東京みらい×Insight Tech AIを活用した政策立案の挑戦 ~都民の「不満の声」から東京の未来を描く~

中間報告

東京都議会  無所属 東京みらい(幹事長:奥澤高広)と株式会社Insight Tech(株式会社インサイトテック/代表取締役社長:伊藤友博)は相互に連携し、AI(人工知能)を活用して社会課題を「見える化」し、政策提言へとつなげていく取組を開始いたしました(2019年7月23日プレスリリース)。 これまでの取り組みを通じ、課題の大枠が可視化されてきました。検討プロセスの「見える化」の一環として今回「中間報告」を致します。 

1.取り組みの狙い

インサイトテックが保有する1,200万件を超える「生活者の声」のうち「都民の声」をAIで解析し、社会課題を「可視化」することで、次世代型「都民の声起点」の政策立案につなげたいと考えています。

2.都民が抱える「小学校」不満の可視化

まず、インサイトテックが保有するデータから、都民が感じる「小学校」にまつわる不満を「可視化」するところからスタートしました。

「小学校」にまつわる不満の意見対象部(「意見タグAI」で抽出された意見の対象)をみると、子供、先生、親、学校、宿題などに加え、英語やいじめ、PTA、給食費など学校を取り巻く諸問題についての言及も確認できる結果となりました。


下図は「可視化AI」で可視化された小学校不満の意見のクラスター(かたまり)の一部です。


3.優先テーマの絞り込み

単に意見の量だけでは課題の優先順位はつけられません。そこで、不満の強さを分類する「感情分類AI」を用い、「優先課題図」を作成し、優先テーマを絞り込みました。

AIでプロットされたキーワードを踏まえ議論した結果、1.不満の量も多く極めて不満度が高いテーマとして「PTA」、2.不満の量は多くないが不満度が高い「英語」、3.不満よりも比較的希望・要望が多い「学童」を優先テーマとすることに致しました。

4.優先テーマにおける「課題」の深掘

「PTA」、「学童」、「英語」関して、子供がいる世帯を対象に、より詳細な本音を聴取するアンケート調査を実施し、課題の本質を深掘しました。



5.今後の予定

<8月~9月 更なる検証>

(1)顔の見える関係での意見交換

各テーマに関心のある方々による座談会や事業運営者へのヒアリングなどを通じて、課題に直面する当事者の求める支援について考えます。

(2)区市町村ごとの実態調査

議会局調査部から区市町村へのアンケート調査を実施し、自治体ごとの取組の特徴や差異、それに付随する課題を捉えていきます。その際も、インサイトテック社のノウハウが活かされるものと期待しています。


<10月~ 解決策の模索・政策提言へ>

都と区市町村の関係性も踏まえ、利用者・運営事業者の本質的な課題解決に資する提言へ向けて議論を進めていきます。

 


■東京都議会 無所属 東京みらい(幹事長 奥澤高広)

東京都議会議員 奥澤高広(町田市選出)、斉藤れいな(多摩市・稲城市選出)、森澤恭子(品川区選出)の3人の会派。2019年1月に結成。これまでの政治家のあり方にとらわれず、政治と民間の間にある新しい答えをみつける挑戦をしています。

公式ホームページ https://tokyo-mirai.net/


■株式会社 Insight Tech(代表者 伊藤友博)

2012 年に設立、事業内容はマーケティング調査やレポート作成、自然言語処理・機械学習などの人工知能を利用したデータ解析受託等。

公式ホームページ http://insight-tech.co.jp/

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