南極地域観測隊の越冬隊員に明治大学生が選出

明治大学理工学部 鈴木秀彦 地球・惑星大気物理研究室 遠藤哲歩さん

 第63次南極地域観測隊の越冬隊員に、明治大学 理工学研究科 鈴木秀彦研究室の博士前期課程2年生 遠藤哲歩(えんどうあきほ)さんが選出されました。

 南極地域観測事業は、オゾンホールの破壊など地球環境変動の長期連続観測などのために行われています。鈴木秀彦研究室は地球大気の研究を行っており、研究室の大学院生である遠藤哲歩さんは、夜光雲(※)の研究を行っている中での選出となりました。

 

※夜光雲とは・・・オーロラと同じくらいの高度で輝く超高層の雲です。従来は北極と南極の近辺で超高層大気が最も冷たくなる夏の期間だけ見られていましたが、近年、北海道などの都市でも見られるようになりました。地球環境変動の影響であると考えられ、鈴木秀彦研究室ではカメラをつけた気球を雲の上まで飛ばしたり日本発着の航空機につけたカメラで撮影したりするなどして観測・分析を行っています。


 遠藤哲歩さんの活動


 37名の越冬隊のうち、遠藤さんは一般研究観測員として超高層大気の観測を行います。この研究は地球大気システムを理解するうえで不可欠な極域大気のダイナミクス解明のために行われ、今回参加する活動では、宇宙天気と宇宙線の関係、地球全球で起こる雷活動、オーロラ変動メカニズムといった多岐にわたる研究テーマに関連する観測に従事します。  


出発から帰国までの行程

遠藤さんら越冬隊員は南極観測船「しらせ」で2021年11月10日(水)に日本を出発して南極に向かい、2021年12月より南極の昭和基地での活動に入ります。およそ1年2か月の基地での活動の後、2023年3月末に帰国する予定です。


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