 村井 誠
企業サイト: https://www.pao.ac/
社員数 : 10名
事業所 : 本社(千葉県習志野市谷津3-29-2-401)
東京事務所(東京都港区新橋1-8-3 住友新橋ビル7F)
事業内容 : 1. システム全般に関するコンサルタント(企画・立案)
2. ソフトウエアの設計・製造・販売
3. システム運用サポート
4. ソフトウエア開発支援ツールの開発、および販売
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。




















