AIで自然な要約文を作成する 「COTOHA Summarize」の提供を開始

~世界最高水準の精度で、日本語・英語の文章を指定した長さに要約可能~

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、AIによって長い文章から自然な要約文を自動生成する「COTOHA Summarize」の提供を、2020年4月23日より開始します。

 「COTOHA API」の1つとして先行提供しているAPIに加え、利用シーンに応じたツールによって、高精度な自動要約機能を利用いただくことができます。

1. 背景

 ビジネスで迅速な意思決定を行うためには、効率的な情報収集が欠かせません。一方で、ビジネス領域のボーダーレス化・グローバル化などによって、把握すべき情報は増加し続けています。このような課題を解決する手段として自動要約サービスが存在しますが、既存のサービスは原文から文章を抽出する機能のみであり、読みやすい文章にまとめる機能はありませんでした。

 NTT Comの自然言語解析AI「COTOHA(R)」シリーズ(※1)の要約サービスである「COTOHA Summarize」は、原文からの文章抽出だけでなく、自然な要約文を生成することで、情報の効果的なインプットを実現します。このたび、「COTOHA API」として先行提供中のAPIに加え、さまざまな利用シーンですぐ活用できる状態にプリセットしたツールを提供することで、「COTOHA(R)」シリーズによるデジタルトランスフォーメーション(DX)の可能性を拡げていきます。

 

2.  「COTOHA Summarize」の特長

 Webページ、ビジネス文書などの文章を入力すると、指定した文字数に近い長さの要約文を作成することができます。日本語だけでなく、英語の要約も可能です。


(1) 日本初の生成型要約

 元の文章から重要な文章を抽出するだけでなく、抽出した結果を自然な要約文として自動生成することができます(※2)。要約文の自動生成機能の商用提供は、日本で初めて(※3)です。

 

(2) 世界最高水準の要約精度

 NTT研究所によるAI技術の研究成果を活用しており、要約評価指標である「Rouge」(※4)スコアで、世界最高レベルの要約精度を達成しています。

要約のサンプルについては【別紙】を参照ください。

https://www.atpress.ne.jp/releases/211325/att_211325_1.docx

 

3.ツールの概要

 以下のようなシーンですぐに活用できるツール(プログラム)を提供します。ツールの種類は今後追加していく予定です。

 

(1) 閲覧しているWebサイトの内容を要約するツール

 Webブラウザで閲覧したサイトの要約文を生成するツールです。市場調査やマーケティングにおける効率的な情報収集に役立ちます。


(2) 社内で利用するビジネス文書を要約するツール 

 ビジネス文書などを入力すると、要約した文書を出力するWebアプリケーションを備えたツールです。社内向けのWebサイトに組み込むことで、社内文書を要約するケースなどに利用できます。(※5)


(3) RPAと連携し、情報を自動収集して要約するツール 

 RPAソフトとの自動連携機能を提供し、閲覧したサイトの要約文を自動生成するツールです。業務の大幅な省力化、効率化に貢献します。


(4) 講演・演説などの音声データから自動で要約文を作成するツール 

 音声認識APIと組み合わせることにより、講演や演説などを文書として要約できるツールです。文字起こしの稼働を削減でき、確認作業のみで講演や演説の要約を作成することができます。


 

4. 提供開始日

 2020年4月23日

 (3)、(4)のツールは順次提供予定です

 

5. 提供方法

 「COTOHA Summarize」は、「COTOHA(R) API Portal」内の下記Webページからお申し込みいただけます。

 「COTOHA(R) APIお問い合わせ」 https://api.ce-cotoha.com/contents/contact.html

 

6. 利用料金

 NTT Comが提供する「COTOHA API」の料金プランが適用されます。

初期費用:無料

月額費用:13万円(税抜)  (左記料金で原文約520万字(※6)までの要約が可能)
 利用開始月を含む3カ月間の料金は無料です。

 

 なお、上記の料金で、要約の他にも「COTOHA API」として提供するさまざまな自然言語解析APIをご利用いただくことが可能であり、音声認識、テキスト分類など計15種類の豊富な機能をラインアップしています。また、今後もAPIの追加を行っていく予定です。

《「COTOHA API」とは》

 NTT Comが2018年9月より提供している、AIによる自然言語解析APIです。NTTグループが40年以上にわたって蓄積・精錬した210万語を超える日本語辞書およびAI関連技術「corevo(R)(コレボ)」(※7)と、NTT Comが独自開発した自然言語解析技術を実装しています。

構文解析/固有表現抽出/照応解析/キーワード抽出/類似度算出/文タイプ判定/感情分析/音声認識/音声合成/固有名詞補正/ユーザー属性推定(β版)/言い淀み除去(β版)/音声認識誤り検知(β版) /要約/テキスト分類のAPIを提供しています。



※1: 「COTOHA(R)」シリーズは、NTTグループが40年以上にわたり蓄積したAI関連技術「corevo(R)(コレボ)」と、NTT Comが独自開発した自然言語解析技術を活用したAIサービスです。

※2: 要約文を生成せず、重要な文章を抽出するだけの用途にもご利用いただけます。

※3: SIなどで個別に開発したものを除きます (2020年4月23日時点、NTT Com調べ)。

※4: 「Rouge (ルージュ)」とは、テキスト要約の評価に用いられ、人間の作成した要約と、システムが作成した要約との一致度を測る指標です。

※5: 提供開始時点(2020年4月23日)では、入力したテキストデータの要約を行います。今後、Microsoft Office形式のファイルをそのまま要約する機能の追加を予定しています。

※6: 「COTOHA Summarize」を含む「COTOHA API」はAPIの利用回数(コール数)に応じた課金体系となっています。月額費用13万円(税抜)でご利用可能な「COTOHA Summarize」のコール数は5,200回です。なお、ご利用可能な文字数は、以下の要素により変動します。
 [1] 1回(コール)につき最大原文1,000字まで要約することが可能です(一度に要約可能な分量は5コール分の最大5,000字)。1,000字未満の短い文章の要約であっても、1コールとしてカウントされるため、1,000字未満の要約を行った回数に応じて、要約可能な文字数が少なくなります。
 [2]月額費用13万円(税抜)でご利用いただけるコール数は、他の「COTOHA API」と共通になっています。このため、要約以外のAPIを利用される場合、そのコール数に応じて、要約可能な文字数が少なくなります。
  なお、月額費用に含まれるコール数を超過した場合は、従量課金にて利用いただくことが可能です。料金は、1コール(最大原文1,000字)あたり25円(税抜)です。

※7: 「corevo(R)」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。 http://www.ntt.co.jp/corevo/


  

 

 


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