【幻冬舎/著者インタビュー】『死肪肝』みなと芝クリニック 院...

【幻冬舎/著者インタビュー】『死肪肝』みなと芝クリニック 院長 川本徹氏のインタビュー公開!

【著者インタビュー】脂肪肝は“症状のない肝臓病”。患者さんの意向をよく聞きながら、最良の治療法を一緒に探していく。

株式会社幻冬舎ゴールドオンライン(本社:東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目9番7号、代表取締役:山下征孝)は、同社が運営する「話題の本.com」( https://wadainohon.com )にて2022年4月12日(火)、著書『死肪肝』を刊行したみなと芝クリニック院長 川本徹氏のインタビュー記事を公開しました。

▼【著者インタビュー】脂肪肝は“症状のない肝臓病”。患者さんの意向をよく聞きながら、最良の治療法を一緒に探していく。

肝臓に脂肪がたまり、ときに肝硬変や肝がんに至ることもある脂肪肝。

かつては「たかが脂肪肝」ととらえられていましたが、現在はお酒を飲まない人でも起こることがあり、生活習慣病を伴うことも多いことから、そのリスクが危険視されています。

正しく恐れ、予防するにはどうしたらよいのか。

みなと芝クリニックの川本徹院長に、ときに死にもつながる脂肪肝のポイントと注意すべき点をお聞きしました。

インタビュー記事 一部をご紹介

――脂肪肝は気づかないうちに起こっているそうですが、先生が危機感をもたれた最初のきっかけはどのようなことだったのでしょうか?

以前より、健診に携わっていたことがあり、お酒をそれほど飲まない人でもγGTPなどの数値から脂肪肝が疑われる人が多いことに気づいたのです。

人間ドックの場合にはエコー検査が追加されるのですが、数値の上では問題がない場合でも、画像でみると脂肪がうっすらと肝臓に溜まっていたりします。30代ぐらいの若い世代の人にも多く、意外に思ったのが最初のきっかけです。



――検査の数値だけではわからない場合もあるのですね。

ごく初期の段階では数値にもほとんど異常は出ないため、「症状のない肝臓病」というのが実体です。肝臓はよく「沈黙の臓器」とよばれますが、自覚症状が出た段階ではかなり進行しているという場合も多いのです。

40年ほど前、私が医者になったばかりの頃、脂肪肝とは肥満気味でお酒を飲む人に起こるものだととらえられていました。当時はそれほど重要視されておらず、指導としても「ちょっとダイエットしなさい」という程度でした。

でも現在では脂肪肝がさまざまな生活習慣病のリスク要因になることがわかってきています。しかしながら健診でいくら危険性を指摘しても、患者さん側はなかなか危機感をもってもらえません。早期には自覚症状がないので無理もないのですが、やはり医師の側から伝えていく必要があると感じました。ですから著書もその手立てのひとつになればと思っています。



ーーーーーー以上記事一部抜粋ーーーーーー

書籍情報

沈黙の臓器、肝臓。
「気付いたときにはすでに手遅れ」を防ぐために――

米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターで
がん治療の最先端研究に携わった医師が
脂肪肝から肝炎、肝がんへ進行するメカニズムから対策まで詳しく解説

脂肪肝とは肝臓に30%以上の中性脂肪がたまった状態のことです。
飲酒が原因のアルコール性の脂肪肝と、
飲酒が原因ではない非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/ナッフルディー)があります。
日本人の3人に1人が脂肪肝であるといわれており、
近年では肥満や高血圧、糖尿病などの増加によりNAFLDが注目されています。
NAFLDの一部は「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」へと移行し、
さらに肝硬変や肝がんへ進行することがありますが、
健診で脂肪肝と診断されても医療機関を受診しない人が多くいます。
しかし脂肪肝にしても肝がんにしても
進行してしまうとどんなに最先端の医学をもってしても治すことは難しく、
脂肪肝だと分かった段階で食事や運動を見直し、
かつ適切な薬物療法や健康観察を継続することが健康な肝臓を取り戻す近道となります。
それには何よりも、脂肪肝という病気の深刻さを知る必要があります。
本書では、臨床と消化器がんを研究し、
米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターでがん治療の最先端研究に携わった
著者が、脂肪肝の基礎知識とともに肝炎、肝硬変、肝がんへと進むメカニズムについて詳しく解説します。
脂肪肝の恐ろしさを理解し、健康な肝臓を保つための対策や治療法を知ることができる一冊です。

著者

■ 川本 徹

1987年 筑波大学医学専門学群卒業。1993年 筑波大学大学院医学研究科修了。
大学院修了後は筑波大学附属病院の消化器外科に所属し、研鑽を積む。
1996年筑波大学臨床医医学系外科講師に就任。
胆道外科を専門とし、特に胆のうがん、胆管がんの外科治療に専従する。
2003年に渡米し、アメリカのテキサス大学MDアンダーソンがんセンターにて
がん分子標的薬の研究に従事し、
がんの発生および進展メカニズムについて深い知見を有する。
現在は東京都港区にみなと芝クリニックを構え、内科・胃腸内科と外科のほかに、
皮膚科、整形外科、大腸・肛門外科を標榜し、幅広い診療を行っている。
東京女子医科大学非常勤講師、東邦大学医学部客員講師、元日本胆道学会評議員。

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