フードデリバリーの利用状況に関する実態調査 消費者がフードデリバリーサービスを選ぶ基準や 目的などに関するアンケート結果を公開
合同会社YUM JAM(所在地:東京都渋谷区、代表社員:井手 庸介)は、2025年4月21日~4月28日にかけて、
フードデリバリーを利用したことがある20代~60代の男女551名を対象に、「フードデリバリーの利用状況に関する実態調査」を実施しました。
アイキャッチ
▼2024年12月に実施した調査レポート
https://www.value-press.com/pressrelease/349260
▼デリバリー配達員によるデリバリー配達員のためのブログ
https://www.yumjam.co.jp/delivery/
■調査実施の背景
当社は、2020年5月に「デリバリー配達員によるデリバリー配達員のためのブログ」の運営を開始。フードデリバリー業界向けの情報発信を5年にわたって続けています。
本調査は、フードデリバリー業界に特化しているメディアとして、フードデリバリーを利用する人々の実態を数値で把握することで、急拡大してきたフードデリバリーサービスの更なる発展へのヒントになることを目的として、消費者調査を実施しております。
【調査概要】
1. 調査期間
2025年4月21日~4月28日
2. 調査方法
インターネット調査
3. 調査対象
20代~60代の男女
4. 調査人数
551人
【質問内容】
1. 最も利用するフードデリバリーサービスは何ですか?
2. フードデリバリーサービスを選ぶ基準は何ですか?(複数回答可)
3. フードデリバリーサービスを利用する目的は何ですか?(複数回答可)
4. フードデリバリーサービス利用時1回あたりの平均注文金額はいくらですか?
5. フードデリバリーサービスの利用頻度はどのくらいですか?
6. フードデリバリーサービスを利用する時間帯で最も多いのはどれですか?
7. フードデリバリーサービスの利用に関して不満はありますか?(複数回答可)
■前回調査結果から変わらず、6割以上の方が「Uber Eats」を最も利用すると回答
最も利用するフードデリバリーサービスは何ですか?
はじめに、「最も利用するフードデリバリーサービス」について調査したところ、
Uber Eats(ウーバーイーツ):63.3%(349人)
出前館 :29.4%(162人)
Wolt :3.3%(18人)
menu :2.7%(15人)
その他 :1.3%(7人)
という結果になりました。
2024年12月実施時の前回調査と同様に、全体の63.3%が「Uber Eats(ウーバーイーツ)」と回答しており、フードデリバリー市場で圧倒的な支持を獲得していることがわかりました。
次いで、日本のデリバリーサービスである「出前館」を全体の約3割が利用しているという結果となりました。
前回調査時よりも全体に対する割合を伸ばしていることがわかります。
この結果から全体の9割以上を、この2社が独占していることがわかります。
一方で、「Wolt」と「menu」に関しては前回調査時同様、「Uber Eats」と「出前館」の2社に全体の9割以上のシェアを奪われていることもありつつも、割合は微増という結果に。
上位2社と比較するとクーポンやキャンペーンを積極的に行っている傾向があるためシェアを拡大していることが伺えます。
■選ぶ基準、気になる第一位は…
フードデリバリーサービスを選ぶ基準は何ですか?
2つ目に「フードデリバリーサービスを選ぶ基準は何ですか?」(複数回答可)と質問したところ、
レストランやメニューの選択肢が多い :32.8%(251人)
クーポンやキャンペーンが充実している:29.2%(223人)
配達時間が短い :16.7%(128人)
口コミや評判が良い :12.8%(98人)
サポートが充実している :8.5%(65人)
という結果になりました。
アンケート結果から、前回の調査同様に多くのユーザーが「レストランやメニューの選択肢が多い」を最も重視していることがわかりました。次いで、「クーポンやキャンペーンが充実している」が2位という結果に。
サービスを選ぶ基準において、クーポンやキャンペーンなどの価格に大きく関わる要素よりも、選べる店舗の多さや食事メニューの種類の豊富さが重視されていることがわかりました。
この背景には、クーポンやキャンペーンも2020年~22年と比較すると、明らかにキャンペーン特典の内容が薄くなってきていたり、クーポン割引額が低くなってきていたりしていることが影響していると感じています。
また前回調査から割合が伸びている項目が、「口コミや評判が良い」ということで、上記同様にサービスの質に関心が高まっていることを感じます。
■フードデリバリーの利用目的、第一位は「料理をするのが面倒」が29.6%で最多
フードデリバリーサービスを利用する目的は何ですか?
3つ目の質問では「フードデリバリーサービスを利用する目的は何ですか?」(複数回答可)と聞いたところ、
料理をするのが面倒 :29.6%(280人)
食事のために出かけるのが面倒 :20.7%(196人)
忙しくて食事の準備ができない :16.5%(156人)
贅沢な気分を味わいたい :12.9%(122人)
家族や友人・恋人とお家時間を楽しみたい:12.3%(116人)
お家時間を充実させたい :7.9%(75人)
という結果になりました。
前回調査同様、上位3位まで全体の約70%弱が、全て「時間の節約」や「手間を省く」といった目的で利用されているということが明らかになりました。
また前回調査と比較した際に、「贅沢な気分を味わいたい」が12.9%、「家族や友人・恋人とお家時間を楽しみたい」が12.3%と、ともに割合を伸ばしています。4月ということもあり新年度のお祝いなどでデリバリーを利用するシーンが増えたことが影響しているのではないかと考えています。
全体の約30%の方が、生活を豊かにするという目的でもフードデリバリーサービスを利用していることがわかりました。
この結果から、単に食事を届けるだけでなく、いかに付加価値を届けられるかが、フードデリバリーサービスの成長に寄与すると考えられます。
■551人が回答した、1回あたりのフードデリバリーサービス平均注文金額1位は…
フードデリバリーサービス利用時、1回あたりの平均注文金額はいくらですか?
