作曲家 黛敏郎が手がけた雅楽作品《昭和天平楽》 蘇演音源を初CD化! 音楽評論家 片山杜秀が語る「作曲家 黛敏郎と昭和天平楽」 語り下ろし音声を加えた特別盤!

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    2021年6月15日 10:00

    Salida(所在地:三重県桑名市大山田6丁目7-49、代表:出口寛泰)は、初演から47年ぶりに舞台蘇演された、作曲家 黛敏郎が手がけた唯一の雅楽作品《昭和天平楽》音源を初CD化したCD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」を、2021年9月1日(水)より全国CDショップで発売します。

    それに先駆け、7月1日(木)~22日(木)に「Salidaネットショップ」( http://salidanetshop.cart.fc2.com )にて先行予約販売受付〔CD発送:7月27日(火)〕を行います。


    ●CD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」先行予約販売受付「Salidaネットショップ」URL

    http://salidanetshop.cart.fc2.com


    ●CD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」特設ページURL

    http://salida1.web.fc2.com/mayuzumitoshironogagakusyowatenpyorakutoptape.html


    作曲家 黛敏郎とCD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」


    【CD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」制作の背景】

    三島由紀夫原作のオペラ《金閣寺》や映画『天地創造』の音楽などを手がけ、TV番組『題名のない音楽会』の企画・司会を長年にわたりつとめたことでも知られる作曲家 黛敏郎。

    本企画では黛敏郎が手がけた唯一の雅楽作品《昭和天平楽》蘇演音源を初CD化。さらに音楽評論家 片山杜秀氏による「作曲家 黛敏郎と昭和天平楽」についての語り下ろし音声を加えた特別盤として完成させました。



    【CD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」の特長】

    1. 初演から47年ぶりに演奏された黛敏郎《昭和天平楽》音源を初CD化

    戦後高度経済成長のもとでの繁栄の中で、享楽に身をゆだねる日本人の暮らしを形容する「昭和元禄」という言葉が盛んに飛び交っていた1960年代末。国立劇場は、雅楽をより普及・活性化させるため、作曲家 黛敏郎に新作雅楽を委嘱することを発案します。

    黛は、平安時代以降に洗練された上品な雅楽ではなく、平安以前の奈良時代に使われていた古楽器「大篳篥(おおひちりき)」「大箏(だいそう)」「雅琴(がきん)」などを編成に加え、中国大陸・ベトナム・朝鮮半島の音楽が生々しく混在し、エネルギーに溢れた奈良時代的雅楽を自身のイマジネーションによって現代に復活・創造するべく作品を完成させました。

    1970年代における「昭和元禄」的な時代の中で刹那主義におちいり、生命力を失っていく現代人に対するアンチ・テーゼが込められたその新作雅楽のタイトルは《昭和天平楽》。

    《昭和天平楽》は、1970年に初演され、後にLPレコードが発売されたものの、通常の雅楽では使用されない古楽器が必要なことなどから、その後再演されることはなく、LPレコードも発売から半世紀が経過し入手困難となっています。

    そのような状態の中、CD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」では、初演から47年ぶりに「サントリー芸術財団 サマーフェスティバル2017」で演奏された《昭和天平楽》音源を公益財団法人サントリー芸術財団より提供いただき、初のCD化を実現しました。


    2. 日本を代表する音楽家による名演を収録

    黛敏郎《昭和天平楽》蘇演の指揮をつとめたのは、日本音楽コンクール第1位、日本現代音楽協会作曲新人賞、芥川作曲賞、出光音楽賞、佐治敬三賞など数々の受賞歴を持つ、作曲家 伊左治直。演奏は、雅楽の古典曲以外に廃絶曲の復曲や現代作品の演奏にも積極的に取り組む活動で、これまで中島健蔵音楽賞特別賞、芸術祭大賞などを受賞している雅楽演奏団体 伶楽舎。

    日本を代表する一流の音楽家・演奏団体による名演が収められた豪華盤です。


    3. 音楽評論家 片山杜秀氏による「作曲家 黛敏郎と昭和天平楽」語り下ろし音声を特別収録

    「サントリー芸術財団 サマーフェスティバル2017」で総合プロデューサーをつとめ、黛敏郎《昭和天平楽》を47年ぶりに再演するという企画を立案したのは、NHK-FM『クラシックの迷宮』パーソナリティとしておなじみの音楽評論家 片山杜秀氏。

    本CDには《昭和天平楽》蘇演音源に加え、片山氏による語り下ろし音声「片山杜秀さんに訊く『作曲家 黛敏郎と昭和天平楽』」(訊き手:出口寛泰)を特別収録。

    コロナ禍により、スタジオでの収録が出来ないことを受け、片山氏の御自宅にてお話を録音してくださるという、破格の御厚意によって実現した企画です。


    4. 貴重音源をハイクオリティサウンドでCD化

    公益財団法人サントリー芸術財団より提供された貴重な黛敏郎《昭和天平楽》蘇演音源を、より豊かな響きで記録するため、マスタリングをソニー・ミュージックスタジオのチーフエンジニア 鈴木浩二氏にお願いし、繊細かつエネルギッシュなハイクオリティサウンドでのCD化を実現しました。



    【CD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」収録内容】

    ●昭和天平楽(1970)

    (1) I.序 音取・唐楽 (14:49)

    (2) II.破 乱声・笙音取・林邑楽 (12:39)

    (3) III.急 序吹・高麗楽 (9:36)


    指揮:伊左治直 伶楽舎

    録音:2017年9月4日 サントリーホール ブルーローズ

    サントリー芸術財団 サマーフェスティバル2017

    「ザ・プロデューサーシリーズ 片山杜秀がひらく 日本再発見」

    <主催>公益財団法人サントリー芸術財団


    ●片山杜秀さんに訊く「作曲家 黛敏郎と昭和天平楽」(訊き手:出口寛泰)

    (4)-(5) 「はじめに」 [0:54]

      (6) 【作曲家 黛敏郎について】 [3:57]

      (7) 「武満徹と黛敏郎」 [3:37]

      (8) 「日本のドゥビュッシーと日本のストラヴィンスキー」 [4:38]

      (9) 「興味・関心は同じだが、引き出してくるものが違う」 [5:41]

      (10) 【昭和天平楽と「1970年」について】 [2:23]

      (11) 「三島由紀夫と黛敏郎」 [3:34]

      (12) 「昭和天平楽と大阪万博・三島事件」 [6:46]

      (13) 「現代人へのアンチ・テーゼ」 [4:15]

      (14)-(15) 「おわりに」 [1:50]

    録音:2021年5月



    ■「Salida」概要

    代表者 : 出口寛泰

    所在地 : 三重県桑名市大山田6丁目7-49

    設立  : 2004年

    事業内容: 日本人作曲家に関連する情報の発信、CD制作販売

    URL   : http://salida1.web.fc2.com