乳酸菌の摂取理由、「免疫力アップ(68.8%)」が「整腸作用...

乳酸菌の摂取理由、「免疫力アップ(68.8%)」が 「整腸作用(59.1%)」を上回る

「乳酸菌」に関する調査結果を発表

株式会社ドゥ・ハウスは、自社のインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用し、20代~60代の男女を対象に「乳酸菌」に関するWEBアンケートを実施いたしました。調査期間は2019年1月26日(土) ~ 2019年1月31日(木)。有効回答は971人から得ました。

    

調査サマリ

●乳酸菌摂取率、20代は63.1%、60代は81.4%。上の年代ほど摂取率が高い傾向がある

●乳酸菌入りお菓子を週3-4日以上喫食する人は、男性で45.8%となり、女性よりも多い

●乳酸菌摂取時に重視することは「値段」「味」「乳酸菌の効果・効能」が僅差のトップ3となる。摂取理由は、「免疫力のアップ(68.8%)」、「整腸作用(59.1%)」、「病気の予防(45.9%)」という順になり、整腸作用よりも免疫力アップを期待している

●認知率は、「ビフィズス菌(64.2%)」がトップとなり、「R-1乳酸菌(48.5%)」、「ガセリ菌SP株(47.3%)」、「LG21乳酸菌(46.0%)」が僅差で続く。菌の名称が商品名になっているものの認知率が高い。

    

乳酸菌摂取率、20代は63.1%、60代は81.4%。上の年代ほど摂取率が高い傾向にある

乳酸菌入りの食品の摂取状況について聞いたところ、年代別でみると、20代が63.1%だったのに対し、30代が71.6%、50代が81.7%となり、概ね年代が上がるほど、摂取状況が高くなるという傾向が見られました(図1)。乳酸菌には、整腸作用や免疫力アップといった健康イメージがあるため、上の年代の方の摂取率が高いのかもしれません。乳酸菌には便秘改善や美肌のイメージがあるため、女性の方が摂取率が高いと想像されますが、性別による差は見られませんでした。 

 

【図1】年代別乳酸菌摂取状況(単一回答・n=971)


乳酸菌入りお菓子を週3-4日以上喫食する人は、男性で45.8%となり、女性よりも多い

乳酸菌の摂取方法は全体で「ヨーグルト・ヨーグルト飲料(89.4%)」、「乳酸菌飲料(48.6%)」、「乳酸菌入りお菓子(17.8%)」の順となりました。

 

【図2】乳酸菌摂取方法(複数回答・n=714)    


2016年のヒット商品となったロッテの『SWEETS  DAYS乳酸菌ショコラ』等の乳酸菌入りお菓子は上位から3番目となり、発売から間もないカテゴリーにも関わらず、浸透しつつあることが分かります。

また「乳酸菌入りお菓子」の摂取頻度について男女別で見てみると、週3~4日以上喫食する人は、男性で45.8%、女性で38.2%となり、男性の方が高頻度で食べている傾向が見られました。

【図3】男女別 乳酸菌入りお菓子の摂取頻度(単一回答・n=127)     


    

乳酸菌摂取時に重視することは「値段」「味」「乳酸菌の効果・効能」

乳酸菌入りの食品・飲料・サプリメントを摂取する時に重視していることは、トップ3が僅差で「値段(53.8%)」「味(52.0%)」「乳酸菌の効果・効能(51.3%)」になりました(図4)。


【図4】乳酸菌を摂取する時に重視すること(複数回答・n=714)


     

1位と僅差で3位になった乳酸菌の効果・効能ですが、どんな効果を求められているのか、乳酸菌の摂取理由を見てみると、「免疫力のアップ(68.8%)」、「整腸作用(59.1%)」、「病気の予防(45.9%)」という順になり、整腸作用よりも免疫力アップを期待しているという結果になりました(図5)。 


【図5】乳酸菌を摂取する理由(複数回答・n=714)     

 

今回の調査が、インフルエンザが流行し、花粉症シーズン目前の1月であったことが影響して「免疫力」「病気の予防」が上位になった可能性もあります。しかし、乳酸菌の昔ながらのイメージである整腸作用よりも、免疫力アップの方が摂取理由の上位に入るのは興味深い結果ではないでしょうか。背景には、メーカーによる訴求の方向性が変わったことなどがあるのかもしれません。

 

    

菌の認知率は、ビフィズス菌(64.2%)がトップとなり、R-1乳酸菌(48.5%)、ガセリ菌SP株(47.3%)、LG21乳酸菌(46.0%)が僅差で続く

非常に多くある乳酸菌(善玉菌)の種類ですが、認知率をきくと「ビフィズス菌(64.2%)」がトップとなり、次いで「R-1乳酸菌(48.5%)」、「ガセリ菌SP株(47.3%)」、「LG21乳酸菌(46.0%)」が僅差で続くという結果になりました(図6)。

 

【図6】乳酸菌の認知率(複数回答・n=971)     


商品名になっている乳酸菌の認知率が高い傾向があるようです。例えば、R-1乳酸菌は『明治プロビオヨーグルトシリーズ』、ガセリ菌SP株は『雪印メグミルク 恵 megumi ガセリ菌SP』、LG21乳酸菌は『明治乳業 LG21プロビオヨーグルトシリーズ』などです。ビフィズス菌は様々な種類がありますが、森永乳業の『ビヒダス』、グリコの『Bifix』などビフィズス菌を連想する名称の商品が多いこともあり認知率が高いのかもしれません。

 

また、今回の調査では、乳酸菌と混同されやすいビフィズス菌とケフィアの理解についても聞いています。「ビフィズス菌は乳酸菌の一種である」と理解している人は40.5%、「善玉菌の一種であると理解している」人は22.9%となりました(図7)。

また、ケフィアに関しては「名前を聞いたことがない」、「名前は聞いたことがあるが詳細は分からない」という人の合計が55.4%と半数を超えていました(図8)。


【図7】ビフィズス菌の理解(単一回答・n=971)


【図8】ケフィアの理解(単一回答・n=971)

本調査の設問

乳酸菌入り食品(牛乳・ヨーグルトやお菓子など)や飲料・サプリメントの摂取

乳酸菌の摂取方法

乳酸菌摂取のきっかけ

摂取頻度

購入ブランド

乳酸菌を摂取する時の気持ち

乳酸菌入り食品・飲料・サプリメントの重視点

乳酸菌を摂取している理由

乳酸菌の効果感

乳酸菌の効果を感じるまでの期間

乳酸菌の種類の認知

ビフィズス菌の理解

ケフィアの理解

 

会社概要

国内・海外でマーケティング事業を展開し、生活と流通の2つのマーケティングフィールドに対する、クチコミプロモーション及び定性リサーチを実施しています。

会社名 :株式会社ドゥ・ハウス https://www.dohouse.co.jp/

設立  :1980年7月7日

代表者 :代表取締役社長 高栖  祐介

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