ブレインパッド、DXのボトルネック解消に向け、 「デザイン思考」の専門家インフォバーン社と 「分析テーマ・サービス価値」探索プログラムを新たに開発
ドメイン知見×組織ビジョン×データ活用知見からなる共創型ワークショップを提供
株式会社ブレインパッド(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO 関口 朋宏、以下:ブレインパッド)は、本日、株式会社インフォバーン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 小林 弘人、以下:インフォバーン)と業務提携し、DXに取り組む企業向けに分析テーマおよびサービス価値の発見を支援する『「デザイン思考による分析テーマ/サービス価値」探索プログラム』を開発したことを発表します。
本プログラムは、7月1日より提供開始します。
■「分析テーマ・サービス価値」探索プログラムの開発の背景
「2周目のDX」とも呼ばれる状況にある昨今、多くの企業はすでにDXの取り組みを成熟させています。この成熟に伴い、取り組み当初のように目の前の「やるべきこと」を進めるだけで前進できているという段階から、DXの成果が小さな業務改善に留まったり、単発の成果で終わったりすることが課題視され始めています。独立行政法人情報処理推進機構の調査(*1)によると、日本企業の7割強がDXに取り組む中で「成果が出ている」と回答した割合は6割強に留まり、DXが成果創出につながっていない企業もあると考えられます。
ブレインパッドにもこれまで、目先のすぐに使えるデータや生成AIなどのトレンドに惹きつけられるあまりに効果が出ない、データはあれども競争力向上の源泉となるテーマが見つからない、足元の課題ありきのDXテーマに留まってしまうといった悩みが多く寄せられています。ブレインパッドは、伴走型のDX支援を通じてこれらの課題を「技術」の面から解決してきましたが、その一方で、これらの悩みに共通する課題として「テーマ設定」に改善の余地があると考えています。
インフォバーンは、「デザイン思考」のアプローチを用いてプロジェクトの目的や内容を適切に設計するイノベーションデザイン事業を展開しており、問題や解決法が定義困難な「厄介な問題」に向き合い、多くの企業の組織変化を支援してきました。
DXの成果創出には「良いテーマ」の設定が欠かせないと考えるブレインパッドは、「デザイン思考」を通じて定義困難な問題や解決法に向き合ってきたインフォバーンと業務提携し、持続的な経営効果や自社の強みにつながる価値の高い分析テーマ・サービス価値を発見する共創型ワークショッププログラムを提供します。これにより、DXのボトルネックを「技術」と「思考」の両面から解消していきます。
●デザイン思考による「分析テーマ/サービス価値」探索プログラム
本プログラムは、お客様企業の社員とブレインパッド社員が一日から数日間にわたって共創し、分析テーマおよびサービス価値を探索します。ワークショップでは「単に問題を解決するのではなく、問題を定めるところから始める」ことと、「ビジネス・技術・機能起点ではなく、受益者の立場(人間中心の考え方)を起点に考える」ことを思考の軸とします。お客様が有するドメイン知識(業界・業務・顧客への理解)とブレインパッドが有するデータ活用の知見、そしてデザイン思考のフレームワークから理解する組織ビジョン(組織ミッション・文化・事業状況)をもとに、意見とアイデアを引き出します。
本プログラムは「分析テーマの探索」と「サービス価値の探索」に特化している点を特長とし、課題に応じてカスタマイズが可能です。
まず、「分析データ探索プログラム」では、先進事例をインプットに組織ビジョンを言語化し、未来の課題と提供価値を往復する中で分析テーマを発想します。対象となるのは、足元の課題や既存データありきのテーマしか出てこない、自社の競争力を生み出す道標となるようなテーマが見つからないといった悩みを抱えている企業です。
次に「サービス価値探索プログラム」は、ターゲット顧客・サービスの提供価値を定義し、新規/既存顧客のニーズにマッチしたサービス/機能を設計します。ターゲット顧客が明確ではない場合や、サービスの新機能がどのような顧客ニーズを満たせているのか言語化できない場合も対象とします。
さらに現在、ブレインパッドはインフォバーンと共同で生成AIとワークショップの融合を進めており、プログラム進化による価値向上を目指しています。
ワークショップの実施風景(提供開始に先立ち、ブレインパッド社内にて)
●株式会社インフォバーン クリエイティブ・フェロー 木継 則幸 様からのコメント
不確実性の高い時代において、企業は問題や解決法がみつからない「厄介な問題」に直面しており、自ら問いを立てる力が求められています。ここでヒントになるのが「デザイン思考」というアプローチだと考えています。当社の実践する「デザイン思考」とは、特定の問題解決を目指すものではなく、物事を深く探索し無意識の問題を見つけ、意味を問い直しながら「新しい価値」を創造しようとする態度そのものです。当社は、単なる手法論の提供ではなく、企業が世の中に提案すべき新しい価値と意味を考え抜くための仕組みづくり、そして自律的に変革を生み出すことができる組織に変わるためのお手伝いをしてきました。今回、実際にデータ利活用、DX支援で数多くの企業を支えてきたブレインパッド社と共に、実践的なプログラムを提供開始できたことは、企業の変革を支援する上で大きな意義があると考えています。
●株式会社ブレインパッド 代表取締役社長 CEO 関口 朋宏 からのコメント
「本質に向き合う」。これは当社の重要なカルチャーとして掲げているものです。表面的な問題に振り回されることなく、データ活用・分析を通じてその背景にある本質的な課題に目を向け、根本から課題解決を目指すことを信条にしています。当社は累計1,400社以上のDX推進を支援するとともに、一貫して「データ活用の内製化」をキーワードに掲げています。当社が考える「内製化」とは、単に企業がデータを活用している状態のことではなく、企業の持続的な成長と競争力強化に寄与していけるようにデータを使いこなし続けることを指しています。インフォバーン社と共同で開発した「テーマ設定」に焦点を当てる本プログラムは、データ分析を通じて解くべき本質的な課題を見つけるチカラを養い、当社が掲げる「データ活用の内製化」をより一層進化させるものです。今後も、息を吸うようにデータが活用される社会に向かって貢献してまいります。
●「デザイン思考による分析テーマ/サービス価値」探索プログラムの詳細は、こちらよりご覧いただけます。
https://www.brainpad.co.jp/services/professionals/value-discovery.html
(*1)2024年6月27日発表 戦略・技術・人材の視点から日本企業のDXを調査した「DX動向2024」を公開
https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2024/press20240627.html
■ご参考情報
●株式会社ブレインパッドについて(https://www.brainpad.co.jp/)
(東京証券取引所 プライム市場:証券コード3655)
本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ
設立:2004年3月
代表者:代表取締役社長 CEO 関口 朋宏
資本金:597百万円(2024年6月30日現在)
従業員数:545名(連結、2024年6月30日現在)
事業内容:データ活用を通じて企業の経営改善を支援するプロフェッショナルサービス、プロダクト サービス
■お問い合わせ先
●製品・サービスに関するお問い合わせ
株式会社ブレインパッド
e-mail:info@brainpad.co.jp
*本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
*本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
以上