第5回「就職したい企業・業種ランキング」調査 医薬品製造業・...

第5回「就職したい企業・業種ランキング」調査  医薬品製造業・医療事業および鉄道業の人気が急上昇!(動画あり)

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下 リスモン)は、第5回「就職したい企業・業種ランキング」調査結果を発表いたしました。



[調査結果]

(1)医療関連の人気が高まる!

「就職したい企業・業種ランキング」のランキング1位は「地方公務員」(回答率31.6%)でした。次いで「国家公務員」が2位(同18.0%)、「Google」が3位(同6.1%)となりました。以下4位「大塚製薬」(同5.2%)、5位「日本赤十字社」、(同5.0%)、6位「アマゾン」(同4.3%)、7位「明治」(同4.1%)、8位「アステラス製薬」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同3.9%)と続きました。

また、今回「地方公務員」の割合が大幅に増加したことにより「地方公務員」が1位、「国家公務員」が2位となり、前回調査から1位と2位の順位が逆転しました。その他は「大塚製薬」(前回39位→今回4位)、「日本赤十字社」(前回70位→今回5位)、「アステラス製薬」(前回32位→今回8位)、「武田薬品」(前回18位→今回11位)の医薬品製造業・医療事業4社と、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(前回12位→今回8位)、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(前回25位→今回12位)、「東京急行電鉄(東急)」(前回48位→今回16位)の鉄道業3社が順位を上げた一方で、「三菱UFJ銀行」(前回18位→今回51位)、「三井住友銀行」(前回12位→今回51位)、「みずほ銀行」(前回14位→今回ランキング対象外)の銀行業3社はそれぞれ順位を大きく下げる結果となりました。(図表A)

業種としては、公務員が1位と2位を独占したほか、医療関連が4社(大塚製薬、日本赤十字社、アステラス製薬、武田薬品)がランクインし、人気の業種となりました。


図表A_ランキングベスト20


▼図表A ランキングベスト20


なお、トップ100については図表Bの通りです。


▼図表B ランキングベスト100


(2)学部により人気業種が明確化

就職先として望む会社を文系・理系別に集計したところ、文系学生が望む就職先のランキング1位は「地方公務員」(回答率35.9%)でした。次いで2位「国家公務員」(同15.2%)、3位「Google」(同7.2%)、4位「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同6.3%)、5位「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(同5.4%)となりました。前回との比較では「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(前回111位→今回4位)、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(前回111位→今回5位)、「東京急行電鉄(東急)」(前回111位→今回6位)と鉄道業3社が順位を上げた一方で、「みずほ銀行」(前回3位→今回157位)、「三井住友銀行」(前回4位→今回25位)、「三菱UFJ銀行」(前回4位→今回28位)と銀行3行が大幅に順位を下げました。

これに対して理系学生が望む就職先のランキング1位は「地方公務員」(回答率27.2%)となり、次いで2位「国家公務員」(同20.7%)、3位「大塚製薬」(同10.1%)、4位「アステラス製薬」(同7.8%)、5位「日本赤十字社」、「武田薬品」(同6.9%)となりました。前回との比較では「大塚製薬」(前回50位→今回3位)、「アステラス製薬」(前回52位→今回4位)、「武田薬品」(前回50位→今回5位)と医薬品製造業3社が大幅に順位を上げました。(図表C)

文系学生においては玩具製造業や鉄道業、航空運輸業などの趣味性の強い業種に人気が集まっているのに対して、理系学生においては製薬業や電気機器製造業など、自身が大学等で学んできた知識を活かせる業種への就職を希望している傾向がうかがえます。


▼図表C 文理別ランキング


(3)「企業へのインターンシップ」で情報収集しつつ、3月頃より活動開始

就職活動に備えた活動としては「企業へのインターンシップへの参加」(回答率65.0%)が最も多く、「合同企業説明会などイベントへの参加」(同45.9%)、「業界・企業研究」(同33.2%)と続きました。前回比較においては「就職活動支援セミナーへの参加」、「合同企業説明会などイベントへの参加」、「業界・企業研究」が減少する一方で、「企業へのインターンシップへの参加」が増加していることから、インターンシップ制度を活用した採用活動が主流になっている様子が表れています。(図表D)

また、就職活動を開始する時期について調査したところ、「2019年4月以降」(回答率34.3%)が最も多く、次いで「2019年1月~3月」(同24.5%)が2位となり、今年度の就職活動の開始時期である3月頃から就職活動を開始する学生が多く見られました。(図表E)

