親子で読みたい“職人絵本”「絵ことば」シリーズの 第4・5弾『瓦屋さん編』『板金屋さん編』が 2025年5月と7月に発刊
~全10冊を目指すプロジェクト、2度目のクラウドファンディングも準備中~
静岡県藤枝市の団体「職人さんの汗と夢」(代表:杉村 喜美雄、活動拠点:静岡県藤枝市)は、家づくりに関わる職人さんの技と心をテーマにした絵本シリーズ「絵ことば」を企画・制作しています。これまでに『塗装屋さん編』『左官屋さん編』『畳屋さん編』の3冊を発刊してきました。
このたび、シリーズ第4弾『瓦屋さん編』を2025年5月17日に発刊(※英語版も同日発刊予定)。続く第5弾『板金屋さん編』は同年7月、英語版は12月の発刊を予定しています。さらに、2026年1月には第6弾『建具屋さん編』の発刊も控えており、あわせて2回目となるクラウドファンディングの実施も計画中です。
「絵ことば」シリーズは、職人さんの仕事や日常をやさしい絵と言葉で伝える絵本です。子どもたちに職人の仕事の魅力を知ってもらいたい、そして職人さんが誇りをもって働ける環境を広げたい、そんな願いのもと、2022年11月から発刊を続けてきました。
プロジェクトに共感した地域の多くの方々が、制作に関わっています。
「職人さんの汗と夢」は、絵本の制作と配布を通して、職人の未来を応援する取り組みです。
職人さん応援絵ことば 瓦屋さん編・板金屋さん編
■瓦屋さん編 紹介
〈1〉概要
祖父も父も瓦職人という家族を持つ中学生の少女・なつみが、故郷で屋根のこと、瓦のこと、そして家族の歴史に触れていくお話です。災害や社会の変化を背景に「瓦はもう古いのか?」という問いかけを通して、職人の誇りと技術、そして家を守る瓦屋根の価値を見つめ直します。
瓦屋さん編内容紹介 瓦職人
〈2〉制作に込めた想い
屋根は自然と向き合う場であり、雨や風を受け止めながら家を守ります。ときに穏やかに、ときに激しく降る水と調和し、空に近い場所で働く瓦職人の姿を、水と空のはざまで技を尽くす存在として描きました。瓦は単なる屋根材ではなく、文化・技術・美意識の象徴でもあります。近年はその重さや古さから敬遠されがちですが、機能性・耐久性・美しさ、そしてサステナブルな素材としての価値を再発見してほしいと願っています。
瓦屋さん編内容紹介 瓦屋さんについて
■板金屋さん編 紹介
〈1〉概要
本作では、金属板を切ったり曲げたりしながら屋根や外壁を形作る「板金職人」の仕事を、少女の視点から描きました。日々の作業の中にある誇りや、家族との会話を通して見えてくる職人の想い。道具や技術の魅力とともに、「お父さんの金メダル」とも呼ばれる傷跡に込められた、職人の想いや歩みを伝えます。
板金屋さん編内容紹介 お父さん勉強中
〈2〉制作に込めた想い
「板金屋」と聞くと、車の修理を思い浮かべる方も多いかもしれません。本書で描いたのは、建築の現場で活躍する“建築板金職人”です。制作を通じて感じたのは、金属を自在に扱う職人たちの技術の高さ、そしてそれを支える道具や経験の奥深さでした。かつて「ブリキ屋さん」と呼ばれ、生活道具や建築資材を手作りしていたその仕事は、時代とともに素材や呼び名が変わっても、今なお確かな職人技として受け継がれています。“ものづくりの魅力”を多くの方に届けられたら ―そんな思いでこの絵本をつくりました。
板金屋さん編内容紹介 板金の仕事
■絵本購入方法
公式サイトまたは東京・神保町の農業書センターにてご購入いただけます。
https://shokuninsan.jp/to_buy/
■団体概要
団体名 :職人さんの汗と夢
代表者名 :杉村 喜美雄
活動内容 :「絵ことば」の制作と無償配布、販売
活動拠点 :静岡県藤枝市青南町2丁目8-7
設立 :2022年10月30日
公式サイト:職人さんの汗と夢 https://shokuninsan.jp/
■参考画像
瓦屋さん作業風景
瓦屋さんは、新築工事だけでなく、屋根の点検や修理、災害時の復旧でも欠かせない存在です。
普段は目に触れにくい屋根ですが、雨風や地震などから住まいを守るためには、瓦職人の技と経験が大きな支えとなっています。
板金屋さん作業風景
便利な工具が次々と登場する現代でも、金属を自在に切り出す板金屋さんの“ハサミの手仕事”は今もなお大切な技術として受け継がれています。
ブリキ職人手製のブリキのケース
プラスチックに変わる前の収納ケース。
板金屋さん(ブリキ職人)の手仕事によるものです。
復活した東京駅丸の内駅舎
東京駅は瓦屋さんと板金屋さんをはじめ、多くの職人さんの力が集まって復活しました。
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