気鋭のアーティスト12名によるグループ展"THE YEN CONNECTION"を12月5日(火)より12月17日(日)まで、MEDEL GALLERY SHUで開催!

OVERVIEW

MEDEL GALLERY SHUでは、2023年12月5日より17日まで、グループ展「THE YEN CONNECTION」を開催いたします。明治時代以降、文明開化の波は西洋文化を通じて日本の生活様式だけでなく、国民の概念にも大きな変容をもたらしました。この変容は、伝統的な日本文化にも深く影響を及ぼし、現代においては日本人の感性と知性によって昇華され、新たな日本文化が芳醇に育まれました。
本展「THE YEN CONNECTION」の会場は、帝国ホテル「MEDEL GALLERY SHU」で開催され、その場所は日本を象徴する皇居に隣接した格式ある空間です。
会場では、多種多様なメディアや表現形式を持つ12人の現代アーティストの作品が展示され、絵画や彫刻などさまざまなアートフォームが融合しています。
そうした現代アートと厳かな調和と対比の中、来場者がアートに没頭できる環境が提供され、静謐で優雅、かつ多様性に溢れた視覚的体験をもたらします。多様な色彩。独自の形状。解き放たれる思想。
これらの作品は、近代日本の社会における西洋文化と日本文化のクロスオーバーが生み出した多様性の「結晶」と捉えることができます。
この展示が、この時代に、この場所において実現することで、西洋文化と日本文化の新しい「縁」が紡がれ、アーティストや作品の背後に潜むストーリーや創作意図とともに、今を生きる我々に対して、深層に渡る感情や思索を探求する契機を提供し、現代の日本社会と自己の深遠な「繋がり」を再評価するための機会となることを期待しています。
気鋭のアーティスト12名の作品をお楽しみください。

THE YEN CONNECTION
新埜康平・池谷友秀・urayutaka・オオタキヨオ・大谷陽一郎・杉本憲一・高屋永遠・neuronoa / ニューロノア・野島渓・buggy・堀川由梨佳・松村咲希
2023年12月5日(火)〜12月17日(日)
11:00〜19:00(最終日は17:00)
千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ東京2F
MEDEL GALLERY SHU
DM_表
DM_表

ARTIST

新埜康平|Kohei Arano

Profile Photo
Profile Photo
ストリートカルチャーや映画の影響を受け、仮名の人物や情景、日々の生活に根差した等身大のイメージをモチーフに制作。余白やタギング(文字)の画面構成等、様々な絵画的要素を取り入れている。
VHS が DVD に変わる頃、ワゴンセールで買い漁ったレンタル落ちの VHS の中にあったガス・ヴァン・サントやテリー・ギリアム、ジム・ジャームッシュなどの 90‘s 映画の影響を受けた新埜の絵画空間は、映画やアニメのコンテのようにストーリー性があり、それは漫画の3コマ目のようなもので、その先や前にもシーンがあるかのように映し出されている。普遍的な日常を映画のワンシーンのように描き、画面の中にある枠は誰しも自然に行なっている記憶を切り取ると言う行為を漫画や絵コンテなどでみられるコマ割のように落とし込んでいる。
基本画材として日本画材の膠や和紙、胡粉などの顔料を使っている。膠や和紙、胡粉や顔料などは古典的な日本画の技法で古くから日本に伝わる伝統的な絵画表現であり、滲みやたらし込み技法などそれらの素材の特異性を使いながら映画やストリートカルチャーという影響を取り入れたモチーフをミックスさせ、日本画技法×ストリートの作品を作っている。また支持体に厚みを持たせ立体作品としての性質を加えることで、ブラウン管テレビのようなイメージを伝達する BOX のようにしている。
東京の下町に育った新埜は街に多く見られたウォールアートやスケートボード、HIPHOP などのストリートカルチャーに興味を持ち、単独で行った L.A でのストリートカルチャーの影響も受け、それらを街の色として認識してきた。街の壁に残された文字やアスファルトを滑る音、HIPHOP のサンプリングはその街の歴史や空気を伝える一つのサインであると考えている。
街や人という社会を構成するものに着目し、それらの視点をサンプリング(再構成)すると既存の製品や情景は明るい陽光が感じられるような、POP な色彩を放っている。そんな日々の生活に根差した等身大のモチーフで新たなイメージを作り出す作品を多く手がけている。
on the wave
on the wave