4つ目の質問では、「フードデリバリーサービスを利用時、1回あたりの平均注文金額はいくらですか?」と質問したところ、こちらも前回同様「1,500円~1,999円」の回答が最も多く33%という結果となりました。次に多いのが、「1,000円~1,499円」で21.8%、そして「2,000円~2,499円」が18.5%という結果に。
フードデリバリーサービスでは、商品単価に加えて送料やサービス手数料が上乗せされた金額となるため、1人分を注文しても1,500円程度かかることが多くあります。そのため、全体的に1、2人分の注文をしている方が最も多くなる傾向があるのですが、前回調査との違いとしては、「2,000円~2,499円」、「2,500円~2,999円」の全体に対する割合が増えています。
この背景には、一つ前の利用目的のアンケート結果に紐づき「生活を豊かにする」という目的が関係していると考えられます。
■利用頻度は、「半年に数回」の方がほぼ半数の53.7%を占める結果に
フードデリバリーサービスの利用頻度はどのくらいですか?
5つ目の質問では、フードデリバリーサービスの利用頻度について聞いたところ、「半年に数回」が53.7%と最も多い結果となりました。次に「月に数回」が35.2%、「週に1・2回」注文される方は、全体の8.7%いるという結果に。
前回調査より、「半年に数回」の割合が4.7%増という結果になっており、デリバリーを頻繁に利用する人が徐々に減っていることがわかりました。
■67.3%が、夕食時にフードデリバリーサービスを利用
フードデリバリーサービスを利用する時間帯で最も多いのはどれですか?
6番目に「フードデリバリーサービスを利用する時間帯で最も多いのはどれですか」(複数回答可)と質問したところ、下記の結果となりました。
夕食時(18時~21時):67.3%(371人)
昼食時(12時~15時):22.3%(123人)
15時~17時 :7.3%(40人)
夜食(22時以降) :2.2%(12人)
朝食(7時~10時) :0.9%(5人)
この質問の回答結果は、前回調査とほぼ同様の結果となりました。
全体のほぼ7割の方が、夕食時に利用していることが明らかとなりました。これまでのアンケート結果から、デリバリーサービスを最も利用している層は、単身で仕事をしている方であることは明らかであり、仕事終わりの夕食時の利用が最も多く、次に仕事中のランチに利用されることが多いと考えられます。
■フードデリバリーサービスの不満点、第1位は実店舗よりも価格が高いことではあるが…
フードデリバリーサービスの利用に関して不満はありますか?
最後に「フードデリバリーサービスの利用に関して不満はありますか?」(複数回答可)と質問したところ、前回の調査同様に最も多かったのが「実店舗よりも価格が高い」でした。
フードデリバリーでは、実店舗で提供している商品価格よりも高く設定されています。これは、飲食店がサービスを利用するための手数料や容器やカトラリー代など発生している経費分を商品価格に上乗せしていることが影響しています。また、商品価格に加えて、送料やサービス手数料も発生するため、実店舗価格の2倍近くの金額になることも多く、割高に感じる方が多いと考えられます。
前回調査と比較して3%弱上昇した項目が2番目に多かった「待ち時間が発生する」でした。
この結果から、デリバリーサービスを消費者が選ぶうえでサービスの質という点に不満を持っている方も増えていることがわかります。
サービスの質の向上が、これからのデリバリーサービスに求められるポイントなのかもしれません。
■まとめ
フードデリバリーサービスは、いまやフードだけではなく、さまざまな価値を追求していくことが必要となってきています。
顧客のニーズを捉え、プロモーションやクーポンの提供はもちろんのこと、各社がサービスの質をあげていくことで、フードデリバリー市場の成長に大きく寄与する可能性が高いといえるでしょう。
合同会社YUM JAMでは、フードデリバリー業界のマーケティングに役立つ情報を数多く調査し、発信しています。各種調査データは、引用元を記載頂ければ自由にご利用いただけます。
※小数点第二位以下を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合もあります。
【合同会社YUM JAMについて】
所在地 : 〒151-0061 東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル514
代表者 : 代表社員 井手 庸介
URL : https://www.yumjam.co.jp/
お問い合わせ: https://www.yumjam.co.jp/contact/
事業内容 : ・Webメディア事業
・軽貨物運送事業
・フードデリバリーサービス出店サポート事業
・ 鯔背屋の運営
【一般の方向けのお問い合わせ先】
企業名 : 合同会社YUM JAM
担当者名 : 井手 庸介
Email : media@yumjam.co.jp
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