― 平成29年度包装機械工業統計値発表 ―

生産高は4,458億円、輸出高は過去最高の524億円、 輸入高は166.2億円で、いずれも対前年度比増!

 一般社団法人日本包装機械工業会(東京都中央区/会長:大森 利夫)が10月31日に発表した平成29年度(平成29年4月~平成30年3月)の包装機械工業(包装機械および荷造機械)の統計値によると、生産高は対前年度比3.8%増の4,458億円、輸出高は対前年度比0.3%増の524億円で過去最高、輸入高は対前年度比40.1%増の166.2億円、といずれも前年度より増加した。



◇平成29年度の生産高の状況

 年初は対前年を下回って推移していたものの夏以降は生産が回復し、トータルでは対前年度比3.8%増の4,458億円となり、平成22年度より8年連続で増加した。増加の主な要因としては、輸出が過去最高を記録した前年度と同水準(対前年度比0.3%増の524億円)を維持したことに加え、国内で深刻化する人手不足を補うために省力化・自動化を図った機械による生産に支えられたこと、およびアジア諸国での人件費の高止まりによる製造業の国内回帰傾向などがあげられる。

 機種別の生産高を見てみると、個装・内装機械は対前年度比4.0%増の3,728億円で、平成22年度より8年連続で増加。外装・荷造機械は、対前年度比2.5%増の730億円で、平成27年度より3年連続で増加した。尚、平成30年度の生産高(計画)は、対前年度比1.6%増の4,529億円を予想している。



◇平成29年度の輸出入高の状況

 輸出高は近年高水準で推移し過去最高となる524億円(対前年度比0.3%増)を記録。平成25年度より5年連続で過去最高を更新した。要因としては北アメリカ地域・南アメリカ地域を中心に輸出が好調で、北アメリカ地域向けが対前年度比14.6%増の121億円、南アメリカ地域向けが同10.7%増の12億円と、両地域とも5年前と比べて倍増したことと、オセアニア地域が同25.4%増の13億円、アフリカ地域向けが同42.4%増の6.1億円と伸びたことなどがあげられる。

 一方、輸入高は平成25年度以来4年ぶりに増加に転じ、全体では166.2億円(対前年度比40.1%増)となった。要因としては、主要なヨーロッパ・アジア・北アメリカ地域からの輸入が増加し、それぞれ118億円(対前年度比49.3%増)・42億円(対前年度比18.3%増)・6.7億円(対前年度比48.2%増)となったことがあげられる。

取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。