不動産投資家が知っておくべき「減価償却」の仕組み

    今と同じように、20年後も「今」を思い切り生きていたい ライフプランナビ特選記事

    サービス
    2019年12月30日 10:00

    ライフプランnaviとは、充実した人生を送るための手助けとなる、ライフプランに関する情報を発信しているウェブサイトです。今回は、不動産投資に関心を持つ人なら聞き覚えのある「減価償却」について解説します。記事はhttps://lifeplan-navi.com/column/5241/にて詳細を公開しております。

    高額な買い物をしたとき、分割して費用にするのが「減価償却」

    減価償却とは、「設備投資で支出した金額を、その資産が使用できる期間で按分し費用計上する会計上の処理」のことです。とはいえ、これだけではなんのことかわからないですね。

    もう少しかみ砕いて説明すると、「お金を出して手に入れた資産を〈その資産は、このくらいの期間なら利用できるだろう〉と法律で定められている年数で、分割して費用として計上すること」です。

    事業の利益は、

    利益=売上-費用
    で計算されます。売上が100万円で費用が20万円なら、利益は80万円です。

    長期間使用できて、しかもその使用期間中、ずっと売上を生み出すために役に立つ高額な設備を、買った時点でその代金全額を費用とするのはおかしい、と会計では考えます。長く使えて売上も生むのだから、経費にする分も、その期間に合わせて分割しよう、というのが、減価償却の考え方なのです。

    たとえば、マンション一室を3000万円で購入して不動産投資を始めた場合で考えましょう。設備投資額は、マンション購入にかかった3000万円です。

    もし仮に、1年目にこの3000万円の全額を経費として費用計上したら、仮に年120万円(月10万円)の家賃収入があっても、大赤字ということになります(話を簡単にするため、他の費用はないものと仮定します)。ちなみに、赤字なのでこの事業にかかわる税金はゼロです。

    次に、2年目以降は、年120万円の家賃(=売上)で、費用はゼロですから、利益は120万円になります。税金はこの120万円に対して課税されます。

    このように、同じ家賃収入(売上)を得ているのに、利益も、利益をもとにして計算される税金も大きく異なってきます。これでは安定した経営はできないし、課税上も不公平が生じる、ということで考え出されたのが減価償却という仕組みです。

    この場合、新築マンションの法律上の使用期間(法定耐用年数)は47年なので、

    3000万円÷47年=約64万円
    を、毎年分割払いで費用として計上していくことになります。

    すると、

    1年目…家賃120万円-費用64万円=56万円の利益(56万円に対する課税)
    2年目…家賃120万円-費用64万円=56万円の利益(56万円に対する課税)
       :
    と、毎年均等な利益と課税額が計上されます。これなら、経営が安定します。この仕組みのことを「減価償却」、減価償却によって計上される費用のことを「減価償却費」といいます。

    ライフプランnaviとは、充実した人生を送るための手助けとなる、ライフプランに関する情報を発信しているウェブサイトです。

    人はそれぞれ、自分の生き方を持っているはずです。家族との時間を大切にする方もいれば、仕事や趣味に生きる方もいるでしょう。
    そういった現在の生き方が定まっていても将来設計や退職後といった将来の生き方は定まっておらず、漠然とした不安を抱えている人は多いのではないでしょうか?

    ライフプランnaviでは将来お金に困らないように、若い内からでもできるライフプランニングに役立つ情報を発信しております。

    すべての画像

    2XXmjiRXWW3l397OLxzu.jpg?w=940&h=940
    シェア
    FacebookTwitterLine

    配信企業へのお問い合わせ

    取材依頼・商品に対するお問い合わせに関しては、プレスリリース内に記載されている企業・団体に直接ご連絡ください。

    Loading...
    不動産投資家が知っておくべき「減価償却」の仕組み | LIFEPLANnavi編集部