北海道阿寒湖発信のエゾ鹿レザーにこだわった 新アパレルブランドを創設  森を生きたレザー AKAN LEATHER

    ―ファッションだって、いただ着ます。―

    企業動向
    2023年2月16日 10:00

    北海道札幌市所在の株式会社オワゾブルー(代表取締役:山内 明光)及び株式会社YUK FACTORY(ユクファクトリー、代表取締役オーナー:浪岡 明彦)は、両社共同事業として、北海道阿寒湖発信のエゾ鹿レザーにこだわった新たなアパレルブランドを立ち上げました。


    詳細URL: http://akanleather.com


    AKAN LEATHERポスター


    ■ブランド立ち上げの経緯

    株式会社オワゾブルーは、2018年より阿寒湖温泉街のホテルのプロモーション、阿寒観光協会等の各種イベント事業のお手伝いをさせていただいておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で観光産業に大きな打撃を受けた阿寒湖温泉街の新たな魅力創出のための観光振興策を模索しておりました。

    一方、株式会社YUK FACTORYは、北海道において農産物、森林、交通に甚大な被害を与えているエゾ鹿の増加問題に対し、エゾ鹿の6次化利活用事業を推進し、その一環として狩猟においても廃棄されることが多いものの極めて品質に優れているエゾ鹿革を用いたアパレル事業への利活用を検討しておりました。

    元来、エゾ鹿の頭数が多く、森林へのエゾ鹿による被害も多かった阿寒湖を舞台に、この2社の思惑が一致し、阿寒湖発信のエゾ鹿レザーブランドを立ち上げることとなりました。



    ■ブランドコンセプト

    北海道に生息するエゾ鹿は、年々その頭数が増え、農林業、交通障害などに多くの問題を引き起こす害獣となっています。私たちが拠点を構え、ここ阿寒湖には太古から続く大自然豊かな森があります。

    しかし、その森にもエゾ鹿の被害が及んでおり森が枯死してきているのです。

    また、頭数制限のために狩猟されるエゾ鹿の皮の多くは産業廃棄物として廃棄されています。

    私たちは、阿寒湖に暮らすアイヌの教え「自然との共存」と共に、エゾ鹿の命に感謝をし、廃棄されてきたエゾ鹿の皮を用いたブランド「AKAN LEATHER」(阿寒レザー)を立ち上げることとしました。

    縄文から現代へ、15,000年以上もの時をかけて脈々と続く日本のサステナビリティ「円環する命」の考え方を、世界の皆様に知っていただきたいと考えております。

    「AKAN LEATHER」は、15,000年の日本の奥行きを表現して参ります。

    鹿革は、日本でも1300年以上前から使用されている伝統的な革です。

    東大寺の正倉院に収められている所蔵品の革製品のうち、約80%が鹿革で作られたものとなっています。

    また、その製品の多くが柔軟性を失っていないことからも鹿革が油分が抜けにくく、非常に耐久性の高い革であると言えます。

    相対的に鹿革の特徴として、油分が豊富な為、柔らかくしっとりとしていますが引っ張ると強度もあります。


    また、湿気を吸収する性質があり通気性が良い為、蒸れにくい革とされ「レザーの中のシルク」とも称されています。

    AKAN LEATHERの製品は、このような鹿革の特徴を最大限に活かした製品づくりを行っていき、何歳になっても一生着続けることができる製品づくりを目指してまいります。



    ■事業内容

    (1) 2023年ゴールデンウィークを目途に、阿寒湖温泉4丁目にAKAN LEATHERリアル店舗1号店を開業し、対面での販売を開始いたします。

    (2) 2023年3月よりAKAN LEATHER ECサイトを立ち上げインターネットによる販売を開始いたします。

    (3) 開業当初に取り扱う商材は、

      1. AKAN LEATHER オリジナル製品(ALK&ALシリーズ)

      2. AKAN LEATHER セレクト革製品

      3. オリジナルアウトドアブランド「SUNKU」(アイヌ語「エゾ松」)製品



    ■デザイン・プロデュース

    AKAN LEATHERのフラッグシップモデルALKシリーズのデザインにおいては、阿寒湖在住のアイヌアーティスト秋辺 日出男氏をアドバイザーに迎え、日本を代表する世界的ファッションデザイナー故山本 寛斎氏のデザイン事務所の代表でデザイナーの高谷 健太氏が担当。


