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<自転車の安全利用促進委員会レポート> 生徒の自転車事故は整備・メンテナンスで未然に防ぐ! 広島県教育委員会と共同開催教員向け 自転車通学指導セミナーを広島で開催

自転車のルール・マナー等の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、2018年10月16日(火)に広島県立総合体育館 大会議室にて、広島県内の教職員を対象とした自転車通学指導セミナーを広島県教育委員会 豊かな心育成課と共同で開催いたしました。


自転車通学指導セミナーの様子(1)


昨今では自転車通学中の中高生が事故に遭い、被害者になるだけでなく、加害者になってしまう事故も多く発生しています。また、“ながらスマホ”などによる事故なども全国的に散見されることから、自転車通学指導の必要性は高まってきており、本セミナーには広島県内の中学校・高等学校の教諭含む28名が参加しました。


本セミナーでは、広島県警察本部 交通企画課 課長補佐 坂口 健(さかぐち たけし)氏より、広島県の中高生による自転車事故の現状についてお話いただき、次に広島県立広島皆実(みなみ)高等学校 藤井 貴康(ふじい たかやす)教諭・仲元 洋平(なかもと ようへい)教諭より教育現場での自転車通学指導状況についてお話いただきました。

また、自転車の安全利用促進委員会メンバーである自転車ジャーナリスト 遠藤 まさ子氏から広島県で起こった自転車事故の傾向を解説しました。広島県は比較的に通勤・通学などで自転車を活用する割合が高く、高校生の通学時の事故ランキングが16位と平均を上回っていることなどが伝えられ、実際に広島県で発生した事故の事例の発表が行われました。さらに、法令順守などのルール・マナーに関する指導はもちろんのこと、自転車の定期メンテナンスなど自転車自体の安全性に関する指導も重要なことに触れ、実際に自転車通学の生徒の自転車を教員が一斉点検する学校の事例や、毎年自転車安全整備店の協力を得て自転車通学の生徒全員の自転車の整備・点検を実施している事例などを紹介しました。

自転車事故を未然に防ぐための自転車整備のポイントについては、広島県自転車協同組合 代表理事の東田 和浩(ひがしだ かずひろ)氏より自転車を用いてレクチャーいたしました。日々の点検が大事だということに加え、自転車選びのポイントについても紹介され、「自転車を購入する際には、90項目以上の安全基準をクリアした証であるBAAマークの付いた自転車を選ぶと安心です。」と話しました。



【自転車通学指導セミナーに参加した教員の感想】

「各学校の自転車指導の取り組みを聞くことが無い中、広島皆実高校の取り組みの話を聞けて非常に勉強になった。」

「日頃、自転車通学指導について迷っていた事を、講師の方々に質問できたのでよかった。広島市内の同じような周辺環境の学校の話は自分の学校でも取り入れたい。」


自転車通学指導セミナーの様子



<参考資料>

■自転車通学指導セミナー プログラム・演題名称・講演者名

◇自転車の事故や通学指導事例について講演

(1) 広島県警察本部 交通企画課 課長補佐 坂口 健氏/広島県の自転車事故の状況について

(2) 広島県立広島皆実高等学校 藤井 貴康教諭、仲元 洋平教諭/自転車通学指導の実践発表

(3) 自転車の安全利用促進委員会 遠藤 まさ子氏/「広島県の中高生による事故の解説 ~事故実例からみた、自転車性能の大切さ~」


◇生徒の自転車の整備状態を見極めるポイントについてレクチャー

(4) 広島県自転車協同組合 代表理事 東田 和浩氏/レクチャー



■“BAAマーク”とは

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあり、安全・安心な自転車の目印として認知されています。



■遠藤 まさ子(えんどう まさこ)

自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。

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