<自転車の安全利用促進委員会レポート>鹿児島県の教職員約30...

<自転車の安全利用促進委員会レポート> 鹿児島県の教職員約30名が自転車事故防止ポイントを学ぶ 「自転車通学許可校等担当者研修会」を8月4日に開催  自転車ジャーナリストの遠藤 まさ子が登壇 

自転車の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会は、2022年8月4日(木)に鹿児島県交通安全教育センター 運転技能向上センターで行われた「自転車通学許可校等担当者研修会」(鹿児島県教育委員会主催)にて自転車通学指導セミナーを実施し、鹿児島県内の自転車通学、または日常の自転車乗車を認めている小・中・義務教育・高等・特別支援学校の教職員約30名が参加されました。


2020年に発生した高校生の通学時1万人当たりの自転車事故件数は、鹿児島県は8.57件(当委員会調査※)と多くはありませんが、決して油断はできません。鹿児島県では自転車利用者の悲惨な事故を減らすため、県交通安全条例の改正がなされ、自転車保険の加入義務化のほか、自転車に乗る際のヘルメット着用を努力義務化しています。


講演では、小・中・高校生の自転車事故の傾向や特徴、事故データに触れ、自転車を取り巻く法律、マナー、学生のリスク予測・技術力の向上のポイント等を紹介しました。また、見落とされがちな自転車自体の安全性(BAAマークについて)の大切さについて解説しました。講師の遠藤 まさ子(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、「成人に比べ車の運転免許を持っていない高校生は、道路標識等を正しく理解できておらず、道路交通法を前提とした指導が必要です。事故を少しでも減らすためには、学校での自転車通学指導が要です。また、万が一事故が起きた際には、ヘルメットの着用有無が被害の大きさの分かれ目になり、保険加入の有無がその後の生徒や家族の人生を左右します。事故に遭わない・起こさないための教育のほか、事故に遭ってしまった・起こしてしまった時のことを考え、ヘルメット着用や自転車保険の加入はしっかりと指導していきましょう」と強調しました。また、講演後は鹿児島県交通安全協会指導員による自転車運転の実技研修も行われました。ルールやマナー、自転車の車体自体の安全性についても改めて理解いただき、教職員の皆様が改めて自転車通学の安全指導について考える機会となりました。



【参加した教職員の感想】

・猛暑でヘルメットを外してしまったり、着用しない生徒の指導に困っていた。ヘルメット非着用の危険性に関する動画を生徒指導でも活用したい

・下り坂でスピードを出し過ぎてしまう生徒がいる。歩行者を追い抜く際は、降りるよう指導しているが、慣れてくるとルールを守らない生徒が出てくる。年間指導計画を参考にしたい。


講演の様子1


講演の様子2


実技研修の様子1


実技研修の様子2




■参考資料

≪講師略歴≫

遠藤 まさ子

自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト

自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。


【講師】遠藤 まさ子


≪自転車の安全利用促進委員会≫

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送って頂くため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。

http://jitensha-anzen.com/



≪BAAマーク≫

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。


BAAマーク


BAAマーク2


※都道府県別 中高生1万人当たりの自転車事故件数ランキング

https://www.atpress.ne.jp/news/274668

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