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アップルウォッチのヘルスデータを活用した実証実験の開始  ~ヘルスケア領域での「行動変容」を促す 新たなソリューション開発を目指して~

東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長:広瀬 伸一、以下「当社」)は、アップルウォッチから収集されるヘルスデータを活用し、疾病の早期発見を行う実証実験を行います。アップルウォッチを通じて疾病の予兆を検知し、お客様の「行動変容」を促すための新たなソリューション開発を目指します。



1. 背景および目的

近年、日本は高齢化の進展による社会保障費の増加や生産年齢人口の減少など多くの社会課題に直面しており、人々が健康を維持することが益々重要となっています。このような中、ヘルスケア領域におけるテクノロジーの進展は、疾病診断技術や疾病予防技術を向上させており、疾病発症前の早期診断や疾病予防サービスの発展が期待されています。また、健康診断・検診・健康情報等のデータを活用することで健康状態を適切に把握し、生活習慣の改善に繋がる行動変容や健康増進を促すことの重要性が高まっています。

東京海上グループは、2021年7月1日からグループのデータ戦略の中核機能を担う東京海上ディーアール株式会社を軸としてデータを活用した新たな事業を開始しており、さまざまなパートナー企業との協業を進めています。ヘルスケア領域においては、保険にとどまらないソリューション(予防・早期発見・再発予防等)を幅広く提供することを目指しており、お客様を“いざ”というときだけでなく“いつも”お守りできる新たな価値創出に向け、アップルウォッチを使った実証実験を開始することとしました。



2. 実証実験の概要

本実証実験では、実験参加者が装着したアップルウォッチから収集されるヘルスデータを活用し、アラート通知を通じて参加者に生じる「行動変容」について検証します。なお、本実証実験にはアップル社から、アップルウォッチのアプリケーション開発に関する技術的なサポートを受けています。


■実証期間  :2021年10月~12月

■対象者   :東京海上グループ社員 約150名

■実証実験内容:

(1) 実証実験対象者は、配布されたアップルウォッチを実証期間中は常に装着するとともに、iOSのプロトタイプアプリケーションをインストールします。

(2) アップルウォッチの不規則な心拍数の通知機能※1を活用して、対象者の心房細動※2の予兆をモニタリングします。

(3) 一定の条件に合致した場合、アプリケーションを通じて対象者にアラートをプッシュ通知します。

(4) アラートを受け取った場合、早期に医療機関への受診を行うという行動変容に繋がるかを検証します。


※1 不規則な心拍数とは、心臓の鼓動を確認して、心房細動を示唆する不規則な心拍リズムがないかどうかチェックするというアップルウォッチの最新機能。

※2 心房細動とは、本来は一定のリズムの電気活動で動く心房が、無秩序に電気活動をしてけいれんしている状態を指します。

(メディカルノート参照: https://medicalnote.jp/diseases/%E5%BF%83%E6%88%BF%E7%B4%B0%E5%8B%95 )


【プロトタイプアプリのイメージ】


プロトタイプアプリのイメージ1


プロトタイプアプリのイメージ2



3. 今後の展開について

当社は、実証実験で得られた課題やデータを検証し、疾病の予兆検知に繋がる新たなソリューションの開発を目指します。また、東京海上グループが有する事故データやリスクマネジメントのノウハウと、アップルウォッチなど最先端のテクノロジーを掛け合わせることで、社会課題の解決に繋がるヘルスケアソリューションの創出に挑戦していきます。

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