就職白書2021

株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤学)の研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、『就職白書2021』として企業の2021年卒採用活動および学生の就職活動の実態、また2022年卒採用の見通しについてまとめており、一部を抜粋してご報告申し上げます。


本件の詳細はこちらよりご確認ください(PDF 1.7 MB)

https://www.recruitcareer.co.jp/news/20210216rsh6d.pdf


※『就職白書2021』の冊子については、4月以降に発行予定です



■サマリー

【2021年卒:企業】採用難から一転、採用充足の割合が増加。採用活動のオンライン化も影響

2021年卒における企業の採用活動は、採用数の計画に対して充足した企業が、前年と比べ増加しました。また、採用予定数を100としたときの内定人数は96.8となり、2020年卒の89.5と比べ採用計画に対して充足している様子が見受けられます。これは、企業の動きだけでなく、学生が新型コロナウイルス禍において不安を感じ、活動量を例年と比べて増やしたことも理由として考えられます。新型コロナウイルス禍で注目されたオンラインの活用ですが、Web面接の実施有無で充足度に差があり、Web面接での選考が特に進んでいる関東や従業員5,000人以上の企業で充足度が高いことが分かりました。

【2021年卒:学生】不透明で不安な環境下において学生の活動量が増加。進路確定率は前年並みに

学生の進路確定率は前年並みですが、進路が決まっていない学生も若干増え、新型コロナウイルス禍の影響が見受けられます。しかし、入社予定企業等への納得度は微増となりました。就職活動の各プロセスにおいてオンライン形式の活動を中心に行動量が増え、新型コロナウイルス禍で先行きが不透明な中でも学生が懸命に活動した様子が見えます。選考プロセスにおける対面・Webの意向については、説明会はWebを希望し、面接や内定後の面談は対面を希望する学生が多くなっています。学生、企業ともにWebを通じたコミュニケーションでは、人物や組織風土、雰囲気などが十分に伝わりきらないように感じられることを課題と捉えており、単純に活動プロセスをWeb化するだけでなく、いかに伝わるように伝えるかに工夫の余地があるでしょう。

【2022年卒:企業】採用予定数は前年同水準。採用スケジュールはオンライン化で前倒しに

2022年卒採用の見通しは、採用スケジュールを決められていない企業が多いことが特徴です。また、採用プロセスの開始時期を見ると、対面面接では3社に1社が未定となっています。しかし、開始時期を決定している企業を見ると、採用活動のWeb化が進展したこともあり、前年新型コロナウイルス禍によって後ろ倒しされたスケジュールよりも早く選考が進むことが予想されます。採用予定数については、全体では前年から大きな変化はありませんが、2021年卒で採用予定数5~9人以下だった企業で微増し、50人以上では微減しています。採用基準については、大手企業を中心に2021年卒より少し厳しくする傾向が見られます。

【より良い個人と組織のマッチングに向けて】重要なのは学生・企業の十分なコミュニケーション

『就職白書2020』に引き続き、企業が採用活動で提供する情報と学生が就職活動で知ることができた情報には差が見られ、相互理解には課題があるといえます。しかし、入社予定者に満足している企業は、企業内での採用設計や戦略が練られており、学生への情報開示が進んでいることが分かりました。自社が求める(自社で身につく)能力や仕事内容、文化などを適切に把握・言語化し、学生にとってリアリティのある情報を伝えていくことが採用上のコミュニケーションにおいて重要であるといえます。


本件の詳細はこちらよりご確認ください(PDF 1.7 MB)

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