    ●以下フラッグシップモデルデザインに際して

    こんにちは。

    山本寛斎事務所の高谷 健太です。

    2022年の春、『AKAN LEATHER』よりエゾ鹿の頭数増加よって北海道の森の木々が枯死している状況と、頭数制限によって捕獲されたエゾ鹿の皮が産業廃棄物となっていることから、それら処分されてきた皮を用いたレザーブランドを立ち上げたいとのお話を受けました。この度、同ブランドのキービジュアルとフラッグシップ商品(品番:ALK001)のクリエイティブディレクションを担わせていただきましたが、僕の「山本寛斎から培った宝のようなものを生まれ育った北海道に寄与したい」という強い思いも重なり、とても光栄なお仕事でした。

    ファッションの世界に身を置く中で、SDGsや動物愛護の多様な考え方によって、皮革産業を取り巻く環境が複雑な状況にあることを目の当たりにしてきました。そのような中で、SDGsという言葉が生まれるずっと前から、さかのぼれば縄文時代から、僕らの先人が大切にしてきた「自然への感謝」や「畏怖や畏敬の念」といった価値観が、日本の皮革産業には反映されていると思っております。正直、未だ何が正解か分かりませんが、僕は「いただいた命を大切に使わせていただく」、「着ることが森林の保護につながる」という『AKAN LEATHER』の哲学に深く共鳴しております。

    同ブランドを通して、ひとりでも多くの方が北海道に訪れ、同地におけるエゾ鹿の問題を知り、考えるきっかけとなっていただけましたら幸いです。


    株式会社山本寛斎事務所

    代表取締役/デザイナー/クリエイティブディレクター

    高谷 健太



    ■ブランドキービジュアル


    AKAN LEATHER


    AKAN LEATHERのキービジュアルの制作に際しては、デザインを担当した山本寛斎事務所と何回にも及ぶ協議検討を行いました。

    世界に通じるブランドを阿寒から発信するという命題のもと、モデルとして、アイヌアーティストの秋辺 日出男氏と、地球と動物をこよなく愛し、世界で活躍しているアジア初のバーチャルヒューマンの「imma」さんにお願いいたしました。



    ■キャッチコピーについて

    私たちは食事の前に「いただきます」と挨拶をします。


    この言葉は、食材の命を自分の命にすることへの感謝、そして、食材に携わるすべての人への敬意を表しております。

    『いただ着ます』というコピーには、『AKAN LEATHER』を通して、これからは着ることにも「いただきます」の気持ちをもつことをメッセージしていきたい、という思いを重ねております。



    ■AKAN LEATHER ALK001


    AKAN LEATHER ALK001


    レディース


    メンズ


    AKAN LEATHERのフラグシップモデルであるALK001は、シンプルなダブルライダースジャケットです。


    鹿革の特徴である、着る人の体系に馴染む、軽くて柔らかい、街の中にも、自然の中にも気軽に着ていける一生もののジャケットに仕上がりました。

    また、見返しには「AKAN LEATHER」のシンボルでもあるアイヌ紋様を入れさせていただきました。


    【ALK先行予約販売】

    AKAN LEATHERフラグシップモデル ALK001は、2023年3月末より各サイズ(36. 38. 40. 42. 44)限定5着のECサイト予約販売を開始します。



    ■その他

    【運営】

    株式会社オワゾブルー

    札幌市豊平区平岸4条11丁目13-25

    代表取締役 山内 明光


    株式会社YUK FACTORY

    札幌市中央区南6条西11丁目1284-27

    代表取締役オーナー 浪岡 明彦


    【オフィシャルWEBサイト】

    http://akanleather.com


    【オフィシャルECサイト】

    https://akanleather.myshopify.com/password

    ※2023年3月公開予定


    【オフィシャルYouTube】

    ハンター編: https://youtu.be/OltLrPGLGzc

    タウン編 : https://youtu.be/oM6KHlAy52Q


    AKAN LEATHERロゴ

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