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    三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社

    世界初!環境配慮型 高硬度・透明難燃のポリカーボネート樹脂を開発  ~独自配合技術で、ポリカーボネートの課題“傷つきやすさ”を解消~

     三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜嶋 安彦)は、特殊なポリカーボネート樹脂と独自の配合技術を駆使し、高硬度・透明難燃の性能を有する世界初のポリカーボネート樹脂を開発致しました。


    ■背景
     一般的なポリカーボネート樹脂は、優れた透明性と高い難燃性をいかし、さまざまな用途に用いられていましたが、鉛筆硬度(※)が2Bと傷つきやすいため、表面硬度を向上させるためにハードコートを施すのが一般的でした。

     この課題に対し、特殊なポリカーボネート樹脂を独自の配合技術でコンパウンドすることにより、従来のポリカーボネート樹脂の優れた「光学特性」「難燃性」「成形加工性」を維持したまま、より高い表面硬度を発現させ、今回押出グレードと臭素系やリン系難燃剤を使用しない環境配慮型の難燃性を付与した射出グレードを開発致しました。


     今回開発品としてラインナップ致しましたのは、以下の3製品です。

    ・高硬度透明押出グレード  :鉛筆硬度=2H
    ・高硬度透明難燃射出グレード:鉛筆硬度=F、UL94難燃性=1.5mmtV-0相当
    ・高硬度透明難燃射出グレード:鉛筆硬度=H、UL94難燃性=1.2mmtV-0相当

     いずれも優れた透明性を有し、電気電子分野のカバー部品、シート、フィルム等の表面硬度を格段に高めることが可能となりますので、現在ハードコートを必要としている電気電子部品のカバーやタッチパネルに特に最適です。


    ■当該樹脂の主な特性と特徴
    1.高硬度透明押出グレード
    ・鉛筆硬度(JIS K5600)  2H
     光学特性(ASTM D1003) 全光線透過率87%(3mmt以下)、Haze 1%以下

    一般的なポリカーボネート樹脂との相溶性が高いので、混合しても透明性を維持できます。また、ポリカーボネート樹脂との積層フィルムやシートにおいて工程内リサイクルがしやすく、環境に優しい樹脂です。

    2.高硬度透明難燃射出グレード
    ・鉛筆硬度(JIS K5600) F
     UL94規格(垂直燃焼性) 1.5mmtV-0相当
     光学特性(ASTM D1003) 全光線透過率87%(3mmt以下)、Haze 1%以下

    ・鉛筆硬度(JIS K5600)  H
     UL94規格(垂直燃焼性) 1.2mmtV-0相当
     光学特性(ASTM D1003) 全光線透過率87%(3mmt以下)、Haze 1%以下

     今後、更にお客様のご要望にお答えし、より一層使いやすく高性能なグレードとして開発を進めて参ります。


    【ご参考】
    (※)鉛筆硬度とは
    鉛筆硬度は鉛筆で引っかいたときに傷が生じるかどうかという試験で、角度や加重などがJIS規格にて規定されています。


    ■会社概要
    社名  : 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
    本社  : 東京都港区東新橋1-9-2 汐留住友ビル25F
    支店  : 大阪支店(大阪府大阪市)、名古屋支店(愛知県名古屋市)
    技術拠点: 第1事業本部技術部(神奈川県平塚市)
    代表者 : 代表取締役社長 喜嶋 安彦
    資本金 : 30億円(三菱ガス化学株式会社:50%出資、
          三菱化学株式会社:50%出資)
    URL   : http://www.m-ep.co.jp