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三菱エンジニアリングプラスチックス、光学用途向け環境配慮型の 難燃ポリカーボネート樹脂を大幅に強化

優れた光学特性に加え、難燃性を向上、火災安全性のより一層の要求に対応

三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜嶋 安彦)は、独自の配合技術で、難燃性を大幅に向上させた、火災安全性と環境に配慮した光学用途向け透明および光拡散難燃ポリカーボネート樹脂をラインナップしました。

■背景
従来の、臭素系及びリン系難燃剤を使用しない環境配慮型の光学用難燃ポリカーボネート樹脂は、難燃性においては十分な実力を有していましたが、より薄肉の成形品に対応できる難燃性の向上が必要でした。この課題に対し、独自の配合技術とコンパウンド技術により、従来のポリカーボネート樹脂の優れた「光学特性」「耐衝撃性」「耐熱性」「耐光性」「成形加工性」は維持したまま、より高い難燃性を発現させ、今回、透明及び光拡散難燃ポリカーボネート樹脂のラインナップに追加しました。


今回ラインナップに加えたのは、以下の2製品です。
・透明グレード :UL94難燃性 1.5mmV-0相当
・光拡散グレード:UL94難燃性 1.0mmV-0相当

いずれも優れた光学特性を有し、電気電子分野の光透過カバー部品、シート、フィルム等の火災安全性を格段に高めることが可能となりました。特に、近年温暖化ガスの削減、省エネ等の観点から注目されている電球型、蛍光灯型LED照明の透明及び光拡散カバーに最適です。

LED照明は、白熱灯や蛍光灯に比べ、寿命が大きく伸びるため、一般の電気電子機器以上に、安全性の確保が重要です。一方、標準化や安全性の規格はまだ整備されていない状況であり、材料にはより高い信頼性が求められています。


■当該樹脂の主な特性と特徴
1.透明グレード:「EFTシリーズ」
・UL94規格(垂直燃焼性) 1.5mmt V-0相当
・光学特性(ASTM D1003) 全光線透過率88%(3mmt以下)、Haze 1%以下

2.光拡散グレード:「EKDシリーズ」
・UL94規格(垂直燃焼性) 1.0mmt V-0相当
・従来のEFDシリーズとあわせ、低拡散から高拡散まで幅広い光学設計が可能です。

また、各シリーズには、射出成形用グレード及び押出成形用グレードがあり、様々な形状の成形品に対応可能です。
今後、更に難易度の高い薄肉難燃性に向け、独自の分子構造制御技術を駆使し、開発を進めて参ります。


■会社概要
社名  : 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
本社  : 東京都港区東新橋1-9-2 汐留住友ビル25F
支店  : 大阪支店(大阪府大阪市)、名古屋支店(愛知県名古屋市)
技術拠点: 第1事業本部技術部(神奈川県平塚市)
代表者 : 代表取締役社長 喜嶋 安彦
資本金 : 30億円(三菱ガス化学株式会社:50%出資、三菱化学株式会社:50%出資)
URL   : http://www.m-ep.co.jp

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