<解砕・粉砕・混合分散・乳化>技術の超音速ジェット湿式微粒化装置 『G-smasher』の量産用装置を「nano tech 2011」に出展

    ~微粒化が困難な有機物(薬剤粒子)をナノサイズまで粉砕~ ~柔らかく変形しやすい金属材料(Ag粒子)もナノサイズまでマイルド解砕~

    技術・開発
    2011年2月3日 13:30
    リックス株式会社(所在地:福岡県福岡市、代表取締役社長:安井 龍之助)では、この度、2011年2月16日から始まる展示会「nano tech 2011」(於:東京ビッグサイト)で、ナノ微粒化装置『G-smasher』の研究用装置「LM-1000」に合わせて、今回初めて量産用装置「PM-L1000」を展示します。 ●『G-smasher』とは 『G-smasher』は、リックスが開発した、従来に無かった湿式解砕手法として超音速二流体ジェットノズル(ラバルノズル)を利用し、スラリー(※)を液滴にして衝突板に衝突させる方法(超音速液滴衝突分散法)を用いた超音速ジェット湿式微粒化装置です。 ●『G-smasher』の特長 ・微粒化時に冷却されるので熱に弱い材料に最適 ・メディアレスなのでコンタミネーション(※)発生がほとんど無い ・シンプルな構造で分解洗浄が非常に簡単 *特許取得済(福岡県工業技術センターと共同開発) <微粒化が困難な材料のナノレベル微粒化に成功> 新開発微粒化技術として「超音速液滴衝突分散法」を用いた微粒化装置『G-smasher』を昨年の「nano tech 2010」で発表後、様々な材料で微粒化実験を行ってきました。 その結果、微粒化が非常に難しいとされる有機物(薬剤粒子・フェニトイン)をナノサイズまで粉砕微粒化することに成功しました。また柔らかく変形しやすい延性金属材料(Ag粒子)を粒子表面にダメージを与えずにマイルドに解砕微粒化することにも成功。今回の「nano tech 2011」ではこれらのSEM・粒度分布データを展示します。 <強力な粉砕力とマイルドな解砕力> 微粒化例として有機物の粉砕を示します(画像ファイル参照)。10~30μmの粒子が3パス(3回の噴射)で1μm以下に微粒化されています。従来の噴射速度より、より高速にすることで有機物ナノ粉砕を可能とする事が出来ました。 また変形しやすい延性金属材料(Ag粒子)の凝集粒子解砕においては、噴射速度を制御する事で粒子表面を傷つけずに解砕する事を可能としました。 ●量産用装置「PM-L1000」の特長 有機材料(顔料・医薬原料など)の解砕・粉砕、金属粒子の解砕、その他に乳化・分散も処理可能。材料の処理量は約540ml/min。処理量は任意に設定可能。 量産用途を考慮し、外形寸法[700(縦)×1,000(横)×1,300(高)mm]としました。 ●量産用装置「PM-L1000」の販売予定 販売開始は2011年中を予定しています。 ●nano tech 2011 概要 会期  : 2011年2月16日(水)~2月18日(金)の3日間 会場  : 東京ビッグサイト(東京国際展示場)東4・5・6ホール&会議棟 小間位置: 東5ホール C-10 出展品 : 超音速ジェット湿式微粒化装置『G-smasher』 URL   : http://www.nanotechexpo.jp/ ※用語説明 スラリー:懸濁液(けんだくえき) コンタミネーション:汚染物質・夾雑物(きょうざつぶつ) 【会社概要】 商号 : リックス株式会社 創業 : 明治40年(1907年)10月 設立 : 昭和39年(1964年)5月 資本金: 8億2千7百90万円 代表 : 代表取締役社長 安井 龍之助 所在地: 〒812-8672 福岡県福岡市博多区山王1-15-15 URL  : http://www.rix.co.jp/

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