池谷友秀|Tomohide Ikeya

Profile Photo
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生と死は表と裏であり、生が終わると死が訪れる。この世に生きる人間たちは誰一人例外なく死を迎え、そこから逃れることはできな い。医学が発展し、宗教家たちが死生観を語り、それぞれがいかに思いを馳せても、死とは何かという明確な答えにたどり着くことはない。人々は死を恐れ、そこから逃れようともがき続けている。 生き続けるために人間は、様々なものを育てては摘み取って、死を切り刻んで食さないといけない。 動物だろうが植物だろうが、ひたすらに育てては摘み取って、手の中に生と死を感じながら生きる以外には人間は存在することすらできない。聖職者だろうが政治家だろうがなんだろうが、どんなにきれいなことを語っても、素晴らしいとされることを説いても、それでも何かしらかの死を手の中にたくさんつみとって、自分に取り込んで生きている。キレイなことをかたりたいという理想と、自分たちが生きるために結局何かの命を摘み取らないといけないという事実のいまいち一致し ない矛盾が、実は人間の本質に迫れる真理なのかもしれない。 しかし結局そこに答えなんてものはなく、気が付いていたとしてもどうすることもできるものではない。誰かに自分の疑問を押し付けることはさらに無駄なことであり、肉を調理しておいしく食することも、動物よりも植物の命の方がたやすく摘み取れるという感覚に傾倒するのもそれぞれの命において自分を落とし込むすべであり、どれが正しいなどということは決められないし、決めるべきものでもない。 作品の舞台に使う「水」は、そんな人間の生活においてさらに欠かせないものである一方で、人間たちの生命をいとも簡単に奪ってしまうものでもある。被写体と一緒に水中で撮影をすることで、それぞれの生死のはざまと、自分の生死のはざまを重ね合わせ、ギリギリの一瞬を写真におさめていく。 水中というだけですでに非日常の中であり、そのさらに生命維持の限界を追求して撮影された写真たちの中には、まさに苦しい表情をと らえたものや、不思議なことに安らかに微笑んでいるようなものまで幅広い。 お互いの限界を水中で高め合って、撮影を行う、と言ってしまえば簡単なように聞こえるかもしれないが、命を守るために細心の注意 を払わないといけない中で、限界までアイデアや頭の中をフルに表現するためにどうすればいいのかということはもちろん、撮影の際に どうしても発生する気泡や、限られた人間の動作性、反射する光や波の動きのすべてにおいて計算しなければならない。細かくシミュ レーションを行って撮影をしていても、現場で起きる不確定なモノに結果が左右されてしまうことも少なくないが、そこで発生する「偶 然」すらも、予定の中にあるのである。
BREATH #074
BREATH #074

urayutaka

Profile Photo
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頭の中に浮かんだあんなことやこんなことなイメージを現実にするキャンバス、それがニット
偏愛する素材だからこそ、無限の可能性を感じ「ニットの変態」として表現し続けています
No.37
No.37

オオタキヨオ|Kiyoo Ota

Profile Photo
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建築を学んだ後、社会や経済への興味が強くなり、日本や世界を良くした いとの思いから、建築を離れて金融機関にてストラクチャード・ファイナンス業務に従事。通貨、論理、システムといった仮想的な構造を構築。
リーマンショックを身をもって体験し、金融業界において想像力を働かせ必死で積み上げたものは、外部要因によって一瞬で崩れ落ちるもの、いわばハンナ・アーレントが「人間の条件」にて示した労働と仕事の関係における「労働」であり、誰でもできて、消費されるものと実感。
自分の死後もなお永遠に残る作品をつくる「仕事」をしたいと思い、アートを志す。
社会の構造、関係性を作品のテーマとし、現実の3次元の構造・機能を微分しモノの持つ本質的な美を表現したり、社会の構造、関係性について新たな気づきを表現することで、日本や世界を良くしたいと思い、制作している。
Accumulation
Accumulation

大谷陽一郎|Yoichiro Otani

Profile Photo
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統語構造に従うのではなく、文字を二次元空間上で視覚的に配置し、多方向的、多焦点的に繋げることで新たな文脈を生み出すことを目指している。雨という天から地に落ちる運動のなかで、雨粒に見立てた無数の漢字は従来の線行から解放されていく。作品のなかで漢字は同時的に存在し、同一平面上にある全ての漢字と接続する可能性をもつ。鑑賞者の「読む」と「見る」が交錯する視線のなかで漢字同士が縁によって出会い、あらゆるインスピレーションが生まれる。漢字の形態、音節、意味が相互的に作用し合い、恵みや悲しみの象徴としても捉えられる雨のイメージを介しながら、漢字同士が共鳴する新たな詩を表現する。
ki/u#40(拡大)
ki/u#40(拡大)

杉本憲一|Kenichi Sugimoto

Profile Photo
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1978年 北海道生まれ、東京を拠点に活動。
武蔵野美術大学卒業後、絵本の出版をきっかけに作家活動を開始。
動物や子供を描くことにより、人間の内に潜む欲望や葛藤といった「切り離せない本能」を表現。
また、自身の中にあるカオスでエネルギッシュなアレグリーな世界を「WORLD OF GUCHA GUCHA」として表現している。
DESIRE
DESIRE

高屋永遠|Towa Takaya

Profile Photo
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流麗な線と神秘的な色彩が特徴的な絵画は、空間、時間、存在についての領域横断的な考察に基づき制作される。作品は現象学的な出逢いを可能にする空間を生成し、このような邂逅を要求する。意味の定位ではなく意味の生成とその否定、そして存在・時間・空間の現出。これが高屋の創り出す作品の経験である。
私の制作は、「存在とは何か」という問いへの関心と分かちがたく結び付いています。
私にとって絵画は、目の前に存在する捉え得ぬ無限、あるいはその無限に反響した生の時間を、私の知覚が朽ちる前に保管しておくための媒体です。
私にとって生の時間は直線的なものではなく、常に循環し、反響し、再生するものなのです。存在の背後に潜む深淵を、色彩を通していかに形而下に留めるか。
その探究のために、私は色彩と知覚の実験を繰り返し、平面表現を独自に試行し続けます。
Twilight|黄昏
Twilight|黄昏

