救急隊員の休息支援へ 医誠会国際総合病院が「リセットルーム」設置

熱中症リスク高まる夏を前に、搬送後の一時休憩空間を提供

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2025年6月17日 13:00
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医療法人医誠会(本社:大阪市、代表者:谷 幸治)は、出動が続く救急隊員の健康負担を軽減するため、医誠会国際総合病院(大阪市北区)に救急隊員専用の休憩スペース「リセットルーム」を2025年5月26日に設置し、運用を開始しました。
この取り組みは、搬送業務直後に水分補給や短時間の休息ができる環境を整備するものであり、特に気温の上がる夏季においては熱中症対策としての役割も期待されます。医療機関として、救急搬送を担う関係機関との連携強化にもつながります。

救急搬送後、隊員が一時休憩できる「リセットルーム」(医誠会国際総合病院内)
救急搬送後、隊員が一時休憩できる「リセットルーム」(医誠会国際総合病院内)

救急現場の実情と支援の必要性

全国的に救急搬送件数が増加する中、救急隊員が十分な休憩を取れないまま連続出動に従事するケースが見られます。隊員の身体的負担や集中力の低下が懸念される中、現場を支える環境整備は喫緊の課題となっています。
医誠会国際総合病院では、こうした現状を受け、救急搬送直後に利用できる「リセットルーム」を院内に整備しました。飲料サーバーや椅子を備えたシンプルな構造にすることで、限られた時間でも安心して体調を整えることができるよう配慮しています。
短時間の水分補給や着席による小休止が可能となることで、熱中症や体調不良の予防にもつながり、搬送後すぐに次の出動に備える隊員の体調管理を支援します。

医療法人医誠会

医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立され、ホロニクスグループとして大阪を中心に全国で病院、クリニック、介護老人保健施設などを運営しています。
医誠会国際総合病院は46診療科、総職員数1,971名の体制※で、低侵襲治療、先進・先制医療、医療DX、本格的タスクシフト・タスクシェア、中央管制システム導入に取り組み、先進的かつ国際標準の総合病院を目指しています。地域医療に貢献するとともに、2024年12月にはJCI認証を取得、国際医療ツーリズムにも挑戦します。
また、救急医療では、24時間365日の体制で救急医療を提供しています。初期救急から2.5次救急患者を対象に診療を行い、必要に応じて各診療科が支援する救急医療体制をとっています。救急車6台(ドクターカー4台・救急車2台)、医師9名、看護師30名、救急救命士25名で、「断らない救急」「待たせない救急」をスローガンに、様々な救急患者さんを受入れ、重症度によって医師・看護師が同乗する救急救命士3名体制の医誠会無料救急搬送を行い、広域医療に取り組んでいます。※ 2025年4月現在

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救急搬送後、隊員が一時休憩できる「リセットルーム」(医誠会国際総合病院内)