GfK Japan調べ:2011年 映像ソフト市場総括

セル映像ソフト市場全体では金額前年比3%減、 Blu-rayソフト市場は同45%増の順調な拡大

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(略称:GfK Japan、所在地:東京都中野区、代表取締役社長:朝比奈 進)は、2011年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。

【概要】
・2011年のセル映像ソフト市場の前年比は、数量5%減、金額3%減となった。
・販売チャネル別ではEコマースが構成比を伸ばし、数量、金額ともに最大チャネルを堅持。
・Blu-rayソフト市場は数量前年比43%増、金額前年比45%増と順調に市場拡大、2011年の市場規模は588億円に到達した。


【映像ソフト全体】
 2011年のセル映像ソフト市場(通常DVD、Blu-ray、UMDなど全て含む)は、5,650万枚、2,292億円となった。
 前年比は数量ベースで5%減、金額ベースで3%減と、前年にやや一服したかに見えた漸減傾向が再び現れる結果となった。販売チャネル別金額構成比は、Eコマース47%、メディアストア32%、家電量販店11%となった。Eコマースは構成比を4%ポイント伸ばし前年に続き最大チャネルとなった。
 ジャンル別に見ると、洋画ジャンルは金額構成比15%(対前年1%ポイント減)と前年からわずかに構成比を下げた。上半期では、前年に「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」「アバター」等の超大作が市場を席巻した反動から落ち込みが大きかったが、下半期は「ハリー・ポッターと死の秘宝」や「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」など人気シリーズの新作が発売された結果、金額前年比でプラスとなった。音楽ジャンルは、全ジャンルにおける年間販売数量ランキングの上位3作品を嵐とAKB48で独占するなど市場の牽引役となり、金額構成比は27%(対前年3%ポイント増)に達した。また、KARAや少女時代といったK-POP勢の躍進も顕著であった。邦アニメは金額構成比で前年並みの24%となった。
 メーカー(発売元)数量シェア首位はワーナー・ホーム・ビデオ、金額シェア首位はエイベックスとなった。ディストリビューター(販売元)シェアは、3年連続でソニーミュージックが、数量・金額ともに首位を独占した。


【Blu-rayソフト】
 2011年のBlu-rayソフト市場は、1,159万枚、588億円。数量前年比43%増、金額前年比45%増と順調に市場拡大を果たし、金額構成比では、映像ソフト市場全体の4分の1を占めるに至った。
 チャネル別金額構成比は、Eコマース61%、メディアストア18%、家電量販店16%となった。最大チャネルであるEコマースの構成比はついに6割を超えた。洋画・邦アニメの2大ジャンルのほか、音楽・邦画が拡大し、金額構成比は邦アニメ49%、洋画25%、音楽10%、邦画6%となった。


【2012年展望】
 2012年の映像ソフト市場全体では前年並みの販売を維持すると予想される。レコーダーにおけるBDレコーダーの販売数量構成比は2011年12月単月では市場の9割を超えた。BD視聴環境の成熟を追い風に、Blu-rayソフト市場は2012年も着実に成長を続けると見られる。


■ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社
 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社は、家電製品などの耐久消費財実売データ、その他総合マーケティングサービスを提供する調査会社、GfKグループの関連会社である。
 オプティックス製品、ゴルフ用品、映像ソフトウエア等の分野において、POSデータ・店舗監査データを基に推計した市場代表性の高いマーケットデータと関連サービスを提供している。

URL: http://www.gfkrt.com/japan


※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。

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