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日経BPコンサルティング調べ 「大学ブランド・イメージ調査 2011-2012」【首都圏編】(2011年8月実施)  東京大学が、首都圏の主要大学120校の中で「大学ブランド偏差値」第1位 教育関連従事者の評価:「資格取得に積極的な」東京学芸大学、「学部、学科が充実している」日本大学

 日経BPコンサルティング(本社:東京都港区、代表取締役社長:戸田 雅博)は、2011年8月に実施した「大学ブランド・イメージ調査 2011-2012」の結果をまとめ、本日(2011年11月9日)調査結果報告書を、発行・発売する。

大学ブランド・イメージ調査 2011-2012
大学ブランド・イメージ調査 2011-2012

 「首都圏」「近畿」のほか、「北関東・甲信越」「北陸・東海」「中国・四国」「九州・沖縄・山口」の6地域403大学を対象に、同地域在住のビジネス・パーソンや、中学生以上の子供のいる父母、また教育関連従事者の目線から調査したものである。大学の「認知度/認知経路」「採用意向度」「入学推薦度」や「子供の進学に対する意識」などのほか、大学や学生などに対する49項目に及ぶブランド・イメージを尋ねた。
 首都圏編の「大学ブランド偏差値」(大学ブランドの総合力を示す指数)ランキング第1位は、92.9ポイントを獲得した東京大学(表1)。東京大学は、49のブランド・イメージ項目の内、17項目でトップとなった。第2位は慶應義塾大学(85.0ポイント)、第3位には早稲田大学(82.0ポイント)が続いた。なお、6地域全体での403校を対象とした大学ブランドランキングでは、京都大学が第1位となった。
 66校の大学ブランド偏差値の分布をみると、東京大学が突出したポイントを獲得。第17位の東京学芸大学から、第43位の東京工科大学までが50ポイント台に入り、それ以降の半数以上の大学は平均以下の40ポイント台となった。よって、下位の大学は、さまざまなステークホルダーに対して、自校の魅力がまだ十分に伝わっていない可能性がある。
 また、トップ10に国立大学が5校(東京大学、一橋大学、お茶の水女子大学、東京工業大学、東京外国語大学)、私立大学が5校(慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、青山学院大学、明治大学)ランクインした。


●教育関連従事者による評価:
「資格取得に積極的な」東京学芸大学、「広報活動に力を入れている」早稲田大学、「学部、学科が充実している」の日本大学など、大学の特徴が明らかに

 本調査では、大学の教職員など教育関連従事者にもブランド評価を依頼した。その結果から、各イメージ項目第1位になった大学をみると、その大学の特徴や「らしさ」が、より身内に近い関係者に、どの程度浸透しているかがうかがえる(表2)。例えば、「資格取得に積極的」では教員養成課程のある国立大学、東京学芸大学が第1位となった。また、「広報活動に力を入れている」では、早稲田大学が首位となった。「学部、学科が充実している」では14の学部を有する(通信教育部、短期大学部を除く)日本大学が、また「グローバル/国際交流が活発」では国際基督教大学が、それぞれ第1位を獲得した。

 大学ブランド偏差値の高い大学は、そもそも大学が知られているかどうかを示す「大学認知率」も高い傾向にある。しかし、学生数や学部・学科が少ないといった規模の小ささの影響で、認知率がそれほど高くない大学の中に、ブランド偏差値が平均の50を超えている大学もあり、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を地で行く大学が存在する。まさに様々なステークホルダーに魅力ある大学として印象付けられている大学である。今回の調査では、国際基督教大学や電気通信大学、学習院女子大学などがそれに該当する。それらとは対照的に、認知率、ブランド偏差値ともに低い大学も少なくない。ブランドを大学経営の中で体系立って管理せず、解決すべき課題すら認識されていない大学である。少子化・全入時代のいま、自校のブランド育成の進捗を数値化して客観的にレビューすることが、まずは必要ではないだろうか。
(吉田 健一=日経BPコンサルティング ブランドコンサルティング部 次長/
ブランドプロジェクト・マネージャー)


