東京都心高度商業地域マーケット情報(2010年11月期) 『成約条件推移・市場動向』を発表！　 都内繁華街貸し店舗　賃料の割安感拡大か 季節を問わず出店意欲の平準化が進む

株式会社スペーストラスト(本社：東京都中央区銀座、代表取締役社長：平山 仁)は、都内主要繁華街である銀座、赤坂、新宿歌舞伎町、渋谷地区における2010年11月時点の『成約条件推移、市場動向』(2010年8月～2010年10月期)を発表しました。(本件に関する詳細は弊社連絡先にお問い合わせください)

成約条件推移一覧： http://www.atpress.ne.jp/releases/17609/1_5.pdf


【成約条件推移(全般)】
今期(10年8月～10年10月期)の成約賃料全体は、前期(10年5月～10年7月期)同様の成約賃料水準で推移し、大幅な変動は見られなかった。

来店・問い合わせ・案内件数に関してみると、店舗物件について例年であれば前期(5～7月)は減少し、今期(8～10月)から年末の繁忙期に向け増加傾向がみられるが、今年に関して前期(5～7月)は例年と比べて多く、今期(8～10月)は少ない傾向にあり、年間を通して平準化している。
この現象の要因として、利用者が賃貸市場の割安感により本来今期(8～10月)動く利用者の早期契約により減少している他、年末の繁忙期への期待感が薄れているものと思われる。
今後も時期とは関係なく利用者はより良い条件を求め年間を通じて店舗物件を探していくことが予想される。

事務所物件に関しては、空室が増加しているものの、賃料相場が低下し条件の良い物件への移転希望が微増するなど、利用者側の心理の契機として、同様に市場での底値感があるのではないかと思われるが、慎重に見極めが必要である。


【各地区の市場動向】
≪銀座地区≫
○出店希望に関しては、来店・問い合わせ・案内件数が猛暑の影響により客足に伸び悩み感がみられたが、お盆休み明けより年末の繁忙期の店舗オープンに合わせ、前年の同時期までの活気を取り戻した。また、9月に入り一転涼しくなり、さらに反響は多くなっている。

○空室に関しては、引き続き増加傾向が見られるが、店舗物件については低価格帯の物件は成約が見られる。事務所については空室が増える一方であった。

○需要はバー・クラブ・飲食店に多く見られ、バー・クラブに関しては、主に15坪～30坪クラスの需要が多くみられるが、50坪クラスの問い合わせも入るなど、若干ではあるが上向きな動きを感じた。また、飲食店については和食系の居抜き物件(店舗設備が残置されている状態）に申込みが集中するなど動きがみられるが、洋食系の店舗需要については動きがみられなかった。

○相場に関しては、リース物件は坪2万円後半、店舗物件で坪1万円後半、事務所に至っては坪1万円半ば(全て管理費込・基準階)と、前期と横ばいであった。


≪赤坂地区≫
○出店希望に関しては、若干の停滞感はあるが、立ち飲みの居酒屋・ワインバーなどの引き合いが多くあり、地方の飲食店からの出店希望もみられた。

○空室に関しては、全体的に街の人波が減少しているのが垣間見える状況であったためか、飲食店の解約が相次ぎ増加傾向である。事務所については、募集賃料の下落傾向が続いているが、興味を示しても成約までに至らず、相変わらず借手市場である。

○需要が多くあったのは30坪前後の居抜き物件であった。初期投資をなるべく低く抑え、即営業するケースが多い。事務所に関しては賃料が値下がりしている状況を踏まえ、20～50坪規模の移転希望もみられるが全体的に消極的であり、物件によっては15坪前後に分割することにより、成約に至るケースもあった。

○相場に関しては、店舗物件で坪1万円後半、事務所で坪1万円半ばであった。


≪新宿歌舞伎町地区≫
○出店希望に関しては、前年同期と比べると激減。例年であれば年末の繁忙期の店舗オープンに合わせ増加傾向の時期であるが、極わずかであった。

○空室に関しては、特に事務所物件の空室増加が著しい。

○需要に関しては、10坪～15坪の居抜き店舗・リース店舗に集中しているが、前期と比較すると歌舞伎町内での出店意欲は減少。例年であれば年末の繁忙期の店舗オープンに合わせ増加傾向の時期であるが、例年の伸びがみられない。事務所物件は募集条件も未だ下落傾向である。

○相場に関しては、リース物件で坪2万円、店舗物件で坪1万円後半、事務所で坪1万円半ばであった。


≪渋谷地区≫
○出店希望に関しては、例年であれば年末の繁忙期の店舗オープンに合わせ増加傾向の時期であるが、例年と比較すると少ない結果となった。
大幅な賃料・保証金の減額や複数月のフリーレントの希望等、引き続き厳しい条件交渉の状況が続いている。

○空室に関しては、前期同様、事務所物件の空室増加が止まらず、店舗物件についても契約中テナントからの解約意向を含めた賃料減額交渉が増加している等、今後も非常に厳しい状況が続くと予想される。

○需要は、飲食・サービス店舗含め10坪～20坪程度の居抜き物件に比較的人気が集中しているが、立地条件次第では50坪を超える大型物件の需要も垣間見えた。事務所物件については、15坪～30坪程度の小・中規模事務所の問い合わせが除々にではあるが微増してきた。

○相場に関しては、店舗物件で坪2万円前後、事務所で坪1万円半ばであった。


【各種成約状況データについて】
弊社仲介部門を通して契約をした成約条件を基に、3ヶ月毎にそれ以前の6ヶ月間に成約した賃貸条件の移動平均(除外割合20％)にて集計しております。


【株式会社スペーストラスト(旧社名：平山企画株式会社)について】
東京の主要商業地区である銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木、上野を中心に400棟以上の商業ビルを管理しております。とりわけソシアルビル(飲食店舗ビル)の管理を事業の中心に据え、都内主要商業地区(銀座、赤坂、新宿、渋谷、六本木)各地に営業所及び管理センターを配置しネットワークを構築しております。


【会社概要】
商号　： 株式会社スペーストラスト
代表者： 代表取締役社長　平山 仁
本社　： 東京都中央区銀座8-8-5 陽栄銀座ビル
創業　： 昭和30(1955)年10月20日
創立　： 昭和53(1978)年3月1日
資本金： 1億円
URL　 ： http://www.spacetrust.co.jp