最後に就職先を選定する際の意思決定手段について質問したところ、「親の意見を参考にしながら、自分の意思で決める」(回答率40.5%)が1位となり、次いで「自分の意向のみで決める」(同34.3%)が2位、「友人・知人の意見を参考にしながら、自分の意思で決める」(同18.4%)が3位となりました。(図表F)


▼図表D 就職活動に備えての活動状況

▼図表E 就職活動開始時期

▼図表F 就職先選定における意思決定手段



[総評]

今年も3月1日に、2020年3月卒の学生の就職活動が本格的にスタートします。

政府(厚生労働省)の発表では2019年1月の有効求人倍率は1.61倍と、過去2番目に高い水準となりました。近年の景気回復と人手不足により、採用拡大の動きが続き「売り手市場」とも言われている就職活動において、学生達がどのような思考のもとで就職活動を行っているのかを調査したのが「就職したい企業・業種ランキング」アンケートです。


本アンケートの結果によれば、安定職の代名詞とも言える「公務員」に加えて「医薬品製造業・医療事業」や「鉄道業」に人気が集まる結果となりました。特に鉄道業においては、文系の学生を中心に人気を集めました。また、理系の学生からは「自らが学業で得た専門性や知識、経験を商品開発等で活かせる職場」として、「飲食料品会社」や「製薬会社」が高い人気を得ている様子もうかがえました。

近年の日本経済は東京オリンピックや大阪万博を控えて戦後最長の景気拡大が続くなど、順調に推移しています。しかし長期的には少子高齢化によって労働人口(生産年齢人口)が減少していることで、労働力不足に伴う経済の停滞懸念が高まっています。今回のランキングにおいて、公務員の回答率(49.6%)が前回調査(10.8%)よりも大幅に上昇している点を考慮すると、学生が将来の日本経済の停滞を見越して「安定」志向を強めていると見ることもできるでしょう。

2018年10月に経団連は2021年春以降の新卒者を対象に就職活動の開始時期を自由とする「就職活動ルールの廃止」を決定しました。これによって企業が早期に優秀な学生を確保するために就職活動開始時期の前倒しや就職活動期間の長期化が生じることが予想されています。

それに対して今回学生に「理想の就職活動の時期」についてアンケート調査を行ったところ、「大学3年生後期に開始」し、「大学4年生前期に内定を得たい」と考えている学生が最も多い結果となり、学生と企業との間には就職活動の時期、期間において意識の相違が存在していることが明らかとなりました。(図表G)

大学在学中はできるだけ学業に専念し、卒業近くになってから集中的に就職活動に取り組みたいと考える学生の考え方は理解できる一方、早い時期から就職活動に取り組み、社会活動に目を向けることは、十分な時間を掛けて自らに適した仕事を選ぶことができる、という考え方にも一理あるともいえます。

選んだ就職先に長きにわたって勤め続けることができれば、それは学生と企業のそれぞれにとって、望ましいことです。企業としては昨今盛んに行われているインターンシップ制度などを活用しながら、学生の本分である学業に支障が生じない範囲で自社の仕事の魅力を伝えつつ、優秀な学生の確保を図っていく姿勢が求められるでしょう。

試行錯誤を繰り返しながら、自らが生涯にわたって勤めるべき企業を見つけていく、学生達のこれからの健闘に期待しています。


▼図表G 理想の就職活動開始希望時期・内定希望時期


※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。

http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/



■リスモン調べ動画

今回発表の調査結果について、「就職したい企業・業種ランキング」動画を作成しました。

2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。

掲載サイトよりご覧ください! https://youtu.be/he8NGRNRPSY


▼リスモン調べ動画キャプチャ



[実施概要]

・調査名称       :第5回「就職したい企業・業種ランキング」調査

・調査方法       :インターネット調査

・調査エリア      :全国

・期間         :2019年1月25日(金)~1月30日(水)

・調査対象者      :2020年3月卒業予定の大学3年生男女個人

・調査対象企業と選定方法:各業界の大手企業・組織200社を抽出

・有効回収数      :440サンプル



■リスモン調べとは

リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。

掲載サイトはこちら http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/



■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)

2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要にサービス分野を拡大し、各事業部門・子会社(与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービス)ごとに取り扱うサービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

リスモングループ法人会員数は、2018年12月末時点で12,015(内、与信管理サービス等6,100、ビジネスポータルサイト等3,123、その他2,792)となっております。

ホームページ: http://www.riskmonster.co.jp/

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