Gil Kunoの個展「ON::OFF::ON」  2月19日より神楽坂√K Contemporaryにて開催!

√K Contemporary(ルートKコンテンポラリー/東京・新宿)では、2022年2月19日(土)から3月26日(土)にかけて、アメリカ・ロサンゼルス出身で現在New York、東京を拠点に活動するアーティスト Gil Kunoの個展「ON::OFF::ON」を開催します。


Gil Kuno ON::OFF::ON メインビジュアル


映像、音、写真、インスタレーション、平面と様々な手法で表現するGil Kunoの多様な作品群を地下から2階までの3フロアにわたって展示。滝や水、花びら等の自然の動きをデータ化し、フリップドットに落とし込んだFlip Dotシリーズや、蟻の動きに人間の業(カルマ)を投影した映像とアナログが融合したインスタレーション作品“The Antmaster”、そして会期中に制作・展示を行う実験的空間Gil Labなど、絶えず新たな表現を創り出すGil Kunoの世界を体験していただける大規模な個展です。


世の中の「カオス」をテーマに創作を続けるGil Kunoの作品は進化し続けています。その作品群を俯瞰して見ると、一見、統一性が無いように見えるかもしれません。しかし、対峙してみると、どの作品にも無秩序の中の秩序があり、静と動、対称と非対称といった相反するものがスイッチを切り替えながら、絶え間ない波動のようにある一定のパターンをもって存在していることを認識させられます。無秩序なカオスの中にいるようで、実はそこには規則性がある。そこに私たちはある「心地よさ」を感じるのかもしれません。

滝や波、雨、風という自然現象の中にある一定のリズムや動きのパターンがデータ化され、作品へと昇華されたGil Kunoの作品は、鑑賞者の視覚と聴覚にその不思議な「心地よさ」をもたらしてくれます。本展では、新しい表現を常に模索し、私たちの現実認識を覆す作品群を発表してきたGil Kunoの旧作から新作まで包括的にご紹介いたします。


さらに、地下空間にはGil Kunoが実験的作品を展示・制作するGil Labが登場します。Gil Kunoの創作過程をご覧いただく事ができるこの体験型展示では、「Pogophonic」等、同氏が制作してきたエクスペリメンタルな作品や、会期中に会場で制作した作品などをご覧いただけます。どんな作品が生まれるのかご期待ください。


また、本展では、ライブやギャラリートーク、ワークショップ等のイベントも開催予定です。

初日となる2月19日(土)には、実験音楽を牽引するCarl Stone氏と吉田達也氏を迎えたライブイベントの開催が決定。さらに、2月26日(土)にDommune主宰、VJ、現代美術家など多様な活動を展開する宇川直宏氏、3月5日(土)に現代美術家 山川冬樹氏、と様々なアーティストとGil Kunoがコラボレーションしたライブを開催いたします。Noise Musicを牽引してきたGil Kunoの創作の根底にあるサウンドアートを実際に体験していただく機会となります。

その他にも、会期中には多様なスペシャルゲストを迎え、ライブイベント、ギャラリートーク、ワークショップ等を開催予定ですので、お見逃しなく!


音楽、映像、立体、写真、平面など、様々なメディアを用い、五感に問いかけてくる作品群を是非ご覧ください。


本展のウェブサイトはこちら→ https://root-k.jp/exhibitions/gilkuno_onoffon/



■Artist Statement

「なぜ人々が新しいアイデアを恐れているのか理解できません。古いアイデアこそ怖いです。」

― ジョン・ケージ(作曲家、芸術家、哲学者)


我々は社会によって、特定の思考「パターン」を強いられてきた。私は、これらのパブロブの「パターン」から心の流れを変えたいと思っている。作品を通して、自然現象をその文脈から抜粋、これまでの「パターン」の中で見れなかった不条理なメタファーをあらわにしたい。


[タイトル ON::OFF::ON について]

視覚と聴覚は波動で再現できる。視覚は光の波動、聴覚は空気の振動で成り立っている。

ON::OFF::ONは波動の最小単位を表しており、繰り返すことにより、完成した表現ループとなる。


Gil Kuno



■Events

本展では、音楽、映像、平面など多様な作品を生み出すGil Kuno世界を体感していただくイベントを開催いたします。各回、スペシャルゲストをお迎えし、サウンドアートの可能性を探るUnsound Experimentsや、ギャラリートーク等、盛りだくさんのコンテンツで開催いたします。

さらに、Gil Kunoとスペシャルゲストによるワークショップも開催予定です!ご期待ください!


[Unsound Experiments]

Gil Kunoの創作の原点ともいえるNoise Music。本展ではスペシャルゲストを迎え、ライブイベント「Unsound Experiments」を開催します。どんなアーティストとコラボし、新たなサウンドアートが生まれるのか、お楽しみに!