「大学ブランド・イメージ調査2011-2012」
【首都圏編】【近畿編】【北関東・甲信越編】【北陸・東海編】【中国・四国編】【九州・沖縄・山口編】
 6地域の主要大学計403校の「ブランド偏差値」算出を目的としたインターネット調査(医科大学や体育大学、短期大学などは除外)。「地域産業への貢献度」や「研究施設の充実度」、また学生の「語学力」や、「コミュニケーション能力の高さ」など大学や在学生へのブランド・イメージ49項目を測定し、それらをまとめた総合ブランド指数(=大学ブランド偏差値)を算出してランキング化した。
 調査にあたって、日経BP/日経BPコンサルティング調査モニターを中心に、同地域のお仕事をお持ちの方(有職者)や、中学生以上の子供がいる父母、教育関連従事者に回答を依頼。なお、調査設計や分析にあたり、企業ブランドおよび製品/サービスブランドの調査で実績のある「ブランド・ジャパン」で培ったノウハウを活用し、調査するイメージ項目を洗い出した。首都圏編は2011年8月3日~21日に実施し、9,631件(同地域在住の有職者、学生の父母)の有効回答を得た。2011年11月9日に調査結果報告書を発行。
( http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/report/ub2012/ )


表1 【首都圏編】大学ブランド偏差値ランキング(有職者編)TOP30
http://www.atpress.ne.jp/releases/23774/1_1.JPG

表2 各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(34項目:教職員など教育関連従事者ベース)
http://www.atpress.ne.jp/releases/23774/2_2.JPG


【ノミネート大学】
■東京都
お茶の水女子大学、電気通信大学、東京外国語大学、東京海洋大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京大学、東京農工大学、一橋大学、首都大学東京、青山学院大学、亜細亜大学、桜美林大学、大妻女子大学、嘉悦大学、学習院女子大学、学習院大学、共立女子大学、杏林大学、慶應義塾大学、恵泉女学園大学、工学院大学、國學院大學、国際基督教大学、国士舘大学、駒沢女子大学、駒澤大学、実践女子大学、芝浦工業大学、上智大学、昭和女子大学、白百合女子大学、成蹊大学、成城大学、聖心女子大学、清泉女子大学、専修大学、創価大学、大正大学、大東文化大学、高千穂大学、拓殖大学、玉川大学、多摩大学、中央大学、津田塾大学、帝京大学、東海大学、東京家政学院大学、東京家政大学、東京経済大学、東京工科大学、東京純心女子大学、東京女子大学、東京電機大学、東京都市大学、東京富士大学、東京理科大学、東邦大学、東洋学園大学、東洋大学、二松學舎大学、日本女子大学、日本大学、文化学園大学、文京学院大学、文教大学、法政大学、武蔵大学、武蔵野大学、明治学院大学、明治大学、明星大学、目白大学、立教大学、立正大学、和光大学、早稲田大学
■千葉県
千葉大学、江戸川大学、川村学園女子大学、敬愛大学、秀明大学、淑徳大学、城西国際大学、聖徳大学、千葉経済大学、千葉工業大学、千葉商科大学、中央学院大学、帝京平成大学、東京成徳大学、明海大学、麗澤大学、和洋女子大学
■神奈川県
横浜国立大学、横浜市立大学、神奈川大学、鎌倉女子大学、関東学院大学、相模女子大学、産業能率大学、松蔭大学、鶴見大学、桐蔭横浜大学、東洋英和女学院大学、フェリス女学院大学、横浜商科大学
■埼玉県
埼玉大学、埼玉県立大学、跡見学園女子大学、埼玉学園大学、十文字学園女子大学、城西大学、尚美学園大学、駿河台大学、聖学院大学、西武文理大学、東京国際大学、獨協大学


ブランド・ジャパン:
 国内で使用されているブランドを消費者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大のブランド評価調査プロジェクト。
2001年に第1回調査を実施し、2012年で12回目を迎える。

日経BPコンサルティング:
 日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」、「企画・編集」、「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)

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