「人に優しいウェルネス照明」の開発について 京セラと奈良県立医科大学が実証実験を開始

    技術・開発
    2020年6月10日 14:15

     京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫、以下:京セラ)は、公立大学法人 奈良県立医科大学(理事長・学長:細井 裕司、以下:奈良県立医科大学)の協力を得て、2020年6月中旬より、当社独自のLED照明「CERAPHIC(セラフィック)」を活用し、人に優しいウェルネス照明の開発を目的とした実証実験を開始いたしますのでお知らせします。


     京セラと奈良県立医科大学は、2018年9月より、人に優しいLED照明の開発を目的とした共同研究を行っており、2019年7月からは、当社独自のLED照明「CERAPHIC」を用い、人間の体内時計と関連するホルモンや人の覚醒度に与えるLED照明の影響等についての予備実験を行ってまいりました。


     近年、日常生活でのパソコンやスマートフォンのブルーライトが睡眠に与える影響など、光と体内時計との関係について多くの研究が行われており、特に、人の睡眠・覚醒リズムを調節する作用のあるホルモンである「メラトニン」は、体内時計や睡眠に大きな影響を与えると言われています。その一方、関連製品の開発においては、根拠となる医学的見地での客観性の確保が製品開発時の課題となっていました。


     本実証実験は、当社の研究開発本部メディカル開発センターが奈良県立医科大学 疫学・予防医学講座の大林賢史特任准教授および佐伯圭吾教授の協力を得て、自然光再現のみならず、スペクトルを積極的に制御することで、特定のスペクトルが人の睡眠や覚醒リズムを調整する作用のあるホルモン「メラトニン」に及ぼす効果を、医学的見地に基づき検証します。京セラは、本実証実験を経て2021年度中に「人に優しいウェルネス照明」としての製品化を目指してまいります。


    ※「CERAPHIC」は京セラが事業展開しているLED照明に関するブランドであり、

    「CERAPHIC」(ロゴ)は京セラ株式会社の国内における登録商標です。


    ■「CERAPHIC」について

     CERAPHICは、紫色LEDを励起光とする発光デバイスを使用した「照明器具」や、「照明制御システム」の名称です。

     自然光に近似した生体に優しい光、景観に適した美しく高級感のある光など、光の質にこだわる人の多様なニーズに応える“価値ある光”を提供します。


    スペクトル分光分布図




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