公演詳細および最新情報は公式HP又はSNSにてお知らせいたします。


2月19日(土) 17:00~19:00 Carl Stone、吉田達也、Gil Kuno

2月26日(土) 17:00~19:00 宇川直宏、Gil Kuno

3月5日(土) 17:00~19:00 山川冬樹、Gil Kuno


入場料:1,500円 要予約

会場 :Space√K(√K Contemporary B1F)


参加お申込みについては公式HP( https://root-k.jp/exhibitions/gilkuno_onoffon/ )にてご確認ください。



[Gallery Talk]

多様な手法を用いて表現しつづけるアーティストGil Kunoの創作の根底にあるものとは何か。

メディアアートとは何か。オルタナティブアートとは?

様々な視点から考察するギャラリートークイベントを開催します。

3月12日(土)は藪前知子氏、山峰潤也氏をお迎えし、「オルタナティブアート」をテーマにディスカッションをいたします。また、最終日となる3月26日(土)にはメディアアートのキュレーションを長年手掛けてきた森山朋絵氏、畠中実氏がGil Kunoと共にメディアアートについてトークを繰り広げます。いずれも現代アートを牽引する皆様による必見のギャラリートークです!

是非ご参加ください。


3月12日(土) 17:00~18:00

藪前知子(東京都現代美術館 キュレーター)

山峰潤也(キュレーター/一般財団法人東京アートアクセラレーション共同代表)


3月26日(土) 17:00~18:00

森山朋絵(東京都現代美術館 キュレーター)

畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 主任学芸員)


入場料:無料 要予約

会場 :√K Contemporary

参加方法詳細は公式HP( https://root-k.jp/exhibitions/gilkuno_onoffon/ )をご覧ください。



[Gil Lab Workshop]

地下で展開するGil Labでは、NFTやサウンドアートなどを題材としたGil Kunoおよびゲストによるワークショップを開催予定です。詳細は本展HPおよびSNSにて随時お知らせいたしますのでお見逃しなく!


3月12日 15:00~16:00 NFT Workshop by Saeko Ehara(3D artist/VJ)×Gil Kuno


入場料:500円 要予約

会場 :√K Contemporary

参加方法詳細は公式HP( https://root-k.jp/exhibitions/gilkuno_onoffon/ )をご覧ください。



各イベント詳細および参加申込み方法は下記ウェブサイトおよびSNSにてご確認ください。

公式HP: https://root-k.jp/exhibitions/gilkuno_onoffon/

TW  : @rk_contemporary

FB  : @rootkcontemporary

IG  : @rk_contemporary


*尚、新型コロナウイルス感染拡大状況により、中止・延期になる場合がございます。

公式HPまたはSNSにて最新情報をご確認ください。



■Featured Works

[Flip Dot Works]

滝や波といった水や花びらが落ちる様子などを撮影した映像をデータ化し、フリップドットディスプレイで再現したシリーズです。起点となったWaterfallをはじめとしたシリーズ作品を出展いたします。パタパタと動くフリップの動きと音が連動し、自然の風景が感じられる作品群です。


Waterfall, 2018


Waterfall, 2018

Analog flip displays, computers, aluminum, wood, wiring


Waves, 2015


Waves, 2015

Analog flip displays, computers, acrylic, LEDs, amplification


[Installations]

本展では、ギャラリースペースを最大限に活用したインスタレーション作品を数点展示いたします。

“The Antmaster”は、カルマ(業)を解くために働く人間を蟻の姿に置き換え、表現した映像作品で、国内外で発表され、2015年には高松城のプロジェクションマッピングで発表されました。また、同年に恵比寿映画祭に出展されたカオス(無秩序)の中にある秩序を表現した作品“Haze”も出展いたします。Gil Kuno作品の真骨頂ともいえる映像作品群をお楽しみください。


The Antmaster, 2008, Warsaw Poland


The Antmaster, 2008, Glass,tempera, projection, audio


Image (C)unsound.com , “The Antmaster” 2008, Warsaw, Poland


Haze, 2015, NTV, Tokyo


Haze, 2009-2015

CO2, Projection, Soundtrack, Dimensions variable


Image @unsound.com, NTV, Tokyo, 2012


[New Works]

木の板の年輪部分だけを残して削り、木のノイズをあらわにした“Hangi Series”や、二元性を持った作品“Everything | Nothing”の新作を含むGil Kunoの最新作を展示いたします。