ニューロノア|neuronoa

現代社会において情報そのものの価値は日々薄れていくように感じます。そして情報で溢れる社会で、我々は自身のアイデンティティを失いかけているようにも感じます。neuronoaの作品は、情報社会のアイコンとして著名人をモチーフにし、その著名人の表情を大量の絵具で覆い隠したポートレートです。情報のメタファーとして絵具を扱い、何度も塗り重ねることで著名人の重要な特徴である視覚情報は失われ、この工程を繰り返すことで独自の情報が生成されます。そして、それは鑑賞者のアイデンティティとつながり、鑑賞者自身にしか見えない表情を想起させます。喜怒哀楽への想像力。感情のゆらぎ。解放される思考を捉えながら自身を見つめ直す瞬間。neuronoaの作品が、鑑賞者のアイデンティティを研ぎ澄まし、現代社会をあるがままに見るトリガーになれることを願っています。
Hepburn
Hepburn

野島渓|Kei Nojima

Profile Photo
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主にコラージュの画像と画像のズレによるグルーヴやサンプリングをすることで音楽と繋がることをテーマにコラージュ作品を制作。
また国内での個展開催やグループ展の参加の他に、アパレルブランドやデパートのショウウィンドウなどにアートワーク提供も行なっている。
donuts#14
donuts#14

buggy

Profile Photo
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雑誌広告を中心に 2006 年より始動。大阪、渋谷で展開するショップ「ASOKO」のファサードやコンセプチュアルホテル「Rock Star Hotel」の全ヴィジュアルを手掛ける ほか、国内外のグループ展や個展などでも活躍する。その他、ブランドやメーカー とのコラボレーションでオリジナル商品なども多数リリースするなど、多岐に渡って 活動を続ける。
Always watching over you
Always watching over you

堀川由梨佳|Yurika Horikawa

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「人」(ユニセックス)のアクティビティを表す”occhan(おっちゃん)”や思考や感情を表す”雲”が代表的なモチーフです。ボーダーやストライプの歴史的背景を鑑みつつ、それを作るのも変化させていくのも人であると感じて制作をしています。作品の背景には、社会問題に端を発したものや負の要素も含まれていますが、それらを昇華し、人が垣間見せる明るさ・楽しさをアートとして発信し続けています。
KEEN 12(ななめ)
KEEN 12(ななめ)

松村咲希|Saki Matsumura

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私は、世界を感じる認識や感覚、その不可思議さを絵画へ向けて制作しています。
画材は主にアクリル絵具を使用して、ペインティング、シルクスクリーン、ステンシルなどの複数の技法を組み合わせて描き、コラージュ遊びの時に発見するような、いびつで整合性の取れない空間の絵画を作っています。
平面作品が持っているある種の錯覚や歪みのような空間性は、現実とのズレとして私たちの感覚を再認識させ、また、現実世界の風景には感じえない多次元的な景色や感覚へのイマジネーションをも膨らませてくれます。
まだ見ぬものへの想像は、私たちを取り巻く世界との関わりと眼差しを変化させ続けることに繋がると信じています。
Dance of Flowers3
Dance of Flowers3

MEDEL GALLERY SHU

MEDEL GALLERY SHU|愛でるギャラリー祝
東京都千代田区内幸町1-1-1
帝国ホテルプラザ東京2F
info@medelgalleryshu.com
11:00〜19:00(最終日は17時まで)

MEDELとは、日本語で「物の美しさをほめ味わうこと」を意味する「愛でる」からきています。
唯一無二のアートを賞美し、慈しむという行為を介して、アーティストと鑑賞者、ギャラリーの間に喜びの行き交いが成立してほしいという想いを込め名づけました。
“時代を共にする人々にとっての財産であり、未来の社会を照らす火である”とアーティストの活動・作品を定義し、人々の心に残る独創性に富んだスタイルの作品を鑑賞者と共に愛でつつ、次世代に残るようなマーケットや美術史的評価を確立してゆくことが当ギャラリーのミッションです。そのような私たちの活動を通して、独創的な表現を受け容れる多様な社会的風土の醸成に資することができれば、これに勝る喜びはありません。

The word “MEDEL” is from the Japanese word “めでる,” which means "to praise
and appreciate beauty" in Japanese.
We named the gallery MEDEL to create a pleasant exchange between the artist, and the appreciator,through the unique artwork.
We define artists' activities and works of art as "an inheritance for the people who share the same era and a fire that will light up the society of the future”, and we hope to establish a market and an art historical reputation that will last for the next generation while appreciating works of art with the viewers, which are full of originality and style that will remain in people's minds.
Through our activities, we are more than happy to contribute to the development of a diverse social culture that accepts creative expression.
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