東京都心高度商業地域マーケット情報『成約条件推移・市場動向』発表 繁華街リース店舗 賃料引続き下落傾向、即営業可能な居抜物件のみ人気集中
株式会社スペーストラスト(本社:東京都中央区銀座、代表取締役:平山 仁)は、都内主要繁華街である銀座、赤坂、新宿歌舞伎町、渋谷地区における2010年4月時点の『成約条件推移、市場動向』(2010年2月~2010年4月期)を発表しました。(本件に関する詳細は弊社連絡先にお問い合わせください)
成約推移グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/14834/1_5.pdf
【成約条件推移(全般)】
■成約賃料は底打ち感。空室増加対策として、フリーレント等の手法が増加
今期(10年2月~10年4月期)の居抜(内装設備が残置されている状態)・スケルトン物件の成約賃料は、前期同様底打ち感が見られつつある。しかし、内装設備が付随しているリース店舗は居抜物件に押され、引き続き下落傾向にある。空室が多くなり、空室期間が長い物件は大幅に賃料を下げたり、フリーレント(一定期間賃料を取らない取り決め)をつけたり等の手法が増加してきている。
また景気の低迷が出店希望者の資金調達を難しくし、保証金の預託月数についても下落傾向の歯止めがかからない状況にある。
■10坪程度の飲食店舗希望者が多い。業種問わず、居抜物件以外は需要少
物件規模に関しては10坪程度のバー・クラブ、30坪程度の飲食店舗の希望が多く、それ以上規模が大きい物件はあまり需要がない。従業員を多く抱えず、人件費やその他のコストを低くし、リスクが低く、損益分岐点の低いビジネスを考えている方が多いことが背景にある。
また、業態問わず居抜物件以外の希望は非常に少ない。初期投資の圧縮と、契約から開店までの期間を短くしたい希望が表れている。
【各地区の市場動向】
≪銀座地区≫
■出店希望は増加傾向。賃料の低下をチャンスと考える事業者増加か
出店希望に関しては来店・問い合わせ・案内件数は共に増加傾向にある。賃料の低下が進み、現在の賃料相場をチャンスと考え、出店を考える人が増えていると思われる。
空室に関して、解約は増加しているものの、条件を下げて成約している状況であり、空室の増加は微増にとどまった。
需要があった業種はバー・クラブ、飲食店、事務所。以前とくらべ、30坪前後のクラブ物件のニーズが増えてきた。
相場に関しては業態での賃料格差がなくなっており、店舗全般で坪2万円半ば、事務所で1万円後半であった。以前と比べ大幅な指値が入っている状況である。
≪赤坂地区≫
■出店希望は増加傾向。バー・クラブ・飲食店は需要増、事務所は供給過多
出店希望に関しては増加傾向にある。
空室に関して、解約は増加しているものの、条件を下げて成約している状況であり、空室は若干ではあるが減少した。
需要があった業種はバー・クラブ・飲食店で、事務所は供給過多になっており、需要は非常に少ない。
相場に関しては店舗全般で坪1万円後半、事務所で1万円半ばであった。
≪新宿歌舞伎町地区≫
■出店希望は低水準。クラブ等の時間外営業の取締強化で、解約が後を絶たず
出店希望に関しては依然として低い水準である。
空室に関しては解約が増加。バー・クラブの時間外営業の取り締まりが厳しく、解約が後を絶たない。
需要があった業種はバー・クラブ・飲食店・サービス(エステ等)であるが、全般的に需要が低い。
相場に関しては店舗全般で坪2万円前後、事務所で1万円半ばであった。
≪渋谷地区≫
■出店希望は低水準。賃料滞納の増加で解約予備軍も増加。油断できない状況
出店希望に関しては依然として低い水準である。
空室に関しては解約が多少減少しているが、年末にでた解約申し込みが満了日を迎えており、空室が増加している。また、賃料滞納が増えており、解約予備軍が増えているため油断を許さない状況である。
需要があった業種は飲食店で、バー・クラブや事務所の需要は非常に少なかった。
相場に関しては店舗全般で坪2万円前半、事務所で1万円半ばであった。
【各種成約状況データについて】
弊社仲介部門を通して契約をした成約条件を基に、3カ月毎にそれ以前の6カ月間に成約した賃貸条件の移動平均(除外割合20%)にて集計しております。
【株式会社スペーストラスト(旧社名:平山企画株式会社)について】
東京の主要商業地区である銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木、上野を中心に400棟以上の商業ビルを管理しております。とりわけソシアルビル(飲食店舗ビル)の管理を事業の中心に据え、都内主要商業地区(銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木)各地に営業所及び管理センターを配置しネットワークを構築しております。
詳細につきましては、 http://www.spacetrust.co.jp をご覧ください。