Hangi Series - Pine 00b, 2022


“Hangi Series - Pine 00b”, 2022

Pine, stain, acrylic


Hangi Series - Pine 00, 2022


“Hangi Series - Pine 00”, 2022

Pine, stain, acrylic


Everything | Nothing, 2014


“Everything | Nothing”, 2014

Acrylic, light, switch, lacquer


[Gil Lab and Other Works]

地下空間のGil Labでは、鑑賞者体験型の作品“Pogophonic”や、会期中に制作された作品などを展示します。また、2005年に文化庁メディア芸術祭 優秀賞を受賞したパフォーマンス作品“Six String Sonics, The”を含む過去のインスタレーション作品の動画などもお楽しみいただけます。


Six String Sonics, The, 2004-present


“Six String Sonics, The”2004-present

Guitar Deconstruction Performance


“Pogophonic”



■Artist|Gil Kuno/ギル久野


Gil Kuno


アメリカ・ロサンゼルス出身。UCLAでメディアアートを専攻。

ニューヨーク在住。

オルタナティブアートサイト UNSOUND.COM、インターネットバンド WIGGLE、FLOW、Six String Sonics, The(ギター解体ユニット)など、活動は広く世界的に評価されている。


【アートフェスティバル】

文化庁メディア芸術祭(過去4回受賞)、Ars Electronica(3回招聘)、恵比寿映像祭、六本木アートナイト、Media Ambition Tokyo、ロッテルダム国際映画祭、World Wide Video Festival(Amsterdam)、Fringe Festival NYC、Glow Festival(Los Angeles)、WRO Festival(Poland) ほか


【展示・パフォーマンス】

国立新美術館(東京)、東京都写真美術館(東京)、Zerospace(New York)、Waterfall Gallery(New York)、六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(東京)、The Hammer Museum(Los Angeles)、Castillo de Rivoli(Italy)、Center for Contemporary Art Zamek Ujazdowski(Warsaw, Poland)、CSW Torun(Poland)、New York Fringe Festival(New York)、 Torrance Art Museum(Los Angeles)、JACCC(Los Angeles)、MCM Gallery(Serbia)、House of Legacy(Serbia)、New Wight Gallery(Los Angeles)、LACE Gallery(Los Angeles)、Laforet Harajuku(東京)、Panke Gallery(Berlin)、ORF(Austria)、Art|Sci Gallery(Los Angeles)、Fuji Rock Festival(苗場)、Melkweg(Amsterdam)、Schouwburg(Rotterdam)、The Sprawl(London)、Liquid Room(東京)、Womb(東京)、Club Asia(東京) ほか


【コラボレーション】

EYE Yamantaka(Boredoms)、YOSHIMI(BOREDOMS/OOIOO)、Ken Ishii、山川冬樹、Merzbow、大友良英、Battles、Vincent Gallo、吉田達也(Ruins)、Carl Stone、Alec Empire(Atari Teenage Riot)、Steve Albini(Big Black, Shellac)、Tamio Shiraishi(Fushitsusha)、Cristian Vogel、Zbigniew Karkowski、Atau Tanaka、GX Jupitter Larsen(The Haters)、Nisennenmondai、Christian Galarreta、Joseph Hammer ほか


Artist HP: https://www.unsound.com/

IG    : @gilkuno

FB    : @gilkuno



■開催概要

企画展名: ON::OFF::ON

出展作家: Gil Kuno(ギル久野)

会期  : 2022年2月19日(土)~3月26日(土)

      *日・月 休み (2月23日、3月21日 祝日開廊)

会場  : √K Contemporary (ルートKコンテンポラリー)

      Address: 東京都新宿区南町6

      Tel  : 03-6280-8808

      Email : info@root-k.jp

      URL  : https://root-k.jp

企画展HP: https://root-k.jp/exhibitions/gilkuno_onoffon/

入場料 : 無料

作品点数: 約40点

主催  : √K Contemporary

機材協力: ベンキュージャパン株式会社

      株式会社シンタックスジャパン

      株式会社エムアイセブンジャパン

      株式会社ジェネレックジャパン



■新型コロナウイルス感染症対策について

新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、開催内容が変更となる可能性がございます。何卒ご了承ください。

ご来場の際は、マスク着用及び検温、手指のアルコール消毒に御協力ください。



■√K Contemporaryについて

√K Contemporaryは、次世代を担う優れたアーティストを広く紹介していく場として、2020年3月神楽坂にオープンしました。長年にわたり、古美術を通して日本美術の継承と発展に尽力してきた加島美術が手掛けるこのギャラリーには、時空や国境を越えて芸術の本質に触れる場を作りたい、という想いが込められています。


公式HP: https://root-k.jp

TW  : @rk_contemporary

FB  : @rootkcontemporary

IG  : @rk_contemporary

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