「関東学院大学インターナショナル・レジデンス」開業 -202...

「関東学院大学インターナショナル・レジデンス」開業  -2021年3月10日入居開始予定-

株式会社 学校計画が総合監修を行い、株式会社 コプラスと協働した、次世代型国際学生寮「関東学院大学インターナショナル・レジデンス」が2021年春に開業します。関東学院大学が目指すキャンパスの多様化を推進させ、文化、宗教、言語、思想の異なる多様な人々との交流を通じた学びを深めるために、横浜・金沢八景キャンパスから徒歩2分の至近距離に、海外からの留学生のみならず、日本人学生も共同で生活する国際混住寮を建設します。空港施設 株式会社が学校法人の所有する土地を借地し、建物の建設及び維持管理を行った施設を大学が利用する「事業スキーム」が特徴です。大学と企業との双方にメリットがある価値の高いコラボレーションを実現させることができました。(事業取組形態は後述)


全体図



■学校法人の土地に民間事業者が学校施設を建設・維持管理


敷地北西側からの外観


人口減少・少子化に伴い、学校法人は従来とは異なる厳しい運営を求められるようになってきています。予算の面でも建物維持管理を含む施設整備費は年々増加し、学校運営の重要課題になりつつあります。株式会社 学校計画の提案では民間会社のノウハウを利用することにより、学内でなくてもできることは学外の専門企業にアウトソーシングすることで学内の業務負担を減らし、相対的に大学のリソースを本来の目的である教育研究に注ぐことができるようになります。


事業取組形態



■4つの価値を提供する滞在型学びの施設


3階共用キッチン


本施設では4つの価値を提供します。

(1) 留学生誘致により、多様な文化・言語に触れながら暮らすことで、国内留学を体験できる施設です。

(2) 企業と連携することにより資金調達および企業による安定的な保有が可能となります。家賃軽減のためのノウハウを民間企業が提案し、学生の皆さんに負担の少ない優良な住環境を提供することが大学のイメージアップにつながります。

(3) 地域との連携も図り、敬遠されがちな寮施設を近隣とのコミュニケーションのきっかけに変えるための運営を行います。

(4) 少子化が進む状況において学生確保は最重要課題です。大学再編成時代において他大学に先んじて選ばれる大学となる将来ビジョンを描きます


国際学生寮4つのキーワード


本プロジェクトでは、一般的なPFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)とは異なり、民間企業が不動産投資物件として建物を保有し、大学が借り上げるというスキームを採択しました。また、1~2階にドラッグストアや保育施設などのテナントを誘致することで、住居部分の学生の家賃負担の軽減と、学生・近隣住民双方の利便性の向上を実現しました。



■関東学院大学インターナショナルレジデンスについて


3階学生寮受付ロビー


関東学院大学インターナショナルレジデンスでは留学生を含めた国内外の学生400名のコミュニティーを運営してまいります。館内には宿直室を設けており24時間体制での学生対応が可能です。各フロアには2つの光庭を囲うように南側居住エリアと北側居住エリアに分かれています。それぞれの入り口には入館確認と同時に、立ち入り制限による安全管理ができるようにカードキーが設置されています。



■施設概要

所在地     :神奈川県横浜市金沢区六浦1-14-12

構造・階数・高さ:鉄骨造 地上6階 塔屋1階 建物高さ19.95m

規模      :敷地面積 6,611.71m2

         建築面積 2,298.31m2

         延べ面積 9,582.01m2

部屋数     :115室(4人部屋91室・2人部屋12室・1人部屋12室)

収容人数    :400名

工期      :着工 2019年7月1日

         竣工 2021年2月8日

入居開始(予定) :2021年3月10日(予定)

事業主体    :空港施設 株式会社

寮運営主体   :学校法人 関東学院(業務委託先:株式会社 学生情報センター)

総合監修    :株式会社 学校計画

設計監理    :株式会社 建築都市デザイン研究所 一級建築士事務所

企画      :株式会社 コプラス

施工      :新日本建設 株式会社


<図面_関東学院大学インターナショナル・レジデンス>

https://www.atpress.ne.jp/releases/245859/att_245859_1.pdf



■学生寮共用空間の特徴


互い違いに設けた吹き抜け空間


一般的な学生寮ではフロアが複数階にまたがる場合、それぞれのフロアで生活する学生は、その階の空間だけを利用しがちです。本施設では共用スペースに吹き抜け空間を互い違いに設けることにより、そのフロアの上下階を見通すことが可能です。空いているスペースを見つけやすく施設の利用効率が高まるように計画されています。


光庭に面した3階共用ラウンジ



■学びのスペースについて


6階共用ラウンジ・テレビルーム


本施設の特徴として、共用空間の充実を挙げることができます。窓辺に設けたカウンターや図書館の自習室のような仕切られたスタディールーム、意見交換のためのラウンジなど、随所に学びのためのスペースを設けています。開放的な空間とガラスで閉じた部屋を上手に使い分けることにより、個室に閉じこもりがちな従来型の学生寮にはないコミュニティー型の学習が自然と身につく工夫がなされています。


5階共用ラウンジ(吹き抜け空間)



■個室の特徴について


家具で仕切られた4人部屋(洗面・シャワー・便所は共用)


従来の学生寮では、個室内の諸機能を充実させることにより民間のワンルームに引けを取らない高級な仕様になっていますが、その結果、学生が個室にこもり個人だけの時間を過ごすという事例を多く見かけます。本施設では、できるだけ学生たちが共用空間で時間を過ごし、居住者同士の会話が多く促進されるような空間づくりを基本コンセプトとしています。

また、同時に民間事業で重視される収益性向上の課題についても検討を重ね、個室の面積を横浜市の条例で定められた最小値とする一方で、部屋のいたるところに収納を設け利便性の向上のための工夫を凝らしています。当初、2段ベッドによる相部屋も想定されていましたが、何とかしてプライバシーを確保できないかと思案を重ね、家具を仕切りとして兼用するというアイデアに至りました。



【会社概要】

<株式会社 学校計画>

前職・東京大学駒場キャンパス計画室で約11年間、継続して取り組んだ24の教育関連事業を通じて培った多様な学びの体験や空間を開発するノウハウを活用し、学校関連施設を中心としたプロジェクトの統括を行っています。


<株式会社 コプラス>

コミュニティ=人と人との『つながり』をキーファクターとし、「想い」をカタチにする差別性の高い住まい・空間・まちづくりをご提案する不動産コンサルティング会社です。長年のコーポラティブハウス事業で培った多数関係者を束ねる調整力を基盤とし、コミュニティ賃貸・コレクティブハウス・宿泊施設・観光事業、まちづくりまで事業を広げています。

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